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NEWS CONTENTS
市況ニュース 記録的大干ばつによる穀物被害深刻、影響は多方面に
業界ニュース BSE予防措置、4番目の症例で効果
セーフティー関連ニュース インフルエンザA型ウイルス
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 8/6〜8/10)
豚肉(豚肉市況 8/6〜8/10)
マーケットデータ 先物取引価格(8月10日現在)
牛肉・牛バラエティーミート対日輸出実績
豚肉・豚バラエティーミート対日輸出実績
マーケットレポート
  
市況ニュース
 
記録的大干ばつによる穀物被害深刻、影響は多方面に

トウモロコシ収穫量の大幅落ち込みを確認 - USDA

 

米国農務省(USDA)は最新のトウモロコシ需給見通しで、単収は1エーカー当たり123.4ブッシェル、収穫量は107億7,900万ブッシェルと予測した。5月予測値の単収166ブッシェル、収穫量147億9,000万ブッシェルから大きく後退している。単収は前年より23.8ブッシェル低下し、1995年以来最も少なく、収穫量は2006年以来最少となるだろう。

※2012年8月13日 Cattle Buyers Weekly
 
 

トウモロコシ・大豆:2012〜13年の期末在庫は最少に

 

USDAは「Crop Production」8月号で、国産トウモロコシ・大豆の収穫量の減産の見通しを発表した。今後数年間は消費量大幅カットの必要性を認めている。価格生産予測の増減や割当制度の実施を受けて、価格の変動が始まるだろう。8月度生産予測に基づいて、USDAは2012〜13年度のトウモロコシ・大豆期末在庫は最少になると予想している。大量の輸入増と在庫削減にも関わらず、予算年度内にトウモロコシは10.1%、大豆は12.7%の消費量カットが必要だ。

USDAはトウモロコシのエタノール向け使用を、前年比5億ブッシェル削減と予測しているが、エタノール依存度やガソリンと比較した低価格を考えると、削減量は5億ブッシェル未満になるだろう。大豆は収穫量減少のため、国産クラッシュで10.4%、輸出で17.8%の減少になるだろう。

※2012年8月13日 イリノイ大学農業・消費経済学部 ダレル・グッド教授
 
 

干ばつで主要素牛産地に打撃

 

素牛農家が多い州で、干ばつによる牧草地の荒廃が続いている。そのため、母牛のと畜が予想より多い状態が続く見込みだ。来年1月1日の母牛頭数は今年7月1日対比で、恐らく2.9%以上減少するだろう。2010〜2011年の干ばつはテキサス・オクラホマが中心で、生産者は北方の州にできるだけ多くの牛を避難させた。しかし今年は広範囲にわたる干ばつ被害で、母牛の移動先も限定されている。

今年はミズーリの状況が飛び抜けて悪い。母牛頭数全米3位182万7,000頭の同州では、「不良」・「極めて不良」と評価された牧草地は99%に達している。188万4,000頭で2位のネブラスカと、142万7,000頭で5位のカンザスでは共に89%、172万8,000頭で4位のオクラホマは76%を記録した。 この4州で全米の母牛の23%を飼育している。

グレート・プレーンズとコーンベルトの牧草地は、ここ17年来最悪の状態にある。分析した4地域の母牛頭数は全米の90%近くを占め、うち64%の頭数をかかえる3地域では、牧草地の60%が「不良」・「極めて不良」の評価を受けている。

※2012年8月13日 Cattle Buyers Weekly
 
 

干ばつで導入頭数再び増加

 

全米各地で続く干ばつの影響で、やむなくフィードロットに送られる肉牛の頭数は2ヵ月連続で増加している。フィードロット外の肥育牛・子牛頭数が3.3%減少する中、8月17日のCattle On Feedレポートでは、7月導入頭数は前年比8〜10%減にとどまる見込みだ。昨年はテキサス・オクラホマを中心にした未曾有の干ばつのため、7月導入頭数は2010年比で22.5%増を記録した。そのため、先月の導入頭数は7月度の5年平均値を上回ると予想されていた。5月は前年比15.3%増、6月は同1.8%減だった。

導入パターンを見ると、第4四半期は市場に出荷される肉牛頭数が予測より多くなりそうだ。またこの四半期中は過去最多の枝肉重量が続く見通しだ。これらは第4四半期の牛肉生産量が、予想よりはるかに昨年実績に近くなることを意味している。しかし先物相場は、8月9日の終値に基づいて、生体牛価格を125ドルから128ドルと予想している。

※2012年8月13日 Cattle Buyers Weekly
 
 

