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TRADER'S Be & Po

vol.255 Nov.09.2015
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格の上昇でパッカーマージン低下
ワールドトレード 中国が米国の豚肉14施設からの輸入再開へ
食肉在庫 9月末の豚肉在庫19%増、牛肉も2002年以来最高
業界ニュース CAB11年連続の成長、フードサービスで拡大
トピックス 中国の豚肉加工会社が豪州の牛肉会を買収
USMEFインフォメーション 「ビーフといえばアメリカン。」絵合わせゲームキャンペーン
アメリカン・ポーク「ごちポのスロットンキャンペーン」
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2015年8月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛価格の上昇でパッカーマージン低下

 
 

パッカーは3カ月近く好調な利益を確保してきたが、ここにきて収益性は悪化している。生体牛価格が10月第2週からの2週間で100ポンド当たり15ドル以上も反騰し、第4週も強含みで推移。一方、10月第2週のと畜頭数は今年3番目に多く、牛肉供給の増加によりボックスビーフの価格は上昇せず、生体牛の上昇分をカバーでてきていない。

また50CL(牛ひき材)と副産物価格が低迷していることも利益を悪化させている。今後、と畜頭数が絞られる可能性もあり、生体牛価格の上昇は緩やかになるかも知れないが、重量級の肥育牛の出荷が減少するため、反落することはないだろう。

9月第3週にと畜頭数が週間57万8081頭(今年2番目に多い水準)に増加した時、生体牛価格は2週連続して大幅に下落。以後、と畜頭数は57万4412頭、56万9352頭と高水準が続き、主要5州の去勢牛平均は117.71ドルまで暴落した。その後、カットアウト価格の低下を防ぐために55万1658頭まで減少したが、10月第2週は再び57万6000頭まで拡大した。

アナリストは「と畜頭数の増加は諸刃の剣。重量級の肥育牛が予想より早く一掃できたが、パッカーにとっては出荷適正牛の供給減と牛肉在庫の増加をもたらした」という。実際、この期間に枝肉重量は新記録を更新した。パッカーのマージンは9月平均で1頭当り50ドル以上、ピーク時は86ドルとなったが、10月第4週の木曜日には18ドルまで低下した。

牛副産物の価格は、8月に週間新記録となる16.69ドルをつけていたが、それ以降は下落基調をたどり、10月第2週の週平均価格は11.23ドル(前年同期比31.3%安)。これは過去5年間で最も低い。同週の50CLの価格は49.36ドルと、ここ数年間の底値となった前週の37.12ドルに比べ33%高いが、前年同期比では55.5%安。

 

※2015年10月26日 CATTEL BUYERS WEEKLY

 
ワールドトレード

中国が米国の豚肉14施設からの輸入再開へ

 
 

中国は、輸入を停止していた米国の豚肉14施設からの豚肉輸入を再開する見込みだ。USDA(米国農務省)からMeating Placeにメールで送られた声明によると、USDAと中国当局は6つの処理工場と8つの冷蔵施設からの豚肉供給を許可することで合意に達したという。

USDAは「今回の合意により、11月には中国向けの豚肉と豚肉加工製品の輸出が可能となり、米国産豚肉のシェアが拡大する」という。中国は、豚の筋肉増強を補助するラクトパミンの使用禁止を理由に、米国の豚肉輸出工場を制限してきた。中国への輸出が停止されていた施設は、タイソンフード、ホーメルフード、トライアンフフードなどが所有している。

USDAは全認可施設のリストを確認する作業を進めており、近く公式に発表する予定だが、中国向けの豚肉処理ならびに冷蔵施設業者は、ラクトパミン制限に関して、「βアゴニスト未使用プログラム」か「ラクトパミンフリー プログラム」のいずれかを受け容れる必要がある。

2014年の中国への豚肉輸出額は4億7400万ドル以上。中国は世界トップの豚肉消費国で、輸入量も世界で最も多い。USDAは「中国が、米国産豚肉の厳格な規定による管理と高い品質を認めることは、食物・農作物取引における米国と中国の相互利益に繋がる関係構築の第一歩。このアクセス改善はUSDAスタッフによる長年の努力の結晶であり、米国の豚肉生産者にとっては売上の著しい増進を意味する」としている。施設リスト等は下記参照。

USDA WEBサイト:Export Requirements for The People's Republic of China >>

 

※2015年10月23日 Meating place.com

 
食肉在庫

9月末の豚肉在庫19%増、牛肉も2002年以来最高

 
 

USDA(米国農務省)が公表した食肉在庫状況によると、9月末の冷凍食肉と家禽の合計在庫は8月末から0.9%増え、前年同月比では18%増となった。

豚肉在庫は6億5640万ポンド(前年同月比19.2%増)。前月末からほぼ変化はないが、過去5年平均比では3000万ポンド近い増加。モモの在庫は2億4740万ポンド(同27%増)で前月比では約4%増。過去5年平均比では約29%も多い。バラは1080万ポンドで、前月より290万ポンド減少。前年同月(3380万ポンド)に比べると3割程度でしかない。

  全米の冷凍豚肉の在庫量の推移
 

牛肉は4億9640万ポンド(同32.7%増)で前月末より2600万ポンド増加、アナリストの予測平均約4億8700万ポンドを上回り、2002年以来で最高となった。過去5年平均との比較では8600万ポンド、約20%増。鶏肉在庫は7億9980万ポンド(同27.9%増)。2002年以降で最も多く、ターキーは4億5340万ポンド(同6.4%減)と過去30年間で最低となっている。

