Yonhap Newsによると、韓国の2012年第3四半期の豚飼養頭数は994万頭に達し、第2四半期から5.3%上昇した。前年同期比では27.7%の増加であり、大規模な口蹄疫の発生の最中にあった2011年3月から比較すると300万頭も増加している。養豚農家の復活は予想をはるかに超えるものであり、韓国政府と国内養豚産業は生産者に対して10月末までに母豚8万頭、子豚10万頭を自主的に減少させることを奨励している。
豚と畜数は8月までに前年(874万頭)を27%上回っている。2010年の同時期との比較では9%減だが、消費不振と供給過剰により、豚肉卸売価格は低迷している。8月の平均価格はポンドあたり1.75ドルで前年同月比35%安、2010年の8月比ではちょうど5%の値下がりとなっている。
卸売価格は先週さらに下げ、およそ1.22ドルとなった。これは、2011年8―10月の平均価格に比べ3割以上の下落である。このため、多くの 輸入ポーク(一部は一時的な免税割当玉)が冷凍庫に滞留している。韓国政府は豚肉供給を安定させるための買い上げ計画も発表したが、この状況を打開するために一部の大手小売業者は豚肉消費を喚起するためのイベントや販促の必要性が高まっている。
今年のアメリカン・ポークの韓国への輸出は、記録的高水準であった昨年のレベルをはるかに下回っている。ただ、昨年の記録的な輸出量は口蹄疫の影響による国内の供給不足と一部の免税措置の実施によるものであり、重要な点は2012年の輸入量が昨年以外の年の輸入量を上回るかどうかである。
なお、1-7月累計の韓国への豚肉(豚内臓含む)の輸出量・金額は2010年が5万5,883トン、1億1,920万ドル。2011年は13万6,359トン、3億4,340万ドル。2012年は9万1,610トン、2億6,160万ドルである。
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