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TRADER'S Be & Po

vol.281 Dec.19.2016
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛反発、10月の底値から17ドル上昇
トピックス ビーフパッカー上位30社、と畜能力わずかに減少
輸出動向 10月の豚肉輸出量、2014年3月以降で最高
10月の牛肉輸出、チルド好調、台湾向け新記録
ポーク関連ニュース 小売価格の値下げ進まず、卸価格との格差開く
USMEFインフォメーション 焼肉ビジネスフェア2017(1月18〜19日)に出展
アメリカン・ビーフ「すき焼きステッカー」配布
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2016年10月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛反発、10月の底値から17ドル上昇

 
 

生体牛の現金取引価格は反発に転じた。感謝祭(11月24日)の週の主要5州の去勢牛平均価格は100ポンド当たり111.05ドル、南部平原の取引価格は112ドルと、10月中旬の底値から17ドルも上昇。11月最終週から12月第1週にはさらに勢いがつき、テキサス、カンザスの肥育業者は生体牛を115ドルで売り出し、ネブラスカでは枝肉が前週比2ドル高の100ポンド当たり175ドルで販売された。

生体牛価格の反発は、11月第3週に始まった。生体牛が2週間で7.35ドル、枝肉は10.88ドル上昇した(主要5州の去勢牛価格)。その後、Fed Cattle Exchangeオークションで販売された4718頭のうち、4070頭が平均112.51ドルで取引され、前週(109.14ドル)を大きく上回った。去勢牛の平均価格は前週の109.13ドルに対し112.84ドル、未経産牛は同109.14ドルに対し112.32ドルだった。

南部平原ではこれを上回って推移した。カンザスでは11月30日に2万5317頭が平均114.71ドル、テキサスでは7839頭が平均114.72ドルで販売された。コロラドではさらに高く、3715頭が平均115.33ドルで取引された。ネブラスカでも1万8883頭が生体牛の平均で114ドル、枝肉では174.96ドルで販売された。アイオワ・ミネソタでは8407頭が取引され、枝肉価格は他地域とほぼ同水準だったが、生体牛価格は111.63ドルにとどまった。

 

※2016年12月12日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
トピックス

ビーフパッカー上位30社、と畜能力わずかに減少

 
 

キャトルバイヤーズウイークリー紙は、毎年調査を行っている「米国のビーフパッカートップ30」(1日当たりのと畜能力によるランキング)を発表した。それによると、2016年の上位30社合計の1日当たりと畜能力は12万870頭で、前年(12万2635頭)より1715頭減少した。施設数は前年と変わらず52工場。

上位5社(タイソンフーズ、JBS、カーギル、ナショナルビーフパッキング、アメリカンフードグループ)の施設数は合計27工場、1日当たりのと畜能力は9万5500頭で、前年(9万7625頭)から2125頭減少した。

タイソンフーズは、1日当たりと畜能力と売上高の双方で、米国最大の牛肉処理加工業者の座を維持した。同社は6工場で2万9000頭の処理能力を有し、2015会計年度の牛肉売上高は172億3600万ドル。2位のJBSは9工場・2万7500頭、140億ドル。3位のカーギルは6工場・2万3000頭、売上高は129億ドル。4位はナショナルビーフで2工場・1万2000頭、74億200万ドル。

4大パッカーに次いで、5位はアメリカンフードグループの4工場・6500頭、6位はグレーターオマハ・パッキングの1工場・2900頭、7位はネブラスカビーフの1工場・2200頭。

実際のと畜頭数(2015年実績)に基づく、商業用総と畜頭数に占める上位3社のシェアは63.1%で、前年の62.3%から0.8%上昇。ただし肥育去勢牛・未経産牛のと畜頭数に占める割合は、前年の72.1%から71.5%に低下した。上位5社のシェアは、総と畜頭数では78.3%(前年77.9%)。肥育去勢牛・未経産牛では87.9%(同87.8%)。

なお、16位のワンワールドビーフ社(カリフォルニア州ブローリー)は、2016年11月28日に操業を開始。前身の工場は、ナショナルビーフパッキング社が所有していたブローリービーフ社で、2014年に閉鎖されていたもの。

