牛枝肉の重量は、季節的な増加を上回る速さで増えている。8月第3週の未経産牛の平均重量は813ポンドで前週比5ポンド増。去勢牛の平均は893ポンドで同6ポンド増。全体平均は829ポンドで同3ポンド増。
平均重量の増加は経産牛のと畜頭数が増加していることも影響している。過去5年平均で見ると第4四半期の経産牛のと畜頭数は第3四半期から7.3%増加する。枝肉重量の増加は、肥育業者が出荷を遅らせているからではなく、フィードロットでの増体効率が上がっているためのようだ。アナリストは「7月の1日当たりの増体率は、去勢牛・未経産牛ともに記録的な水準だった。飼料効率は2015年の水準から著しく改善し、季節的にも上向いた」という。
2014年には、肥育期間を長期化して重量を大型化することが当たり前になった。今年の肥育日数は、7月までに2015年水準より20日間少ないところまで戻ってきた。しかし肥育日数の短縮の大部分は、導入時点での重量化が原因でもある。
7月の去勢牛の導入時の平均重量は781ポンドで、7月としては記録的に高い。未経産牛も平均740ポンド、前年比30ポンド増と比較的重い重量で導入されている。
アナリストは「肥育業者は収益確保の手段として、肥育日数の長期化による重量増加に加え、導入時の重量を重くすることが新たな常識になった」という。
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