生体牛の現金取引価格は3週連続で強まった。ボックスビーフ価格の急落が予測されたにもかかわらず、生体牛価格は1月第2〜第3週にかけて緩やかに上昇。1月第3週の主要5州の平均価格は100ポンド当たり133.72ドル、枝肉は207.64ドル。地域別に見ると、南部プレーンズでは生体牛が134〜135ドルで取引されたが、コーンベルト地帯では枝肉が前週比2ドル安となり、北部より南部での取引が高値となった。
第4週の取引頭数は少なかったが、これは週初めの寒波予報で高値を見越したフィードロット内保留が増えたことや、先物価格が月曜日に下落した後で火曜・水曜に急速に回復するなど、上下動が激しかったことが要因だ。
先物の2月契約分は135.42ドル。4月契約分は、3月の出荷が前年より減ると予測される中で134.52ドル、6月分は2月と4月の価格よりかなり値引かれたままで123.97ドル。8月分はさらに低い120.40ドル。10月・12月分の終値はそれぞれ121.37ドル、121.60ドルとなっており、先物市場は6月から年末まで出荷待ち肥育牛の大量供給を見込んでいるようだ。
一方、カットアウト価格は1月上旬に予想以上に上昇した後、続落に転じた。チョイスの価格は1月11日の235.32ドルをピークに、14日に220.12ドルまで低下、第2週の5営業日で7.55ドルも下落した。セレクトは215.43ドルで、同7.65ドルの下落。この急落はトリミングとひき材の価格低下に起因している。
1月第3週に100ポンド当たり78.35ドルだった50CLは、48.76ドルまで下落した。一方で、リブはこの時期にしては高値を維持し、一部のパッカーは3月向けにミドルミート(ロイン系)をかなり売ったようだ。アナリストは「チョイスのカットアウト価格は210ドル付近、少なくとも214〜215ドルまで下落して安定するだろう」と予想している。
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