USDA 畜産農家から食肉1億7,000万ドル買い上げ

 

USDAは8月13日、干ばつ被害に苦しむ畜産生産者の救済対策として、1億7,000万ドル相当の豚肉、鶏肉、羊肉、ナマズの買い上げを発表した。内訳は豚肉1億ドル、鶏肉5,000万ドル、羊肉とナマズはそれぞれ1,000万ドル。買い上げ分は、フードバンクを含む既存の連邦食糧・栄養補助制度を通じて配布される。

一方、オバマ大統領は国防総省に対し、食肉の買い上げと冷凍の作業を急ぐよう指示した。また、農家に助成金を支給する農業法案の議会通過を要請する意向だ。

※2012年8月13日 Meatingplace.com
 
業界ニュース
 
BSE予防措置、4番目の症例で効果
 

USDAは、4月にBSE陽性反応が出たカリフォルニア州の酪農牛(10才)の最終調査レポートで、「この牛は一度も食料供給のための流通や食用向けに回されておらず、米国のBSE予防策が正しく機能したことを証明している。そのため、食料供給や人間の健康が危険にさらされることもなかった」と述べた。

この牛は国内4例目のBSE感染牛で、同州中部にあるレンダリング施設で検体採取後に発見された。「USDAとカリフォルニア農業食糧省(CDFA)の調査の結果、この感染牛から生まれた子牛の中で生存しているのは一頭のみで、BSE反応は陰性だった。感染牛の同時出生集団で生存する牛はいない。また米国食品医薬品局(FDA)は、発症施設の飼料サプライヤー12社を特定し、うち1社はすでに廃業、残り11社はFDAとCDFAの規定と要件に従っていることが確認された。

※2012年8月13日 Cattle Buyers Weekly
セーフティー関連ニュース
 
インフルエンザA型ウイルス
 

米国疾病対策予防センター(CDC)は、豚肉を食べたり取り扱ったりすることでインフルエンザA型に感染することはないと説明している。同センターの公衆衛生担当者は、各種インフルエンザに関連した食品衛生上の懸念や、米国産豚肉・豚肉製品の輸出を制限または禁止を正当化するような科学的根拠はないと述べている。

USDA農業調査局(ARS)によると、豚の筋肉にインフルエンザ・ウイルスは見つかっていない。

家畜衛生の監視は米国豚肉業界の標準的な日常活動の一環で、豚肉生産者は、USDAが推進する全国インフルエンザA型ウイルス監視計画(National Surveillance Plan for Swine Influenza Virus in Pigs)に参加している。この計画ではUSDA、CDC、家畜衛生担当者がインフルエンザ関連情報を共有して、家畜の公衆衛生に役立てている。

※2012年8月13日
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

8月8日から12日の5日間の予報によると、米本土中央部から西部に至る地域は、発達する高気圧の影響で暑い天気に変わる。そのため、ロッキー山脈西側地域の大半で雨が降る見込みはなく、中西部、北東部、五大湖、メキシコ湾沿岸、及び大西洋沿岸が広がる南北カロライナ、ジョージアにかけては雨の可能性が高まる。西部では高気圧に伴い気温は平年より高くなり、ロッキー山脈から東側の地域では気温が下がり、グレートプレーンズと中西部の大半の地域では待望の中休みとなるだろう。

8月13日〜15日の期間、南西部、グレート・ベースン、ロッキー山脈南部、サザン・プレーンズの各地では、気温が平年を上回る可能性が高い。この期間は面白いことに、全米で気温が平年を下回る地域がない。雨量はサザン・プレーンズと中西部の南方で平年より少なく、一方南西部、ノーザン・プレーンズ、モンタナ東部、及びメキシコ湾沿岸とフロリダから北方のバージニアまでの大西洋岸地域では平年より多くなる。

※2012年8月10日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(8月6日〜10日)

週間と畜頭数 : 63.9万頭(前年比3.1%減)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均119.16ドル(前週比1.58ドル高)、枝肉価格は平均188.78ドル (同3.84ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3 (YG3)のチョイスは184.29ドル(前週比6.15ドル高)。Y2〜3のセレクトは177.60ドル(同5.97ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(8月6日〜10日)

週間と畜頭数 : :203.1万頭(前年比0.5%減)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比2セント高の92.80ドルだった。豚肉製品ではハムとバットが値上がりしたが、ロインとリブは値下がりし、ベリーは変動がなかった。
※2012年8月10日 Cattle Outlook(Ron Plain & Scott Brown,University of Missouri)
マーケットデータ
 
先物取引価格(8月10日現在)
 
            
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
 
          
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
 
            
マーケットレポート
 
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