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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格、4月停滞の予想
業界ニュース 2010年 肉牛肥育業者ランキング上位15社―フィーダーは頭数減少を懸念
USDA、生肉の栄養表示義務化を公示
2011年 牛肉・豚肉価格は上昇傾向
2011年 肉牛市場の注目点
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 12/27〜12/31)
豚肉(豚肉市況 12/27〜12/31)
マーケットデータ 先物取引価格(12月17日現在)
牛肉・牛バラエティーミート対日輸出実績
豚肉・豚バラエティーミート対日輸出実績

年頭所感

新年明けましておめでとうございます。平成二十三年の新春を迎え、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

おかげさまで、アメリカン・ポークは昨年10月時点の輸入豚肉部門で6年連続輸入量トップの座を維持させて頂いており、アメリカン・ポークが日本の食生活に定着してきたことを大変嬉しく思う次第です。一方アメリカン・ビーフの輸入量は、月齢制限等の条件にも関わらず、前年比22%増となっています。これも業界関係者はじめ皆様のご尽力の賜物と感謝致しております。

昨年は私どもにとりましても、新たな挑戦の年でありました。業界向けには販売現場での支援のみならず、情報提供を兼ねた実習セミナーや店頭販売員への教育活動、商品開発支援などを実施して参りました。消費者向けには、料理教室、プレゼントキャンペーン、駅貼り広告等を連動させた活動など、従来の手法にとらわれない新しいメディアや手法を用いて、これまで以上に美味しさの訴求をして参りました。皆様のご協力もあって、アメリカン・ミートは安心してお楽しみ頂ける商品だという認識が、日本の消費者の中に広がってきています。

本年は、これまでのプロモーション活動を継続するとともに、高齢化社会や環境問題など現在の日本が直面する問題を見据えながら、クリエイティブな活動を幅広く展開してきたいと考えております。本年も皆様のご支援・ご鞭撻を切にお願い致しますと共に、皆様方にとりましても充実した一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

米国食肉輸出連合会 会長 フィリップ M セング
市況ニュース
 
生体牛価格、4月停滞の予想
 

生体牛市場は、12月30日に2月先物相場終値が107.32ドルをつけた。1月は持ちこたえるが、その後は下降に向かうとアナリストは予測している。例年2〜3月は需要が最も落ち込む月で、パッカーはそれに対応して処理頭数を削減するだろう。天候の影響がない限り、枝肉重量は悪天候で激減した昨年を大きく上回るだろう。

4月先物相場終値は111.32ドルとさらに高値で、フィードロットでは2〜3月の出荷を遅らせて4月の先物相場高時に出荷すると思われる。牛肉生産量は、第1四半期は昨年比1.4%増、第2四半期は1.8%増になるとHedgerEdge.com社は予測している。

※2011年1月3日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
2010年 肉牛肥育業者ランキング上位15社-フィーダーは頭数減少を懸念
 
順位 会社名 施設規模
(頭数)
フィードロット数
(ヵ所)
1 JBSファイブリバーズ 注1
(コロラド州/グリーリー)
940,000 12
2 カクタス・フィーダーズ
(テキサス州/アマリロ)
520,000 10
3 カーギル・キャトルフィーダーズ
(カンザス州/ウィチタ)
350,000 5
4 フリオナ・インダストリーズ
(テキサス州/アマリロ)
275,000 4
5 J.Rシンプロット
(アイダホ州/ボイジー)
230,000 2
6 AzTxキャトル
(テキサス州/ヘレフォード)
217,000 4
7 アーシック&ドール
(カンザス州/シマロン)
215,000 6
8 キャトルエンパイア
(カンザス州/サタンタ)
197,500 4
9 フォーステイツ・フィードヤーズ
(コロラド州/ラマー)
195,000 8
10 アグリビーフ
(アイダホ州/ボイジー)
180,000 6
11 ゴッチ・キャトルコーポレーション
(ネブラスカ州/ヘイスティングズ)
177,000 3
12 パイナル・フィーディング注2
(アリゾナ州/ラビーン)
155,000 3
13 オプリガー・フィードヤード
(ニューメキシコ州/クロービス)
144,000 4
14 バレット−クロフット
(テキサス州/ヘレフォード)
140,000 3
15 ハリス・フィーディングカンパニー
(カリフォルニア州/コーリンガ)
135,000 2

