USDA(米国農務省)が発表した米国の牛肉・豚肉の需給予測のポイントは以下の通り。
【牛 肉】
2015年の牛肉生産量は236億ポンドと予想され、前月の予測値(237億ポンド)から下方修正された。肥育牛の出荷ペースが低下し、去勢牛・未経産牛のと畜頭数が抑えられていることを反映したもの。
2016年の生産量は246億ポンドの見込みで、同様に前月の予想値(248億ポンド)から下方修正された。2015年終盤のフィードロット導入頭数から判断すると、2016年半ばまではと畜頭数・生産量ともに前年を下回ることが予想される。
2015年と2016年の牛肉輸入量は、これまでのハイペースに対する反動と牛肉価格の弱まりを反映して、減少が予測される。牛肉輸出量は、2015年が22億2300万ポンドと前年を下回り、2016年は24億2500万ポンドに回復すると予測される。生体牛価格は2016年を通して100ポンド当たり132ドル〜142ドルで推移すると予想され、前月予想(136〜147ドル)から引き下げられた。
【豚 肉】
2015年の豚肉生産量は、11月から12月上旬のと畜頭数が増加しているため、年間でも245億2800万ポンドと前年を上回るだろう。2016年は249億2500万ポンドの予想で前月予想と変わらない。
豚肉の輸入量予測は変わらないが、輸出量は米ドル高が価格競争力を制限していることから、2015年の年間予測は49億4600万ポンドに下方修正された。2016年の輸出量は51億2500万ポンドの予想。
生体豚価格は、2015年から2016年前半は前年を下回る予想。2016年の第1四半期は100ポンド当たり47〜49ドル、その後は50〜53ドルに上昇すると予想される。
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