  全米の冷凍牛肉の在庫量の推移
 

※2015年10月23日 FOODMARKET.comほか

 
業界ニュース

CAB11年連続の成長、フードサービスで拡大

 
 

「CAB」(サーティファイド・アンガス・ビーフ)は11年連続で販売量を伸ばした。9月末で終了した第37期の年間販売量は8億9600万ポンドで、前年より1400万ポンド増加。CABライセンス31工場で認定対象となるアンガス種の頭数は、前年より8%(1100万頭)減少したが、認定枝肉頭数はわずか1%減にとどまり、それぞれの枝肉の徹底利用(前年の250ポンドに対し261ポンド)により、総販売量は1.6%増加。特に付加価値製品は過去2番目に高い実績を上げ、フードサービス分野の売上増に寄与した。

枝肉の認定頭数は、週当たり約6万7000頭、年間計で348万頭。認定率は27.5%と、10年前の14%に比べてほぼ2倍に達した。CABのジョン・スティカ代表は「生体牛と牛肉の価格が記録的高値とタイトな供給に直面する中、牧場主は品質の向上に尽力し、CABはブランド強化のためにパートナーである顧客の要求に適切に対応した。絶え間ない改善の努力が2015年の記録更新に繋がった」という。

フードサービス分野の販売量は3億3400万ポンド(前年比10.6%増)。リテール分野は3.4%減少したが、総販売量に占める構成比は41%で最も高い。付加価値製品ではCABファヒータ、トライチップ(マリネード等)、ポットローストが2350万ポンド(6.3%増)と好調。エンドミートも2.6%増と成長したが、ミドルミートは2%減。CABプライムは1200万ポンドで過去最高を記録した。

国際部門は1億2000万ポンドで、ほぼ前年と変わらず。東アジア市場は関税、為替レート、港湾での労働争議などで販売量が減少したが、メキシコ、中東、中央および南アメリカで拡大した。販売構成比13.5%、販売先は52カ国に達している。海外の主要市場への対応強化の一環で、8月にCABアジア地区事務所(平山貴義シニアマネージャー)を開設した。

 

※2015年10月26日 CATTEL BUYERS WEEKLY

 
トピックス

中国の豚肉加工会社が豪州の牛肉会を買収

 
 

地元メディアの報道などによると、中国・山東省の豚肉加工会社Delisi Food社は豪州ニューサウスウェールズを拠点とする牛肉処理会社Bindareeグループを1億4000万ドルで買収する。

Bindaree社は豪州最大級の食肉処理会社の一つで、報道によればDelisi社はアジア太平洋地域で拡大するレッドミート需要のために、牛肉産業分野でのパートナーを物色していたという。中国の牛肉価格は近年、記録的な上昇をつづけているものの消費は右肩上がりで推移。一方で中国の牛肉生産は落ち込み続けている。

Delisiの計画では、Bindaree社の生産能力を拡大するため、中国で牛肉30万頭分の処理能力、製造ライン店舗を追加し、中国国内のほかロシア、日本、韓国など他の市場へも製品を流通させる。

 

※2015年10月28日 FOODMARKET.com

 
USMEFインフォメーション

「ビーフといえばアメリカン。」絵合わせゲームキャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)では、アメリカン・ビーフの需要期である秋冬のイベントシーズンに合わせ、10月26日(月)から12月31日(木)まで、WEBオープンキャンペーン「ビーフといえばアメリカン。」絵合わせゲームキャンペーンを実施します。

本キャンペーンは、ゲーム感覚で挑戦できるキャンペーンとなっており、キャンペーンサイト画面に並んでいるトランプの中から2枚を選んでクリックし、同じレシピの写真が出ると素敵な賞品が当たります。期間中、1日1回、2チャレンジまで毎日挑戦でき、結果はその場でわかります。

また、カードのシャッフル中には簡単なビーフレシピの紹介もあり、どなたでも楽しめるキャンペーンとなっています。賞品はアメリカン・ビーフを200名、アメリカン・ビーフオリジナルカッティングボードを1万名にプレゼントいたします。

クリスマスなど冬のイベントシーズンに向けた魅力的な賞品に加え、電車内の動画広告、主要駅構内ポスター、テレビCMおよび雑誌広告、Webバナー等のメディアを通し、キャンペーンを盛り上げてまいります。

「ビーフといえばアメリカン。」絵合わせゲームキャンペーンはこちら >>

  「ビーフといえばアメリカン。」絵合わせゲーム画面
 
 

アメリカン・ポーク「ごちポのスロットンキャンペーン」

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は冬のイベントシーズンに向け、2015年10月26日(月)から12月31日(木)まで、一般消費者向けのWEBオープンキャンペーン、アメリカン・ポーク「ごちポのスロットンキャンペーン」を実施いたします。

 「ごちポのスロットンキャンペーン」は、キャンペーンサイトにあるごちポのスロットマシンに挑戦していただき、ごちポがそろうと素敵な賞品が当たります。

ごちポくんに一層の親しみを感じていただけるよう、スロットが回っている間は、ごちポくんが登場しその日の気分などの“ひとこトン”をつぶやく楽しいキャンペーンとなっています。期間中、1日1回、毎日挑戦でき、結果はその場でわかります。賞品はアメリカン・ポーク(約1kg)を200名、ごちポのトートンバッグを1万名にプレゼントいたします。

冬のイベントシーズンに向けた魅力的な賞品に加え、雑誌広告、新聞広告、Webバナー等のメディアを通し、キャンペーンを盛り上げてまいります。

ごちポのスロットンキャンペーンはこちら >>

  ごちポのスロットンバナー画像
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
   
 

ポーク・ファクト・シート