キャトルバイヤーズウイークリー紙は、毎年調査を行っている「米国のビーフパッカートップ30」(1日当たりのと畜能力によるランキング)を発表した。それによると、2016年の上位30社合計の1日当たりと畜能力は12万870頭で、前年(12万2635頭)より1715頭減少した。施設数は前年と変わらず52工場。
上位5社(タイソンフーズ、JBS、カーギル、ナショナルビーフパッキング、アメリカンフードグループ)の施設数は合計27工場、1日当たりのと畜能力は9万5500頭で、前年(9万7625頭)から2125頭減少した。
タイソンフーズは、1日当たりと畜能力と売上高の双方で、米国最大の牛肉処理加工業者の座を維持した。同社は6工場で2万9000頭の処理能力を有し、2015会計年度の牛肉売上高は172億3600万ドル。2位のJBSは9工場・2万7500頭、140億ドル。3位のカーギルは6工場・2万3000頭、売上高は129億ドル。4位はナショナルビーフで2工場・1万2000頭、74億200万ドル。
4大パッカーに次いで、5位はアメリカンフードグループの4工場・6500頭、6位はグレーターオマハ・パッキングの1工場・2900頭、7位はネブラスカビーフの1工場・2200頭。
実際のと畜頭数(2015年実績)に基づく、商業用総と畜頭数に占める上位3社のシェアは63.1%で、前年の62.3%から0.8%上昇。ただし肥育去勢牛・未経産牛のと畜頭数に占める割合は、前年の72.1%から71.5%に低下した。上位5社のシェアは、総と畜頭数では78.3%(前年77.9%)。肥育去勢牛・未経産牛では87.9%(同87.8%)。
なお、16位のワンワールドビーフ社(カリフォルニア州ブローリー)は、2016年11月28日に操業を開始。前身の工場は、ナショナルビーフパッキング社が所有していたブローリービーフ社で、2014年に閉鎖されていたもの。
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