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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛、再び最高値を記録
パッカー減産で値上げ
業界ニュース 牛肉輸出の好調続く
2010年 牛肉・豚肉輸出好調で貿易収支を後押し
2011年農産物輸出、過去最高の予測 - USDA
トレンドニュース 米国の消費者の食肉購入:「節約」から「利便性」へ
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 2/21〜2/25)
豚肉(豚肉市況 2/21〜2/25)
マーケットデータ 先物取引価格(2月25日現在)
市況ニュース
 
生体牛、再び最高値を記録
 

生体牛価格は、予想を大幅に上回る上昇が続いている。2月4週には最高値を更新し、大半の市場で100ポンド当たり110〜112ドルで取引された。例年は価格が低迷する2月に、6〜7ドル値上がりしたことになる。現金取引市場は、相変わらず下支えの厚い先物相場と輸出の需要高に支えられている。4週はパッカーの肉牛在庫が一時期より多くなっていたが、現金取引価格は前週比で1〜2ドル高となった。

パッカーの営業マージンがマイナスだったため、アナリストは当初、生体牛価格はせいぜい横ばいと予想していた。しかし先物市場の影響に抵抗できず、パッカーは肥育業者の希望価格で買わざるを得なかった。活発な取引で100ポンド当たりの価格はカンザスが110.64ドル、テキサスは111.00ドル、ネブラスカはほぼ112.00ドルだった。

投機家は、先物相場は引き続き2月は強気、4月は弱気と見ていた。そのため2月に対する4月のプレミアムは、2月2日(5.775ドル)と2月17日(5.17ドル)に記録したこれまで最大の開きが大きく狭まったことになる。実際2月24日の開きはわずか2.55ドルだった。もし4月分契約がさらに減少するようなら、肥育業者はより積極的に牛の出荷に乗りだすだろう。

※2011年2月28日 Cattle Buyers Weekly
 
パッカー減産で値上げ
 

2月3週の生体牛値上がりを受け、パッカーは4週に牛肉価格を引き上げたが、値上がり分を埋め合わせるには不十分だった。そのため、パッカーは恐らく3月1週には牛肉減産を行うだろう。2月18日から24日の期間で、チョイスとカットアウトはいずれも3.14ドル値上がりした。生体牛が4週に再び値上がりしてパッカーマージンの赤字が確実となり、値上げせざるを得なかった。

こうした中、小売業者は約1ヵ月前の挽肉卸売価格の値上がりを受けて挽肉を値上げしていた。しかしこの先、他のビーフカットも値上がりするため、小売業者の牛肉マージンは無くなってしまった。こうした状況にもかかわらず、小売りサイドは豚・鶏肉で通常より高いマージンを得ているため、値上げを避けるよう努力するという。小売業者にとって、挽肉は価格面で豚肉と鶏肉に対抗できる重要な商品だ。まず挽肉を値上げして、この先消費者が受容できる牛肉価格の目安を探っている。食肉売り場から「1ポンド1.99ドル」の表示が消え、並の挽肉は2.19ドル〜2.79ドルの価格帯で販売している店が多い。

※2011年2月28日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
牛肉輸出の好調続く
 

牛肉輸出は昨年を大幅に上回る売上高で、国内の生体牛・牛肉市場を支えている。2月3週には、米国農務省(USDA)がボックスビーフレポートで集計する総コンテナ数の13.5%にあたる、1,093コンテナ分の牛肉が輸出された。これは2002年に価格報告が義務化して以来、4番目に高い数字だ。

※2011年2月28日 Cattle Buyers Weekly
 
2010年 牛肉・豚肉輸出好調で貿易収支を後押し
 

昨年の牛肉の輸出量は23億5,000万ポンド/約106万6,000トン(前年比19%増)、輸出額は過去最高の40億8,000万ドル(同32%増)を記録した。一方、豚肉輸出量は42億3,000万ポンド/約191万9,000トン(前年比3%増)、輸出額は過去2番目に多い47億8,000万ドル(同10%増)に達して、貿易黒字は42億4,000万ドル増加した。

