米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は5月10日、2013/14年穀物需給見通しを公表した。このうち、トウモロコシの予測の概要は以下のとおり。
2013年は記録的な収穫量が予測される。干ばつの影響があった2012年(2億7,400万トン)に比べると、31%増の3億5,900万トンが生産される見通し。米国の2013/14年の輸出予測は3300万トンで、2012/13年を74%上回ると予測されている。単収(エーカー当り)は、2012年が干ばつにより平均で123.4ブッシェル
だったが、今回の予測では158ブッシェルとされた。USDAの当初(2月時点)予測は163.5ブッシェルで、5.6ブッシェル低下した。コーンベルト地帯のほぼ全域での作付けの遅延を反映したもの。
2013/14年の作付面積は9,730万エーカーと予測され、2012/13年の推測値(9,720万エーカー)に比べて微増にとどまっている。2013/14年の平均価格
(ドル/ブッシェル)は、2012/13年の6.70〜7.10ドルより低い4.30〜5.10ドルと予測されている。なお、米国での作付け遅れは、5月中旬からの天候の好転により急ピッチで回復すると期待されるが、今後も毎月更新される予測を注視する必要がるだろう。(下表はALIC作成、写真はアメリカ穀物協会提供)
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