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TRADER'S Be & Po

vol.199
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛と牛肉価格に多くの値下げ圧力
肥育の損失がフィードロットへの導入を抑制
ワールドトレード 世界の食肉需給展望―USMEF総会報告より
ポーク関連ニュース 2013年の豚肉生産は減少、輸出は増加
業界ニュース 肥育牛業者の損失拡大、パッカーも赤字
インフォメーション USMEF2012年冬季キャンペーンのご案内
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2012年9月)
米国の輸出、と畜頭数、枝肉生産量、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛と牛肉価格に多くの値下げ圧力

 
 

高値が続く生体牛価格と牛肉の卸売価格に対し、需要面での値下げ圧力が強まっている。全米の人口の約20%が暮らす北東部を襲ったハリケーン「サンディ」と、それに続く吹雪が牛肉販売に大きな影響を与えている。また、全米の小売業界では、ターキーの販促が主体となるサンクス・ギビング・デー(感謝祭)が終わるまでは、牛肉の発注が増えることはないだろう。ビーフ価格の高値推移により、小売業者は先行きも牛肉の特売を抑える可能性がある。

パッカーは、10月最終週から11月第1週にかけての牛肉生産が過剰気味であったことから、と畜頭数を減らし、生体牛の価格を引き下げようとしたが、スポット市場での生体牛の販売はわずかな頭数にとどまり、肥育業者は持ちこたえた。パッカーの買い値は125ドル(100ポンドあたり)まで引き上げられ、その水準を維持している。11月第1週のボックスビーフ価格は弱含み気配で始まり、月曜日から水曜日は小幅な値動きで推移したが、パッカーは週初の販売予測(推定64万6,000頭)よりも多くの牛をと畜したため、木曜日には幾つかのカット商品を選び、大量に出荷した。これ により価格は一時的に値下がりした。 4日間の出荷量は609コンテナと前週の556コンテナを大きく上回った。ただ、アナリストは、「パッカーは2週連続の過剰生産で、まだ在庫を抱えているようだ」という。

生体牛の先物価格は、水曜日の終値で1 2月期の契約が7 2ポイント下げ、124.95ドルとなった。ネブラスカ州中部の肥育農場が平均124.68ドルで5,560頭を販売したこともあり、木曜日には再び回復傾向をみせ、金曜日には肥育業者とパッカーの間で価格の主導権争いから激しい綱引きが繰り広げられた。

 

※CATTLE BUYERS WEEKLY 2012年11月12日

 
 

肥育の損失がフィードロットへの導入を抑制

 
 

肥育牛業者の大きな損失とコーン価格の高値推移により、引き続きフィードロットへの導入頭数は低下している。第3四半期(7〜9月)の導入頭数は前年同期に比 べ91万7,000頭も減少するという記録的な落ち込みとなった。10月はさらに30万頭も減少する見込みである。最新の飼養動向報告では、10月の導入頭数は昨年より10%減少すると予測されている。

このため、本紙が10月29日付で報じたように、2013年の第1四半期のフィードロットでの飼養頭数は前年同期よりも100万頭以上も少ないことが予測される。とくに、南部のフィードロットでの頭数は急激に落ち込んでいる。テキサス州、オクラホマ 州、カンサス州の10月1日時点での合計頭数は、前年に比べ6.8%の減少、頭数では38万5,000頭も減少している。

ただ、南部平原地帯での飼養頭数は、11〜12月に増頭する可能性もある。継続的な干ばつにより、同地帯の牧草状況が急速に悪化しており、オクラホマ州の子牛 は牧草地を離れ、早めにフィードロットに収容されつつある。今後、テキサス州にも同様の動きが広がる可能性がある。テキサスM&A大学のデビィット・アンダーソン氏は、「冬季の牧草状態はテキサス州の南に行けば行くほど良く、オクラホマ州の北に行けば行くほど悪くなる。このまま干ばつが続けば、この地帯の放牧牛は、早めにフィードロットに収容されることもある」としている。

 

※CATTLE BUYERS WEEKLY 2012年11月12日

 
ワールドトレード

世界の食肉需給展望―USMEF総会報告より

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)の年次総会が11月7〜9日の3日間、インディアナ州インディアナポリスで開催され、米国の牛肉、豚肉、ラム・マトンの業界関係 者約300人が参加した。年次総会でフィリップ・セング会長は「様々な要因が世界の牛肉需給に影響を与えており、アメリカン・ビーフの輸出にも影響が予想される。 とくに日本の牛肉輸入条件変更には大きな期待をしている。日本はかつて米国のトップマーケットであった」とし、日本の月齢条件変更の早期実現を強調した。総会で はUSMEFのアナリストであるエリン・ボーロー女史が「牛肉と豚肉の今後の需給見通し」について講演した。以下、その要旨を紹介する。

