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TRADER'S Be & Po

vol.202 mar.4.2013
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
トピックス 日本へ30カ月齢未満の牛肉輸出がスタート
ワールドトレード BSE国別評価で米国は「無視できるリスクの国」に
香港が30カ月齢未満の骨付き牛肉の輸入を再開
ポーク関連ニュース 中国が米国産豚肉の輸入で追加的な検査要求
米国の豚肉輸出は生産者の収益性を高める
イベント 「United Tastes of America」の日本地区決勝大会
インフォメーション 「FOODEX JAPAN2013」(3月5〜8日)に出展
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2012年11〜12月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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トピックス

日本へ30カ月齢未満の牛肉輸出がスタート

 
 

日本は2月1日から輸入牛肉の月齢条件を緩和した。従来の月齢制限は生後21カ月齢以下だったが、30カ月齢未満に変更された。米国農務省(USDA)は2月7日から輸出証明書の発行を始めた。最初の積み荷にはショートリブ、牛タン、チャック・アイロールとショートプレートなどが含まれている。今年の対日輸出では、リブやプレートの増加が見込まれる。

今回の条件変更を受けて、米国食肉輸出連合会(USMEF)は、2013年の対日輸出量は前年比45%増の22万5,000トン、金額ベースでは15億ドルに達するとの予測を発表した。

 

※2013年2月18日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 

輸入条件変更に関するUSMEFのプレスリリース等は下記を参照下さい。
http://www.americanmeat.jp/trd/news/pdf/news/news2013_0131.pdf
http://www.americanmeat.jp/csm/safety/faq/index06.html

 
ワールドトレード

BSE国別評価で米国は「無視できるリスクの国」に

 
 

USDA(米国農務省)のビルサック長官は2月20日、OIE(国際獣疫事務局)がBSEリスク評価の国別ステータスで、アメリカを「無視できるリスクの国」に格上げすることを推奨する通知を受け取ったことに対して、「OIEの科学委員会による決定と勧告に非常に満足している。米国の牛肉業界全体にとって非常に大きな成果だ」と発表した。

ビルサック長官は、OIEの評価によって合衆国のBSE監視と予防手段が強固かつ包括的であることが認められ、「無視できるリスクの国」に分類されることは、米国の牛肉製品の輸出拡大にとって大きな支援になるとし、「米国産牛肉は最高品質であり、世界で最も高い安全基準で生産されている。今後も国際基準に沿って各国との牛肉貿易の正常化を図り続けていく」との方針を示した。

 

※2013年2月20日USDA news releaseを要約

 
 

香港が30カ月齢未満の骨付き牛肉の輸入を再開

 
 

USDAのビルサック長官は2月21日、香港が米国産牛肉の輸入条件を変更し、30カ月齢未満の骨付き肉の輸入を再開すると発表した。また、ボンレスカットについては全月齢の輸入を認める準備を開始することも明らかになった。

この発表について、USMEFアジア太平洋地域担当のジョエル・バガード上席副会長は「香港の取引業者とUSMEFの密接な関係構築により、市場開放と同時に骨付きアイテムの取引が迅速に始まるだろう」との見通しを示した。この条件変更はカナダにも適用されるもので、3段階のプログラムの下、OIEのアクセス条件がすべての牛肉製品に適用される。

 

※2013年2月22日 USMEF News

 
ポーク関連ニュース

中国が米国産豚肉の輸入で追加的な検査要求

 
 

シカゴ・ロイター通信によると、中国は米国産豚肉の輸入について、3月1日から第三者機関に成長促進添加剤フリーの確認を求めている。なぜこのタイミングでラクトパミン添加剤の追加検証を求めるのか、その動機は不明だが、自国の豚肉産業の保護のためではないかとの憶測もある。中国は世界最大の食肉生産・消費国であり、米国産豚肉の輸出先では3番目に大きな市場(昨年の輸出実績は8億8600万ドル)だが、中国が最近輸入した米国産豚肉からは残留ラクトパミンは一切発見されていない。中国のテスト要求は、中国本土と香港への米国産豚肉輸出に被害を及ぼす懸念がある。

 
 

米国の豚肉輸出は生産者の収益性を高める

 
 

米国産豚肉の輸出は2011年まで記録的なペースで拡大してきたが、2012年はこの伸びを維持できなかった。NPB(全米豚肉委員会)のCEOクリス・ノヴァックは、「米国の豚肉生産者が危機的な状態の時に、国際市場から必要とする情報を得るためには、ポーク・チェックオフ基金と米国食肉輸出連合会(USMEF)による国際的なマーケティング活動が大いに役立っている」とし、「2012年に干ばつと飼料価格の高騰という危機に直面した豚肉生産者は、今後、国際的な市場が米国の豚肉価格にどう反応するのかを注視する必要がある」と指摘する。

