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TRADER'S Be & Po

vol.226 Jun.16.2014
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
トピックス PEDv対策で新たに2620万ドル―USDA
市況ニュース 生体牛の現金取引価格、再び下落も
ポーク関連ニュース 5月の豚肉在庫、大幅に低下、モモはさらに高値へ
生産動向 2014年は牛群拡大の初期段階、カギは今後の天候
業界ニュース CABの成長続く、ハイ・グレードビーフの需要を牽引
USMEFインフォメーション 「アメリカのごちそう。」
アメリカン・ビーフ サマーキャンペーン7月から展開
マーケットデータ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2014年4月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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トピックス

PEDv対策で新たに2620万ドル―USDA

 
 

米国農務省(USDA)は6月5日、PEDv(豚流行性下痢症)やPDCov(豚デルタコロナウィルス)など豚肉生産に甚大な影響を及ぼす家畜疾病への対策費として、2620万ドル(約26億7240万円)を予算化と発表。さらにAPHIS(動植物検疫所)と各州の家畜衛生当局に、これらの症例の報告を義務化した。

ヴルサック農務長官は、昨年PEDvによって推定700万頭もの子豚が死亡し、多くの豚肉生産者が被害を受けた結果、今夏の生体豚出荷は前年を10%以上も下回る可能性があるとし、連邦政府は豚肉産業界及び州関係機関と協力して、消費者利益の確保と、PEDv等への対策強化を表明した。

 

※2014年6月5日 Meating place/USDA newsrelease

 
市況ニュース

生体牛の現金取引価格、再び下落も

 
 

出荷適正牛の供給がゆるやかに増加しているため、生体牛の現金取引価格は下降局面の淵にある。現金取引の週当たりの平均価格は100ポンド当たり146.43ドル(週初は148.24ドル)、枝肉は233.91ドル(同236.42ドル)となったが、肥育業者の懸念は去勢牛と未経産牛のと畜頭数が依然として低いレベルにあることだ。例年なら4月下旬~5月下旬にかけて、と畜頭数は週当たり2万頭増加する。しかし、今年の増加はそれより1万頭も少なく、6月もこの水準が維持される可能性がある。

5月第4週のと畜頭数は59万9000頭で、前年同期の65万3632頭を大幅に下回っている。

肥育業者の一部は、マージンの悪化を懸念して出荷を先送りしているが、これはまだ枝肉重量の増加にはつながっていない。去勢牛の重量は平均839ポンドで前年より3ポンド軽い。未経産牛の重量は776ポンドで同3ポンド重く、全体の平均重量は789ポンドで同9ポンド増だが、これは経産牛のと畜が前年より2万頭以上少ないことが要因。

アナリストは「今後、枝肉重量が急速に増加する可能性がある。そうでない場合は肥育牛の供給が急速に増加する。試算では6月1日に120日以上の肥育牛は前年同月の97%、7月1日と8月1日は104%、9月1日は103%になる」とし、枝肉重量の推移を注視する必要があるという。

 

※2014年5月26日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
ポーク関連ニュース

5月の豚肉在庫、大幅に低下、モモはさらに高値へ

 
 

USDAが発表した5月1日現在の食肉在庫は牛肉と鶏肉が前年同月比、過去5年間平均と比較して大幅に低下、豚肉も前年同月を下回ったが、3月ほどのひっ迫感はない。

年初からの4カ月間で、エンドユーザーは在庫をかなり消化したため、夏場の在庫は非常にタイトになることが確実視され、これが6月から8月までの食肉価格を下支えすることになる。

牛肉の在庫は4億230万ポンドで前年同月比21%減、5年間平均比10.6%減。豚肉の在庫は同16.7%減、同2.9%減だが、供給量が回復しており、3月末よりはわずかに増加している。

しかし、モモの在庫は季節的な減少もあって前年同月比35.6%減、5年間平均比12.8%減と少なく、価格はさらに高くなることが予想される。エンドユーザーの夏場の在庫確保に向けた買い気に加え、PEDvの新たな発生が報告されているメキシコに向けた輸出需要も強まる。バラは同46.8%増、同31.8%増と多く、ロインは3月末に比べ15.8%増加しており、市況は弱気になった。

 

※2014年6月2日 NPB Pork Merchandiser's Profit Maximizer

 
  冷凍豚肉の在庫量の推移
 
  Y/Y Change in Pork Inventories, Million Pounds
 
生産動向

2014年は牛群拡大の初期段階、カギは今後の天候

 
 