 

※2016年12月12日 CATTLE BUYERS WEEKLY

  2016年ビーフパッカーランキング上位30社
 
輸出動向

10月の豚肉輸出量、2014年3月以降で最高

 
 

米国農務省(USDA)発表、米国食肉輸出連合会(USMEF)編集による10月の食肉輸出統計によると、米国産牛肉と豚肉の輸出量は、いずれも前年同月比2ケタ台の増加を達成。特に豚肉の総輸出量(バラエティ―ミート含む)は20万1936トン(前年同月比14%増)と好調で、月間輸出量としては2014年3月以来最大となった。豚肉の輸出額は5億2110万ドル(同16%増)。1〜10月累計の輸出量は186万トン(同6%増)、輸出額は47億9千万ドル(同3%増)。

10月の豚肉総生産量に占める輸出比率は25.5%、バラエティーミートを除く豚肉単体では21%。1〜10月累計の輸出比率は総生産量に対して25%、豚肉単体では21%。10月の豚1頭当たり換算の輸出額は平均47ドル(前年同月比8%増)、1〜10月累計では平均49ドルと安定している。

10月の国別の豚肉輸出では、メキシコ向けが6万5271トン(同9%増)、輸出額1億1520万ドル(同6%増)。メキシコ向けの1〜10月累計は57万6008トンで、依然として最大の市場。為替レートが不利な状況(ペソに対してドルが前年同月比21%高)にあるものの、メキシコでのモモの需要は強く、11月の週間輸出データでも輸出量は増加基調を維持している。これについてUSMEFは、メキシコ市場で米国産モモ肉の品質と一貫性を強調し、数々の企業と新製品開発に取り組んできた成果であるとしている。

豚肉輸出額では、引き続き日本が第1位。10月の日本向け輸出量は3万987トン(同4%増)、輸出額は1億2790万ドル(同9%増)。1〜10月累計の日本向け輸出量は32万491トンで前年を下回っているが、チルドポークの輸出量は記録的なペースを維持し、累計で18万793トン、前年同期比9%増と伸びている。

中国・香港向け輸出は、中国国内の豚肉生産量の増加を反映して鈍化したが、バラエティーミートの輸出は依然好調で、1〜10月累計の総輸出量は45万257トン(同66%増)、輸出額は8億7880万ドル(同55%増)。

  豚肉&豚バラエティーミートの月別輸出量
 
 

10月の牛肉輸出、チルド好調、台湾向け新記録

 
 

10月の牛肉総輸出量(バラエティーミート含む)は10万5938トン(前年同月比12%増)、輸出額は5億5950万ドル(同10%増)。1〜10月累計輸出量は95万4868トン(同9%増)、輸出額は51億ドル(同3%減)。バラエティーミートを除く牛肉単体の10月の輸出量は7万5903トンで、月間ベースではここ2年間で最高を記録した。

10月の牛肉総生産量に占める輸出比率は14%、牛肉単体では11%を占めた。1〜10月累計の割合はそれぞれ13%、10%で、前年同期比をわずかながら上回って推移している。10月の肥育牛1頭当たり換算の輸出額は、平均269.35ドル(同5%増)。1〜10月累計の平均254.71ドル(同8%減)。

10月の国別輸出では、台湾向けが5177トン(同90%増)と記録的な実績を達成。1〜10月累計の台湾向け輸出量は3万5241トン(同20%増)、輸出額は2億8490万ドル(同7%増)と過去最高記録を更新した。

日本向け輸出量は2万89トン(同40%増)、輸出額1億1980万ドル(同34%増)と急増。日本の米国産チルドビーフの輸入量は、前月に続き2カ月連続で豪州産チルドビーフの輸入量を上回った。1〜10月累計の日本向け輸出量は21万3636トン(同21%増)、輸出額は12億4000万ドル(同13%増)。

