感謝祭用のターキー需要がピークを過ぎ、今後は牛肉の卸売価格、特にリブロースとテンダーロインの価格が山場を迎えそうだ。パッカーは、仕入を先延ばししていた牛肉バイヤーから年末用の手当が入り、価格が上昇することを期待している。
牛肉のカットアウト価格は感謝祭の休日(11月27日)の3日前から上昇している。11月最終週の肥育牛のと畜頭数は45万頭と、前週の44万頭から増加したが、アナリストは「現在の牛肉市場は毎週の生産量と需要のバランスで、生産過剰になるのでないかと過敏になっている」という。
パッカーは、休日で稼働日が1日少なかったことで在庫が整理され、価格が上昇することを見込んでいる。ただ、それが生体牛価格をさらに押し上げるかどうかは見方が分かれる。
11月の第3週の生体牛の平均価格は100ポンド当たり171.15ドル、枝肉価格は267.56ドル。これは今年14回目の新記録更新で、1月第1週の平均価格に比べ24.4%も高い。
カンサスでは11月26日の少量取引でパッカーが173ドルで購入したが、一部のアナリストは「年内に最高値を更新して175ドル台を付ける可能性は残っている」という。仮に175ドルを付けると、2014年の年間平均価格が156ドルを超え、2013年の平均価格(125.89ドル)よりも24%も高くなる。
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