9月の牛肉輸出量をリードしたのは日本(2万2882トン、前年比49%増)と韓国(1万4840トン、75%増)。輸出額も日本(1億3210万ドル、同32%増)と韓国(8660万ドル、83%増)は急増した。9月に日本が輸入した米国産チルドビーフは、豪州産チルドビーフの輸入量を初めて上回った。また、10月の速報値では韓国の米国産牛肉輸入量が豪州産を抜いた。
1〜9月の日本向け輸出量は19万3457トン、前年比20%増。輸出額は11億2000万ドル、同11%増。韓国向け輸出量は12万2695トン、同33%増。輸出額は7億1550万ドル、同17%増で年間の最高記録(8億4740万ドル)を更新するペースが持続している。
1〜9月の台湾向け輸出量は3万64トン、同12%上増、輸出額は2億4560万ドル、同2%増。台湾のチルドビーフ市場で、米国産のシェアは3分の2を保持している。メキシコ向けは17万4667トン、同8%増だが、為替相場におけるペソの安さもあり、輸出額は7億3250万ドル、同9%減。香港向け量(7万4945トン、5%減)、額(4億5250万ドル、20%減)とも減少しているが、9月単月では9715トン、19%増、額5950万ドル、17%増。
一方、9月の豚肉輸出はメキシコ向けが6万6567トン、同14%増。輸出額も1億3140万ドル、同25%増と2014年12月以来で最高となった。1〜9月の輸出量は51万737トン、同4%増、輸出額9億3970万ドル、1%増。USMEFがメキシコの豚肉需要の底上げに尽力している結果が毎年確実に現れており、メキシコの1人当たりの豚肉消費量は2011年から20%近く伸びている。
メキシコ向けと製品構成が似た傾向にある中国・香港向けの出荷は鈍化した。輸出量は3万6184トン、26%増と前年を大きく上回っているものの、中国国内の豚肉生産の回復した影響で、5月のピーク時(5万8000トン)からは著しく減少している。1〜9月の中国・香港向け輸出量は40万6422トン、70%増。輸出額は7億8730万ドル、57%増。
1〜9月の日本向け輸出量は28万9594トン、同8%減。輸出額は11億6000万ドル、同5%減となった。これは前年を下回るペースだが、高価なチルドポークの輸出は16万4087トン、同10%増と記録的なペースを維持している。豚肉生産量が増大する中で、日本向けチルド輸出はロインとバットの重要な販路となっている。
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