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NEWS CONTENTS
市況ニュース 肉牛導入頭数大幅減でフィードロットは赤字に急落
業界ニュース 干ばつで肉牛のと畜早まる
豪州産牛肉の対米売上の不振続く
堅調な4月度米国産牛肉・豚肉輸出
USDA予想トウモロコシ価格を上方修正
ロシアの禁輸でブラジル豚肉輸出45%減の恐れ
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 6/6〜6/10)
豚肉(豚肉市況 6/6〜6/10)
マーケットデータ 先物取引価格(6月10日現在)
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
市況ニュース
 
肉牛導入頭数大幅減でフィードロットは赤字に急落
 

5月の肉牛導入頭数は前年を11%下回り、昨年7月以来最大の減少となった。周期的に肥育牛が不足する時期だが、複数の州で2桁の落ち込みになる可能性もある。またフィードロット内頭数は5月1日付で前年比7.4%増だったが、6月1日付は4%増に下がっている。一方、導入頭数の大幅な前年比減少は年末まで続きそうだ。

こうした状況から、リスク回避をしていない肥育業者は、ここ15ヵ月続いた利益が突然損失に転じることになる。これまで現金取引をしていた肥育業者は、1月から4月まで1頭当たり7.50ドルの利益を出していたが、今後6、7、8月は80〜200ドルの損失に直面する。6〜9月の採算点は121、123、125.21、118.54ドルと推移し、2011年の飼育費損失は1頭当たり50ドルになるとアナリストは試算している。

さらなる悪材料は、米国農務省(USDA)が予想するトウモロコシ作付面積が3月の9,220万エーカーから9,070万エーカーに減少し、収穫高も当初予測から3億500万ブッシェル少ない132億ブッシェルに下がったことだ。同じく当初予測より少ない期末在庫も合わさって、トウモロコシ価格は1ブッシェル9ドルまで値上がりするのではないかとアナリストは述べている。

※2011年6月13日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
干ばつで肉牛のと畜早まる
 

厳しい干ばつに見舞われたサザン・プレーンズ(オクラホマ南部〜テキサス北部)では、通常より多い肉牛がと畜に回されている。そのため、今年の肉牛総頭数は昨年比で1.5%かそれ以上減少し、大幅な頭数回復は今後5年間ない恐れがある。5月31日時点で、テキサスでは9割以上の地域が深刻な干ばつに苦しんでいる。

と畜の状況を全国と干ばつ地域とで比較すると、干ばつの影響の大きさが分かる。年初来の肉牛と畜数は、全国の前年比4.4%減少に対し、干ばつ地域にあたるリージョン6は11.7%増加している。干ばつの影響を数値化するのは難しいが、例えばリージョン6のと畜率を干ばつがなかった昨年と同率とすると、と畜数は4万9,000頭少なくなり、全国のと畜率は結果的に7.7%減になる。またリージョン6のと畜率を長期と畜率に近い率にすると、年初来のと畜頭数にさらに10万頭が加わる計算になる。この調整だと、年初来の全国と畜率は11%以上の減少になる。

※2011年6月13日 Cattle Buyers Weekly
豪州産牛肉の対米売上の不振続く
 

豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)によると、主要輸出市場での低迷が、オーストラリアの牛肉市場を圧迫し続けている。6月1週、指標となる主な等級の週間平均価格は安定から若干高値で推移したが、市場全体の動きはまちまちだった。年初は好スタートを切ったが、その後想定外の出来事が重なり、ここ2ヵ月は輸出意欲が大きく落ち込んだ。日本の需要低迷、米国の競争力アップ、世界経済、特に米国の悪化が挙げられる。こうした課題に拍車をかけたのが豪ドルの動きで、5月は平均1.07米ドルで昨年5月を26%上回った。

※2011年6月13日 Cattle Buyers Weekly
堅調な4月度米国産牛肉・豚肉輸出
 

4月の牛肉・豚肉輸出は、過去最高を記録した3月を若干下回ったが、前年実績をはるかに上回った。豚肉の輸出量は18万1,109トン、輸出額は4億8,780万ドルで、各々前年比16%と22%増加した。一方、牛肉の輸出量は10万3,213トン、輸出額は4億2,970万ドルで、各々前年比25%と38%増加した。[米国食肉輸出連合会(USMEF)集計のUSDAデータ]

