ドライソーセージ、セミドライソーセージカテゴリーの中で最も一般的な製品であるペパロニとサラミは、北米市場におけるソーセージ消費の2ケタ台成長をけん引している。これは最近出版されたe-bookのドライ・セミドライソーセージ製品についての調査で明らかになった。
米国内のペパロニ、カナダのペパレッツの成長に加え、固いイタリアサラミのジェノアのような他のドライソーセージや、サマーソーセージのようなセミドライ製品、スナック・スティックが近年、好調な売上を続けている。ロンドンの市場調査会社・Canadean社によると、このカテゴリーの市場規模は2018年にはおよそ190億ドルに達する見込みである。10年前の規模はおよそ160億ドルだった。
サンフランシスコに拠点を置くコロンブスサラミは近年、2800万ドル規模で自社の処理施設の拡大に着手し、顧客の拡大と、クラブチャンネル向けのバラエティパックや増量サイズを含む製品ラインの国内流通基盤の広がりにより、そのキュアードミート(塩漬肉)ビジネスはまさに「毎年2ケタ台の成長」を続けている。
北米のいくつかの小規模処理業者では、近年サマーソーセージの売上が好調だ。特にホリデーシーズンに行われた通信販売の販促や、ワインストアでの売れ行きが良い。サンフランシスコに拠点を置くガロサラミが売上を伸ばし続けているのはスナック類だ。シカゴの調査会社によれば、サラミ・カテゴリーは全体で売上高が伸びており、中でもドライサラミが最も高い伸びをみせている。ドライ・セミドライソーセージの成功は、米国のランチョンミート・カテゴリー全体の落ち込みと対照している。2013年の報告では、ランチョンミート・カテゴリーの売上規模は126億ドルで、2007ー2012年で8%しか伸びておらず、物価上昇率を勘案すれば2%減となる。
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