USMEFによれば、米国の4月の牛肉総輸出量は8万8190トン(前年同月比4%減)、輸出額は4億8100万ドル(同13%減)となった。輸出額の肥育牛1頭当たり換算は252.42ドルで、前年同月比15%減だが、今年これまでで最も高い。
USMEFは、「メキシコ向けが回復し、他の西半球市場でも前向きな成長を達成した。これらの市場では価格面の課題に対応し、小売やフードサービスと一体になって未活用のカットの販売促進に取り組み、確実な成果を上げている」という。
4月の対メキシコ輸出量は2万534トン(同19%増)、輸出額は8950万ドル(同11%増)。1〜4月累計では6万9450トン(同6%減)、3億890万ドル(同16%減)。4月の中央・南アメリカ向けはチリ、コロンビア、パナマ、ホンジュラス向けの増加が牽引し、3035トン(同19%増)、1440万ドル(同33%増)。1〜4月累計でも1万1437トン(同3%増)、5460万ドル(同5%増)と前年を上回っている。
4月のアジア向け輸出は停滞した。昨年4月は西海岸の港湾争議後の輸出増があり、この反動があるものの、アジアでは豪州産牛肉との競合が増している。4月の日本向けは2万481トン(同9%減)、1億2220万ドル(同9%減)と今年初めて前年水準を割り込んだ。ただ、日本向けのチルドビーフは拡大基調で1〜4月では3万604トン(同37%増)と大幅に増加している。
韓国向けは1万953トン(同2%減)、6720万ドル(同8%減)。台湾向けは3276トン(同27%増)、香港向けは6487トン(同39%減)。
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