1〜4月期でみると、豚肉は輸出量が前年比18%増の73万5,294トン、輸出額は前年比24%増の18億7,000万ドル、牛肉は輸出量が前年比30%増の39万9,748トン、輸出額は前年比48%増の16億3,000万ドルに達した。

日本は引き続き輸出額で群を抜く米国豚肉の最大市場で、年初からの対日輸出量、輸出額はともに17%増加して各々16万3,775トン、6億1,650万ドルを記録した。世界4位の牛肉は輸出量が4万4,369トン(前年比66%増)、輸出額は2億4,520万ドル(同73%増)で、上位市場に急速に接近している。

1〜4月期の韓国向け輸出は、豚肉の需要が伸びて輸出量は前年比187%増の9万7,357トン、輸出額は前年比245%増の2億3,980万ドル、牛肉は前年比で150%増加して輸出量は6万5,754トン、輸出額は2億8,390万ドルだった。

※2011年6月10日 MeatPoultry.com
USDA予想トウモロコシ価格を上方修正
 

USDAは2011〜2012期の農場渡し平均トウモロコシ予想価格を、前月の5.50〜6.50ドルから6.00〜7.00ドルに上げた。主要産地は春の洪水で植え付けが遅れ、作付面積・生産量・期末在庫の減少が予想されるためだ。

また、最新の世界農産物需給予想レポート(WASDE)でUSDAは、9月1日時点のトウモロコシ在庫量は2011年が7億3,000万ブッシェル、2012年は6億9,500万ブッシェルと推定している。

この発表を受けてシカゴ商品取引所では、6月9日午前中のトウモロコシ先物相場で2011年7月納品契約分が1ブッシェル7.85ドル、2012年7月分は同7.37ドルに達した。 6月5日までの植え付け完了は94%、発芽率は79%、全体の67%が作付け状況「良好」か「優良」と評価された。

※2011年6月7、9日 Meatingplace.com
ロシアの禁輸でブラジル豚肉輸出45%減の恐れ
 

ロシアは6月16日付で、非衛生な環境を理由にブラジルの食肉加工施設85ヵ所の禁輸措置を予定している。実施されると特に豚肉輸出は45%減少する恐れがあるため、ブラジル食肉加工業界の幹部は6月6日の政府当局者との会合で、副大統領がロシアのプーチン首相と直接交渉するよう要請した。これに対してロッシ農相は、「2週間以内に業界と政府関係者を再度ロシアに派遣して交渉を再開し、一方でブラジルの検査体制の強化と工場の衛生環境の改善に努める」と応えた。

※2011年6月9日 Meatingplace.com
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

6月10日から16日にかけて、大気流がグレートプレーンズ北部、五大湖、中部大西洋州から本土北東部に相当量の雨をもたらすだろう。多数の暴風帯がこれらの地域を移動して、予報では特に中部ミシシッピ川渓谷で降雨量が最も多くなる。フロリダ全域は干ばつ状態が緩和されて乾期が終わり、山火事の広がりが予想される。

※2011年6月10日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(6月6日〜10日)

週間と畜頭数 : 68.1万頭(前年比3.3%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均106.20ドル(前週比1.32ドル高)、枝肉価格は平均173.54ドル(同3.33ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは171.41ドル(前週比6.32ドル安)。Y2〜3のセレクトは165.23ドル(同6.79ドル安)。
豚肉

豚肉市況
(6月6日〜10日)

週間と畜頭数 : 200.0万頭(前年比1.5%減)
100ポンド(約45 kg)当たりのカットアウト価格は、前週比2.24ドル高の90.71ドルだった。豚肉製品ではロイン、ハム、バットは値上がりしたが、ベリーは値下がりした。
※2011年6月10日 Hog Outlook(Ron Plain)
マーケットデータ
 
先物取引価格(6月10日現在)
 
 
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
 
 
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
 
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