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TRADER'S Be & Po

vol.210 july.29.2013
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格の先安観強まる、重量級素牛増加で
牛肉と豚肉の価格差が縮小、豚先物が一時的に活況
輸出トレンド 対日輸出が劇的に増加、ロシアの落ち込みを補う
ポーク関連ニュース 飼養頭数は前年並み、産子数は過去最高を更新
商品トレンド べガス ストリップ ステーキ 誕生!
セーフティ関連ニュース FDAが飼料のサルモネラ汚染管理で新ガイド
USMEFインフォメーション 世界各国の食肉輸入における関税率一覧
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2013年5月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛価格の先安観強まる、重量級素牛増加で

 
 

現在のフィードロットの素牛導入のパターンは、今秋の生体牛市場が予想以上に弱くなる可能性があることを示唆している。7月12日公表のキャトル・オン・フィード・レポートでは、6月の素牛導入は前年比5%減だが、引き続き重量級の素牛の導入が増え続けている。

3月〜5月にかけて、800ポンド(363kg)超の素牛が前年より27万7000頭も多く導入された。その大半は4月、5月であるが、6月も同様の傾向を示したことで、今秋は当初予想よりもかなり大量の肥育牛が出荷され、価格が落ち込む可能性が高い。10月の先物取引は、7月11日の段階で100ポンド当たり126.42ドルを付けているが、今後数週間の現金価格が116〜118ドルに低迷するようなら、価格の回復はかなり難しくなる。

アナリストは「導入重量からみて、8〜9月には十分に肥育された牛が大量に出荷され、結果として先物価格と現金取引が弱含む。さらにこの先安を見越して、肥育業者の出荷が前倒しになる」と予測する。6月のと畜頭数は前年比1%減。去勢牛と未経産牛の枝肉重量は前年より1ポンド軽かったが、過去5年平均を上回って推移している。なお導入数が減少しているのは、昨年の干ばつの影響に加え、メキシコからの輸入が減少していることも一因。6月の生体牛の輸入頭数は、前年に比べて7万3000頭少なく、1-6月では41万9847頭も少ない。

 

※2013年7月15日Cattle Buyers Weekly

 
 

牛肉と豚肉の価格差が縮小、豚先物が一時的に活況

 
 

牛肉と豚肉のカットアウトの価格差が縮小している。豚肉のカットアウト価格は6月末に100ポンド当たり109.98ドルを付けた。前月比16.3%も上昇し、前年同月との比較でも11.8%高。一方で牛肉のカットアウト価格は194.28ドルと2.5%値下がりした。

生体牛の先物取引数は、6月下旬に生体豚の契約数を下回った。これは先物契約の過去50年の歴史で初めてのこと。アナリストは「投資家は短期的に、生体牛先物取引から生体豚の先物取引に移行した」という。これまで生体豚の先物取引は最も利幅の大きいコモデティー商品として推奨されてきた。しかしそのブームも終わり、今後の取引は落ち着きそうだ。

USDAの最新レポートでは、第4四半期の豚肉生産量は前年を2〜3%上回る予想だ。6月1日現在の豚飼養頭数は6660万頭で、繁殖用豚は588万頭と、2012年よりやや多くなっている。豚肉のカットアウト価格は、今年前半は低調だったが、ここ数週間で回復し、前年よりやや高い価格で推移してきたが、第3四半期には生産量が緩やかな増加に転じ、第4四半期に上昇すると予測されている。

 

※2013年7月8日Cattle Buyers Weekly

 
輸出トレンド

対日輸出が劇的に増加、ロシアの落ち込みを補う

 
 

5月の米国産牛肉の輸出は、月齢制限が緩和された日本への輸出が劇的に増加し、物量で前年比3%増、金額では9%増加した。ただしラクトパミン問題によるロシア向けの減少などにより、1〜5月の累計輸出量は3%減、輸出額は3%増となっている。一方豚肉の輸出量はロシアの禁輸が響き、5月は前年比3.3%減、1〜5月累計では9%減となっている。