 
 

【牛肉】2013年の世界の生産量は1・3%減、輸出は増加見通し

 
 

世界の牛肉生産量は、2007年をピークに減少し、2013年は約5,750万トンと前年比では0.6%上昇するもピーク時に比較して約1.6%ダウンすると予測されている。この背景には2008年に資源バブルのロシアや、経済成長が著しい中国等の経済新興国で穀物需要が飛躍的に伸びたことから、穀物価格が高騰し、牛肉の生産量が減少したことがある。

牛肉の輸出については、世界の人口増加、とくに新興国の需要が伸長していることから右肩上がりで推移し、2013年の輸出量は約900万トンに達する見通し。これは 2007年対比で17%増、2012年対比では8%増となる。

米国の牛肉輸出実績は、2011年に前年比33%増の54億ドル、数量ベースでは前年比21%増の128万7,000トンとなり、BSE発生前の2003年の水準を初めて超えた。2012年は、前年比8%減と推定されるものの、バリューベースでは、新たなレコードを更新することが予測される。2013年も各国の需要は強く、前年比で8%の上昇が見込まれる。

輸出先の国別動向をみると、日本は2013年に輸入条件の変更が確実視されることから、2012年対比で35%増の伸びが見込まれ、主要輸出先国の中で最も数量が増加すると推測される。これは、月齢条件の変更により輸出可能な頭数が飛躍的に増加するためで、正肉に加え、内臓肉の輸出も大幅に増加すると予測される。台湾は、ラクトパミンの残留基準が台湾政府によって決められたため、前年比45%アップと推測される。

 
 

【豚肉】世界の生産量は微増、米国は減産も輸出は引き続き増加

 
 

世界の豚肉生産量は、世界人口の増加に伴う需要の伸びにより、過去10年以上にわたり、右肩上がりで推移してきた。2012年の豚肉生産量は2011年対比で2.3% 増の見通し。2013年については、トウモロコシ、大豆等の飼料穀物の価格上昇により、生産増にブレーキがかかり、0.3%の微増にとどまると推測される。

豚肉の輸出量は、2008年に世界の豚肉生産の50%以上を占める中国でサーコウイルスが発生したほか、主要生産地の四川省における地震等で生産量が減少 し、輸入が大幅拡大した結果、世界の輸出数量が増加した。2009年は、その反動でダウンしたものの、その後は再び上昇に転じ、2012年は前年比3.4%増、 2013年は1.3%増で推移する見通し。

米国の豚肉生産量は、過去13年間、年平均2%の上昇を続けている。この間、輸出量は13%上昇した。2013年の生産量は、干ばつの影響によるトウモロコシ、大豆等 の穀物価格の上昇により1.3%減少するとの見通しである。しかし、輸出量は、世界の主要国での需要が強く、引き続き増加することが見込まれる。

一方で、米国国内の需要は、価格の高騰により減少する見通し。すでに、米国の生産量の約25%が輸出されており、2013年は米国の豚肉産業にとって輸出市場がますます重要になってくる。今後の米国産豚肉の輸出量の予測をみると、その重要性がさらに鮮明になる。

2012年の輸出量は前年比1.5%増の229万トンで過去最高を更新する見込みである。2013年は239万トンと、さらに4%伸長する見通し。2013年から2020年までの平均上昇率は、約5%と推測される。

主要国の輸入豚肉市場における米国産のマーケットシェアをみると、NAFTA合意のメキシコ、カナダでは90%台と高いものの、アジア諸国やロシア等ではまだまだそのシェアは低い。米国国内での需要が厳しい状況の中、今後はこれらの潜在需要のある各国への輸出拡大を図ることが重要になっている。

 
ポーク関連ニュース

2013年の豚肉生産は減少、輸出は増加

 
 

USDA(米国農務省)が11月9日に発表した世界の農産物需給予測によると、米国の2013年の食肉と家禽肉の生産量は、前月の予測値よりも下方修正された。これは主に牛肉と豚肉の生産量が減少することを反映したもので、ブロイラーの生産量はわずかに前年を上回ると予想されている。