米国の肉牛飼養頭数は1951年以来の低水準にある。2014年の回復へのカギは、今の干ばつ状況が続くかどうかであり、今後の天候に左右される。USDAの報告では未経産牛の保有頭数は2013年より9万頭多く、繁殖部門では再構築が始まっているようにみえる。

しかし生産者は昨年、未経産牛を10万頭多く保留する意向を示しており、干ばつによりそれが実現できなかった。1月時点の雌牛の飼養頭数は2600万頭で前年比0.9%減、頭数にして26万4000頭も少ないため、牛群の拡大には2〜3年を要するだろう。

未経産牛は増えているものの、2013年後半の飼料価格の改善によるもので、繁殖雌牛の更新が計画通りに進んでいるとは言い難いが、オクラホマ州立大学のディレル・ピール氏は「生産者は引き続き拡大に意欲を示しており、国内の牛肉需要と国際的な輸出需要を満たすため、米国の肉牛産業は比較的早期に拡大する可能性がある」という。

今年これまでの未経産牛のと畜頭数は前年同期比4.2%減だが、この6週間では10.3%も減少している。雌牛全体のと畜頭数は12.7%減、この6週間では21.9%減。昨年の4月〜5月は干ばつによる干し草の不足で群れの整理を強いられ、20.3%も増加していたこととは対照的だ。

一部地域では干ばつ状況が再発しているが、USDAの報告では、冬の厳しい天候と春の到来遅れにも関わらず、干し草の在庫は5月1日現在で前年同期を36%も上回っている。5月末には南部平原でも降雨があり、今後の改善が期待できる。

干ばつ状況が良化すれば、2014年はわずかながら牛群が拡大、雌牛の飼養頭数は1%程度の増加が可能になる。今年が生産基盤の再構築の始まりとなれば、2017年までに干ばつによる淘汰以前(2011年)の水準を回復できるかもしれない。

 

※2014年4月30日 Meating.com 及び NPB.Web

 
業界ニュース

CABの成長続く、ハイ・グレードビーフの需要を牽引

 
 

カンザス州立大学の研究によると、CAB(サーティファイド・アンガス・ビーフ)などのプレミアムビーフが消費者の高級牛肉需要をけん引していることが明らかになった。2002年の牛肉の卸売販売額をベース(100)として、USDAのプライムやチョイス以上のブランド・ビーフやCABなどの価値を指標化した結果をみると、CABは2004年に一度100を割り込んだが、2010年以降は著しい伸びを示し、2013年には208ポイントと2002年の倍以上に成長した。

同州立大の報告では、消費者は明らかにプレミアム・ブランドに目を向けており、中でもCABブランドは消費者に最も認知されたブランド・ビーフとなっている。

 
  卸売販売における牛肉需要の指標価値 2002年を100とした場合
 
  卸売販売における牛肉需要の指標価値 2002年を100とした場合
 
USMEFインフォメーション

「アメリカのごちそう。」
 アメリカン・ビーフサマーキャンペーン7月から展開

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は7月1日〜8月31日まで「アメリカのごちそう。」アメリカン・ビーフサマーキャンペーンを実施します。USMEFのWebサイトから応募すると、抽選により①選べてうれしいアメリカのごちそう。トップグレードのアメリカン・ビーフ=ステーキや焼肉セット等(300名)②アメリカン・ビーフ オリジナルレシピ(1万名)などが当たるオープンキャンペーン形式で展開します。

アメリカン・ビーフの輸入条件の改正から1年が経過し、アメリカン・ビーフをお楽しみいただける機会が大幅に拡大。また、Tボーンをはじめとした骨付きアイテム、プライムを筆頭とするさまざまな格付けからの選択など部位やグレードもバラエティー豊かになっています。

USMEFではこうした状況を踏まえ、今回のサマーキャンペーンではステーキ・焼肉を中心としたアメリカン・ビーフのご家庭での需要促進を目的として、参加店舗の店頭を盛り上げる各種POSツールを作成しました。また、交通広告(東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡など予定)や全国紙(朝日、読売)、料理雑誌などをはじめクックパッド、Facebookほか主婦向けや料理系サイトなど様々なメディアを活用してキャンペーンの告知と需要喚起、参加店舗の販売をサポートします。

なお、期間中ならいつからでもキャンペーンに参加いただけます。キャンペーンの詳細はUSMEF公式HPをご参照願います。

 
 
 

 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 

 

ビーフ・ファクト・シート