NPB(全米豚肉委員会)とウォルマートのタイアップによるポークのグリルプロモーションが大きな成果を上げている。この販促では、ポークのグリル料理のシズル感あふれる広告や販促ツールを開発し、消費者の欲求を刺激し、夏場の豚肉需要を拡大させている。
ポークチェックオフの全米リテール・マーケティングマネージャーは、「今回のウォルマートのキャンペーンで発信されたメッセージは従来にはなかったもので、豚肉の購買頻度を明らかに高めることに成功した。これによって今夏の豚肉需要が引き上げられた」と指摘する。
ウォルマートは高品質で新鮮な豚肉で、グリルに欠かすことのできないポークチョップや骨付きアイテムなど幅広い品ぞろえを訴求し、全米の至る所で消費者のグリル嗜好を最高潮に盛り上げた。6月3日から7月6日まで、豚肉を主役とした広告を全米の店舗で展開し、テレビ・ラジオでの広告放送やオンライン広告を通じて豚肉の販売促進を積極的に展開した。
このキャンペーンでは、消費者が自分の好きな豚肉のカットをビーフステーキのようにできることを提案。「豚肉の味を楽しむために設備の整った厨房は必要ない。少々の塩コショウとグリルがあれば、ビーフステーキのような美味しい豚肉グリル料理が味わえることを伝えることに焦点を当てた」という。
ウォルマートでは豚肉販売の好調さを維持する一環として、7月4〜7日にニューオリンズで主催する「ESSENCE・フェスティバル2013」(食品と音楽、文化の祭典)でもイベントを実施する。米国南部の一部店舗ではグリルマスターを選ぶ郷土料理大会を開き、地域の受賞者は、全米一のグリル料理自慢の名誉とトップ賞をかけて、同フェスティバルのキックオフイベントのステージで腕を競い合う。ウォルマートはこれらの一連の催しを通して、消費者の豚肉への関心を維持していく計画である。
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