2012年11月までのデータでは、輸出量は2011年レベルを2%上回る45億7700万ポンド(約203万トン)、輸出金額は同5%増の58億ドルを示している。引き続きメキシコが最大の輸出市場であり、量ベースで15%増、価額でも11%以上伸びている。PLI( ポーク・リーダーシップ研究所)の豚肉輸出市場を学ぶツアーに参加したノースカロライナ州の養豚業者は「輸出市場は米国産豚肉にとって輝ける星」と述べ、またマーフィー・ブラウンの飼料工場長は「輸出市場は米国豚肉産業が成長を続けるための重要な鍵である」と評している。

米国の豚肉の輸出量は総生産量の27%であり、豚1頭当りの売上金額は56.12ドルと前年より3%上昇している。USDAの公表データをUSMEFが編集した統計によれば、2012年11月に米国産豚肉が増加傾向にある国(市場)は、メキシコ、日本に加えて、カナダ(前年比15%増)、韓国(同26%増)、ロシア(同100%増)と中南米諸国(同21.1%増)などで上昇している。

 

※2013年2月7日NPB PORK checkoff news

 
イベント

「United Tastes of America」の日本地区決勝大会

 
 

プロのための料理コンテスト「United Tastes of America」(アメリカ大使館 農産物貿易事務所=ATO主催)の日本地区の決勝大会が3月1日、「学校法人服部学園 服部栄養専門学校」で開催され、6月27日に台湾で開催予定の北アジア大会出場レストランが決定した。

「United Tastes of America」とは、アメリカの食文化への理解を深めることを目的に、技術を競い合うことでシェフ同士の国際交流を実現し、世界に誇る料理人の育成につなげる料理コンテスト。2013年は「進化するアメリカ料理」をテーマに、コース料理(前菜/サラダ/メイン/デザート)を一つの作品とし、アメリカから日本に輸入されている食材10品を使ってオリジナリティあるレシピが考案された。

決勝に進出したレストランは①軽井沢プリンス ザ・プリンス軽井沢“ダイニングルーム ボーセジュール”(小林篤始/北山一樹)②品川プリンスホテル“カフェレストラン24”(保谷幸裕/鈴木文弥)③KENZO ESTATE WINERY(米澤文雄/倉本磨里子)④ホテルオークラ東京“オーキッドルーム”(吉川浩太郎/坂本将太)⑤Union Square Tokyo(松田好史/望月良一)。審査の結果、KENZO ESTATE WINERYチームが優勝し、北アジア大会への出場権を獲得した。

 

 

  コンテスト優勝者
 
インフォメーション

「FOODEX JAPAN2013」(3月5〜8日)に出展

 
 

USMEFは3月5日(火)〜8日(金)の4日間、幕張メッセ(千葉県美浜区)で開催される、アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN2013」に出展します。期間中はUSAパビリオン内にメンバーパッカー8社とともに出展し、引き続き「〜Why U.S. meat?(なぜ今選ばれるのか)〜」をテーマに、アメリカン・ミートならではの特長を活かしたメニューの提案、プロモーション展開例などを紹介します。

月齢制限の変更により注目されているアメリカン・ビーフでは、昨年に引き続き本場アメリカでの食べ方の提案として、ロインを中心としたファミリーカット(かたまり肉)の商品化と、オーブンを使った調理提案を行います。さらに、焼肉マーケットでの今年の売れ筋アイテムとその商品化提案、今後入手が可能になるT-Boneステーキ等の提案を盛り込んだ、オリジナル資料を配布・説明します。

また、輸入ポーク市場で高いシェアを誇り、2012年で8年連続輸入量No.1となったアメリカン・ポークでは、ビーフと同様に、かたまり肉を使った『かんたんロースト』の商品化や販促方法を実例とともに紹介します。さらに、高い品質と美味しさを兼ね備えたブランドポークの紹介も行う予定です。なお、出展パッカーは以下の各社です。
「ダニエル・インク」「ホーメル・フーズ」「ローズパッキング」「シグ インターナショナル」「シュガーデール/フレッシュマーク」「アグリ・ビーフ」「ナショナルビーフパッキング」「ティーレックス・コーポレーション」。

 

 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 

 

ビーフ・ファクト・シート