食肉全体の輸出額は前年比19.4%増の88億8,000万ドルで、2008年に記録したこれまでの最高額を4%上回った。(USMEF調べ) 

USMEF会長兼CEOセング氏は「米国の農業は世界に食材を供給しているだけでなく、米国内の雇用と収入の重要な源になっている。輸出額88億8,000万ドルは、推定で10万7,000人の雇用を支えている」と述べた。

※2011年2月22日 Meatingplace.com
 
2011年農産物輸出、過去最高の予測 - USDA
 

USDAが2月24日発表した予測によると、2011年度の農産物輸出は過去最高の1,350億ドルに達する見通しだ。前年比で輸出額は25%、輸出量は10%の増加が見込まれる。

ビルサック農務長官は「農産物貿易黒字は、2008年に記録した過去最高の360億ドルを大幅に上回る475億ドルに達する見通しである」と述べた。

一方、乳製品と畜産物は世界的な需要高で、2011年度輸出高は過去最高の249億ドルが見込まれる。特に乳製品と家畜副産物が牽引力となっている。

※2011年2月24日 Meatingplace.com
トレンドニュース
 
米国の消費者の食肉購入:「節約」から「利便性」へ
 

「2011年 Power of Meat調査」によると、全体的に食料費は前年比で約2%増加する一方で、消費者の節約方法が変化している。

【主な調査結果】

  • 食費(外食・食料品)を切り詰めた人の割合は前年比で17%減少した。
  • 不況のため食肉購入の頻度を変えた人は、51%から36%に下がった。
  • 食費の切り詰め方が変化した。(クーポン利用やまとめ買い→その製品を買わない)
  • ファミリーパックに関心がない。
  • まとめ買い促進には、相当なディスカウントが必要。
  • 相変わらず食事はチキンとビーフが主力だが、調理済ミートが増加し、フレッシュミートは横ばいで、「節約」から「利便性」への移行が見られる。
※2011年2月22日 Meatingplace.com
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

2月24〜28日にかけて、太平洋側の気圧が本土中部と東部を東に向けて移動する。その結果、24日には本土中南部を覆う低気圧が発生して、25日には中部大西洋諸州に急速に移動する。27日までには別の低気圧がプレーンズ中央部に発生し、28日には五大湖地域上空に移動する。この低気圧は西部の広範囲に雨をもたらした後、本土中央部に移動する。2つの低気圧の影響で、中南部からオハイオ川渓谷にかけて5〜15センチの降雨量がある。1つ目の低気圧はコーンベルト東部から北東部にかけて雪を降らせ、2つ目の低気圧はプレーンズ中央部から中西部北方にかなりの積雪をもたらす可能性がある。国立測候所の3月1〜5日にかけた予報では、北カリフォルニアと本土の北3分の1全域は、平年より寒く雨の多い天気になる。対照的に、アリゾナから南部大西洋地域にいたる本土南部の降雨量は、平年より少ない。ハイプレーンズ南部と南西部全域は、平年より気温が高く乾燥した天気が予想される。

※2011年2月11日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(2月21日〜25日)

週間と畜頭数 : 64.2万頭(前年比0.9%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均111.00ドル(前週比4.01ドル高)、枝肉価格は平均179.75ドル(同4.86ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは170.20ドル(前週比3.24ドル高)。Y2〜3のセレクトは170.75ドル(同4.52ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(2月21日〜25日)

週間と畜頭数 : 210.8万頭(前年比2.4%減)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比1.92ドル高の91.67ドルだった。ロイン、ボストンバット、ベリーは値上がりしたが、ハムは値下がりした。
※2011年2月25日 Hog Outlook(Ron Plain)
マーケットデータ
 
先物取引価格(2月25日現在)
 
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