価値の提案が重要性を増していることを、CAB(サーティファイドアンガスビーフ)は8年間連続の成長によって実証している。CABの2014年会計年度(2013年10月~2014年9月)の市場出荷は8億8200万ポンドで、前年度比2%増と1700万ポンド増加した。
CABジョン・スティカ代表は、「ライセンスを持つ1万7000のパートナーは、消費者市場で毎年約68億ドルを生み出している。CABブランドの価値の提案は、牛肉の供給不足と高値の中でも消費者に支持されている」という。
CABは現在、米国の他カナダ、アジア(香港・韓国・日本)、中東など世界46カ国で販売されているが、国内、海外ともに成長している。海外のライセンス取得パートナーの販売は1億2000万ポンドと9%増加し、輸出市場でも需要が確実に広がっている。
2014年度は月間販売量が7000万ポンドを上回った月が9カ月あり、このうち6カ月は歴代(36年間)の月間販売ベスト10にランクインした。とりわけBBQシーズン、CABブランドに注力する販促が実施された8月には、8000万ポンドを上回った。これはブランドがスタートした1978年以降で2回目のことである。
アイテム別では、高級ステーキ・カットが300万ポンド増加。加えて高級ハンバーガー人気の上昇により、ひき肉が4%増加、CABのプライム(29%増)・ナチュラル(3%増)も販売が拡大した。CABは「さまざまな顧客に対してプレミアム高級牛肉の魅力を提案してきたことが功を奏した」という。調理済みのポットロースト、コンビーフ、マリネードしたファヒータ用牛肉などの付加価値製品は2200万ポンド以上と、史上2番目の販売量を記録した。
ライセンスを持つ36社のうち、14社が販売量を10%以上伸ばした。小売業界での販売量は3億8000万ポンドと全体の4割強を占め、フードサービス業界でも初めて3億ポンドを上回った。
|