USMEFのフィリップ・セング会長兼CEOは「5月の輸出はアクセスが改善した日本が牽引した。日本向け輸出は74%増の2万8122トンと飛躍的に拡大し、2003年5月(BSE以前)と比較してもわずか8%減という水準まで回復した。日本の輸入アクセスが改善されれば、米国の牛肉輸出は劇的に増加すると確信していた。USMEFの日本事務所は、この勢いを維持するためにニッチ市場も調査し、新しい需要の開発に積極的に取り込んでいる」という。

日本の米国産牛肉の輸入は1〜5月で56%増加し、全体の輸出量の中で20%、金額ベースで24%を占めるNo.1市場となった。もう一つの明るい点は、香港向けが7182トンと56%も増えたこと。台湾も昨年5月の282トンから2720トンに増加した。カナダ、エジプト、中南米諸国、カリビアン諸国は安定的に増加している。

 

※2013年7月15日Cattle Buyers Weekly

 
ポーク関連ニュース

飼養頭数は前年並み、産子数は過去最高を更新

 
 

USDAが公表した四半期ごとの豚飼養動向調査では、6月1日現在の総飼養頭数は6665万頭、前年とほぼ同じだった。子豚の頭数は588万頭でやや増加した。市場豚数と子豚数は、前年同期比で1.6%増頭。内訳は50ポンド未満が1968万頭(前年同期比1.3%増)、50〜119ポンド1805万頭(8.4%増)、120〜179ポンド1234万頭(4.4%減少)。

3月〜5月の分娩母豚は292万頭で、前年同期比べ2.0%減。子豚生産頭数は3011万頭で、前年とほぼ同規模だった。1腹当たりの分娩頭数は10.31頭で過去最高を更新。前年比で0.22頭増加した。

 

 

  米国の母豚1腹あたりの産子数の推移
 
商品トレンド

べガス ストリップ ステーキ 誕生!

 
 

オクラホマ州政府は、オクラホマ州立大学食品・農産センターのロバート・カー氏と食肉科学課のトニー・マータ氏が共同開発した「The Vegas Strip Steak」が、世界知的所有権機構に特許申請されたと発表した。これは、牛のショルダークロッドの肩甲骨を挟む部分から取る非常に柔らかい筋肉で、従来はトリミングに回されていた過小評価部位。手順としては、①ショルダークロッドをアームチャックから外し、②筋肉ごとに小割り、③肩の関節を分離し、④肩甲骨を外して⑤目的の部分(ステーキ用)を取り出した後、⑥余分な小肉をトリムする。

オクラホマ州立大学食品・農産センターは、この製品をフードサービス市場に紹介し、普及の手助けを行う。現在はCreek Stone Farms社 とAgri Beef社が加工を行い、3サイズに分けられている。

ネルソン氏は記者発表会で「新しい開発により素敵な特徴を持つステーキができ上がった。この新製品を全ての潜在的ユーザーに紹介し、特に外食市場での普及を推進したい」と述べた。

 

※2013年7月15日Meating place

 

 

  べガス ストリップ ステーキ
 
セーフティ関連ニュース

FDAが飼料のサルモネラ汚染管理で新ガイド

 
 

FDA(食品医薬品局)は7月16日、動物用飼料からサルモネラ菌汚染を発見した時にとるべき行動を定めた新しいコンプライアンス・ポリシー・ガイド(CPG)を発表した。新しいCPGにはペットフードも含まれており、家畜と人間の健康を保護するためにより効果的な衛生管理を行う。

家畜の飼料については、サルモネラ菌に汚染された飼料をリスク・ベースで管理。食用となる家畜で、疾病を起こす可能性のある事態に焦点を当てている。ペットフードについては、サルモネラ属菌の「ゼロ・トレランス」(許容度ゼロ)を方針としている。

 

※2013年7月16日FDA/Meating place

 
USMEFインフォメーション

世界各国の食肉輸入における関税率一覧

 
 

TPP(環太平洋経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)などに関連して、世界各国の食肉輸入における関税率についてのお問い合せが増えています。USMEF本部の公式HPでは、輸出先国の品目別の関税率一覧を掲載していますので、下記をクリックしてご参照下さい。一覧表はPDFでダウンロードすることができます。
USMEF本部公式HP掲載「輸出先国の品目別関税率一覧」PDFはこちら>>

 

 

  世界各国の食肉輸入における関税率一覧
 

 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 

 

ビーフ・ファクト・シート