USDAの公表を基に、USMEFが集計した5月の食肉輸出動向によると、牛肉全体(バラエティーミート含む)の輸出量は8万8466トン(前年同月比14%減)。輸出額は5億5670万ドル(同6%減)で今年初の前年割れとなった。1〜5月累計の輸出量は43万393トン(同10%減)。輸出額は26億8000万ドル(同2%増)。
1〜5月の牛肉生産量に占める輸出比率は全体で13%、牛正肉は10%で、それぞれ前年同期に比べて1ポイント弱の低下。しかし、と畜牛1頭当りに換算した輸出額は291.17ドルで、前年同期よりも9%上昇している。
国別では、韓国向けが97405トン(同5%増)、6480万ドル(11%増)と前月に引き続き好調。1〜5月計でも4万8568トン(4%増)、3億4190万ドル(9%増)と前年を上回っている。短期的にはMERSの影響で減速する可能性もあるが、USMEFのセング会長兼CEOは「MERSは食品安全の問題ではないが、6月には韓国のレストラン部門に多大な影響を与えた。幸い、韓国事務所からの報告によると、状況は著しく改善し、7月には消費者の行動も正常に戻っている」とし、韓国の牛肉需要の急速な回復を見込んでいる。
日本向けは1万7964トン(10%減)、1億690万ドル(15%減)だが、1〜5月計では8万8936トン(2%増)、5億6460万ドル(3%増)と依然として前年同期を上回っている。香港は4万9264トン(17%減)、3億7040万ドル(8%減)。台湾は1万2321トン(5%減)と数量は前年を下回ったが、輸出額は1億1750万ドル(13%増)と2ケタの伸び。
豚肉の輸出量は18万4865トン(同2%減)、輸出額は4億8920万ドル(18%減)。1〜5月累計は91万967トン(同6%減)、24億2000万ドル(同15%減)。1〜5月の豚肉生産量に占める輸出比率は25%(前年同期28%)、豚正肉だけでは21%(同23%)。と畜豚1頭当りに換算した輸出額は51.39ドルで19%減少した。
4月の豚肉輸出をリードした日本とメキシコ向けが5月には再び後退したことが全体の減少に繋がった。日本向けは3万9340トン(9%減)、1億5290万ドル(18%減)。1〜5月計では18万9188トン(11%減)、7億520万ドル(18%減)。メキシコ向けはこの19カ月で最も少ない5万3186トン(6%減)、9510万ドル(31%減)。
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