韓国向け輸出量は1万6897トン(同63%増)、輸出額9880万ドル(同68%増)。1〜10月累計の韓国向け13万9592トン、8億1420万ドルでそれぞれ36%増、21%増。輸出額は2014年の最高記録(8億4740万ドル)を上回るペースで、このまま行くと10億ドル達成の可能性もある。10月のチルドビーフ輸出量は、韓国向けが過去最高、日本向けも2003年以降で最高を記録した。

  豚肉&豚バラエティーミートの月別輸出量
 
ポーク関連ニュース

小売価格の値下げ進まず、卸価格との格差開く

 
 

全米豚肉委員会(NPB)のニュースレター「Pork Merchandiser's Profit Maximizer」は、メディアや産業関係者と幅広い議論を行い、記録的な生産量となる2017年の豚肉産業に影響を及ぼす要素とこれからの課題を掲載した。

主な要素は、①米国経済の成長は食肉需要に追い風となる、②トウモロコシの供給増で食肉全体の供給が増加する、③豚肉小売価格の下方修正遅れが豚肉卸売価格と生体豚価格に影響する、④短期的な課題は供給拡大に処理能力が追いつかないこと、⑤今後の豚肉産業をけん引する鍵は輸出―の5つ。

それぞれの要点は既報(本紙12月2日付号)のとおりだが、この内③の豚肉小売価格の課題については、グラフが示すように2015年に卸売価格(カットアウト価格)が急落しているものの、小売価格の下方修正は緩やかであり、格差が広がっていることだ。2016年10月の豚肉小売価格は、ポンド当たり約3.74ドル。前年同月より5.8%低いものの、5年前より8%高い。一方、カットアウト価格は前年同月より16.5%低く、5年前との比較では26%も低い。

この理由について同紙では、「小売業者は長年の経験から、消費者が消費パターンを急激には変えないことを知っている。価格を15〜20%値下げしたとしても消費量は大幅には増えず、利益を落とすことに繋がると判断して、初めは休日向けの特売で対応し、その後に定番価格を徐々に下げる意向が強い。また大手フードサービスではメニュー価格が固定されているため、価格調整はさらに遅くなる」と指摘した上で、小売、フードサービス双方とも豚肉供給が中期的に安定拡大するとの見通しから、豚肉の小売価格は継続的に下がっていくと予測している。

  豚肉の小売価格と卸売価格(カットアウトバリュ)の推移
 
トピックス

焼肉ビジネスフェア2017(1月18〜19日)に出展

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は2017年1月18〜19日に東京・豊島区の池袋サンシャイン文化会館で開催される「焼肉ビジネスフェア2017」に出展します。

「焼肉ガイドブック」をはじめとする各種ガイドブックの配布とともに、USMEFの推奨部位、メニューの展示や実演調理を交えた試食を通じて、アメリカン・ビーフ、ポークの焼肉商材としての活用アイデアを提案します。

アメリカン・ビーフでは最上級グレードの「プライム」や肉質評価の高い「アンガス種」などの展示・試食により、「上カルビ」「上ロース」といった高価格帯メニューへの使用を提案します。さらに、焼肉メニュー以外のサイド・メニューについてもアメリカン・ビーフ、ポークの活用策を提案します。

アメリカン・ビーフならではのおいしさが味わえる高品質グレード・ブランドビーフと焼肉専門店でますます充実する傾向にあるサイド・メニューの試食を豊富に用意していますので、同フェアにご来場の際は是非ともUSMEFブースにお立ち寄り下さい。

 
 

アメリカン・ビーフ「すき焼きステッカー」配布

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)はこのほど、秋冬の定番メニュー「すき焼き」にアメリカン・ビーフのスライスや切落とし商材を活用いただく一環として、アメリカン・ビーフの「すき焼きステッカー」を作成しました。

「すき焼き」を週末だけではなく、平日でも定番商品として訴求いただくことを目指して、キャッチコピーには「今夜も、すき焼き。」を採用しました。シール規格は縦43mm×横65mm、1ロール500枚です。受注受付開始は2017年1月5日からとなります。

  すき焼きステッカー
 
 

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ポーク・ファクト・シート