牛肉は、2012年後半にフィードロットへの導入頭数が少ないことから、2013年前半の肥育牛出荷は去勢牛、未経産牛ともに減少し、結果的にと畜頭数が減少すると予測されている。豚肉の生産量予測は、生体重量が軽量化しており、早だし傾向がみられることから、前月の予想値よりもわずかながら下方修正された。ブロイラーの生産量は2013年の第1四半期にはやや増加する見通し。

2012年の牛肉と豚肉の生産量は、第4四半期には減少する。経産牛のと畜頭数は増加し、第3四半期のレベルに近い水準になると予想されるが、肥育牛のと畜頭数はやや減少する。牛肉の輸出量は、2012年には減少するが、2013年は横ばい。豚肉の輸出量は2012年、2013年ともに増加すると予測されている。

 

※Pork Network.com Pork News 2012年11月13日

 
業界ニュース

肥育牛業者の損失拡大、パッカーも赤字

 
 

Starling Marketing社によると、肥育牛業者のマージンは1週間前に比べ1頭当り55ドル以上も低下し、平均損失は87ドルとなった。ビーフパッカーは前週、マージンを12ドル減、1頭当り88ドル以上の損失と見込んでいた。Starling Marketing社の牛肉利益指数は週に170ポイント低下。牛肉産業の利益指標は288.1と悲観的な見方になっている。同社の1カ月前の予想は66.7であった。

豚肉生産者のマージンは前週、14ドル減少した。現在、生体豚は1頭当り23.33ドルの逆ザヤで市場に出荷されている。生体豚の現金取引の交渉は、100ポンドあたりで前週に1.25ドル減少。ポークパッカーのマージンは今週、1頭当りで4.08ドル改善し、1頭当たりの利益は9ドルになったと、SPPTは報告している。

なお、1年前の肥育牛業者の現金取引価格は124.5ドル(100ポンドあたり)で、1頭当りの利益は48.71ドルであった。生体豚の現金価格は85.47ドル(同)で、1頭当りでは7.65ドルの利益であった。

 

※DROVERS Cattle Network Today’s Reports 2012年11月13日

 
インフォメーション

USMEF2012年冬季キャンペーンのご案内

 
 

【ビーフ】検索サイトとタイアップ、厚切りをファミリーカットで提案

 

【ポーク】ハレの日レシピ「かんたんロースト」、クックパッドでも展開

 

クリスマスやお正月などイベントが目白押しの年末年始。年間商戦の最大の山場であるこの時期に合わせ、USMEFではアメリカン・ビーフ、アメリカン・ポークそれぞれの2012年冬季キャンペーンを展開します。Webや料理雑誌など様々なメディアとタイアップし、ファミリーカット(かたまり肉)のオーブン料理や「ローストポーク」のアレンジレシピなどを提案。ホリデーシーズンのパーティー需要を喚起します。キャンペーン参加企業の販促をサポートするためのオリジナルツール各種を用意しています。

ビーフは11月26日より「みんなで楽しむオーブン料理〜アメリカン・ビーフのファミリーカット〜」をタイトルにプロモーションを展開します。「ファミリーカット」(=ブロック肉)という造語を作り、ブロック肉(500g〜1kg程度)のまま調理(オーブン中心)していただき、家庭で切り分けて食べていただくことを提案します。

広告展開では、検索サイトで最もアクセス数の多い「Yahoo JAPAN」や業界2位のレシピサイト「楽天レシピ」にコンテンツを設け、ファミリーカットの様々なレシピを 紹介するとともに、レシピコンテストを開催する予定です。該当広告と連動したPOSツールを店頭で活用いただくことで、消費者への認知を高めます。消費者にはElle A Tableで作成するファミリーカットの小冊子や抽選でムック本「おしゃれビーフレシピ」があたるキャンペーンを行います。

ポークでは、11月中旬より12月末まで「つかえる! ハレの日レシピ」をタイトルに、かたまり肉のオーブン調理で作るローストポークを「ハレの日」のメニューとして提案します。ローストポークの提案は今春のキャン ペーンに続くもので、今回は、食べきれなかったローストポークの使いまわしメニューも併せて提案。料理研究家の行正り香さんのレシピを、レシピサイト最大手のクックパッドの「つくれぽ企画」で紹介するのをはじめ、女性向け雑誌に掲載します。詳細はキャンペーンサイトを参照下さい。
http://www.americanmeat.jp/trd/campaign/121112/index.html

 

 

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ポーク・ファクト・シート