注1:JBSファイブリバーズは、マケルハニー・キャトルカンパニー買収により10万2,000頭増加。

注2:パイナル・フィーディングは、アリゾナ州マリコパのフィードロットの一部売却で2万5,000頭減少。

過去1年間に上位30社合計で5万9,000頭分の飼育スペースを削減したため、現在の総処理能力は555万頭(昨年度560万9,000頭)に減少している。2年間で14万2,000頭減ったことになる(CBW紙データ)。JBS USAがマケルハニー・キャトルカンパニーのアリゾナ州ウェルトンのフィードロットを買収したことで、同社の処理能力は83万8,000頭から94万頭に、上位10社では321万8,000頭から332万頭に増加した。JBS USAの買収がなかったら、上位10社の減少幅はもっと大きかっただろう。

※2010年12月20、21日 Cattle Buyers Weekly
 
USDA、生肉の栄養表示義務化を公示
 

米国農務省食品安全検査局(FSIS)は昨年12月29日、最も普及している生の食肉・鶏肉製品40点を対象に、2012年1月1日より栄養価表示を義務づける最終規則を発表した。自主表示制度は1993年に開始されたが十分な参加が得られず、今回の義務化に至った。食肉業界は1980年代から栄養表示制度を支持してきたが、実施にあたっては一部の団体が18〜24ヵ月の実施猶予期間を要望していた。

一方、消費者団体公益科学センター(CSPI)は、「挽肉製品には既に栄養表示があり、消費者にとって新たなメリットはない」と述べている。「赤身80%」というような表示は、挽肉製品は低脂肪という誤解を招くので、赤身割合表示の禁止を米国農務省(USDA)に求めた。また食品薬品局(FDA)が規定する「ローファット」表示は、「1食あたり3グラム以上の塩分を含む製品には使用できない」点を指摘している。

最終規則では一部製品に売場の表示で代用することを認めているが、CSPIは「表示は目立たない、内容が難解、カロリーや脂肪は4オンス当たりと通常の1食分より少量の単位で表示している」など、実施内容への失望を表明している。

※2010年12月31日 Meatingplace.com & 2011年1月3日 Cattle Buyers Weekly
 
2011年 牛肉・豚肉価格は上昇傾向
 

食肉の需要高の継続、食肉の減産、飼料価格の再値上がりが見込まれることから、ウォールストリートジャーナルのエコノミストは、2011年は牛肉・豚肉の値上がりの条件は整ったと見ている。世界的な供給不足や、米国の景気がやや改善した状況を考えると、需要の見通しは比較的明るい。

一方で、新たな飼料価格の高騰はこの先食肉価格の変動があることを暗示し、トウモロコシ現金取引価格は12月上旬から12%も値上がりしている。

※2010年12月31日 Meatingplace.com
 
2011年 肉牛市場の注目点
 

オクラホマ州立大学の畜産マーケティング専門家、ピール氏は、今年の肉牛価格は全般的に前年比上昇が見込まれ、以下の5項目が市場価格に最も影響すると指摘する。

【牛肉需要】

牛肉の減産が予想され、卸売・小売価格へのしわ寄せが高まる。牛肉供給の減少の影響を転嫁するには、牛肉需要の継続的回復が鍵となる。

【頭数増大】

頭数の減少は処理頭数の減少につながる。肥育牛の供給状況は、来年の雌牛の保持頭数によって決まる。頭数回復は、来年の肉牛の供給不足の度合いと、牛肉生産の予定に影響を与える。

【トウモロコシの収穫状況】

昨年のトウモロコシ収穫高は過去最少をやや上回り、トウモロコシ価格は急騰した。予想期末在庫量が少ないため、飼料用穀物市場が穀物供給量に影響を与えそうだ。トウモロコシ価格の流動性は、今後も畜産全般と肉牛、特にフィードロットに大きな影響力を持つだろう。

【貿易】

2011年も牛肉輸出は増加するが、より穏やかな伸び率になる。相手国の景気や為替レートに大きく影響されるが、世界的に牛肉需要の増加は続く。

【飼料の状況】

肉牛頭数の縮小と飼料高値への牛肉業界の対応は、飼料(まぐさ、牧草)の利用状況にかかっている。素牛の増産や牧草中心の食肉牛生産を促進するためのインセンティブ強化が続いている。飼料の量と質は、来年の生産レベルと肥育牛の流通のタイミングに影響を与える。

※2010年12月27日 Meatingplace.com
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(12月27日〜31日)

週間と畜頭数 : 58.3万頭(前年比9.9%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均106.26ドル(前週比3.79ドル高)、枝肉価格は平均169.09ドル(同5.57ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは163.19ドル(前週比4.27ドル高)。Y2〜3のセレクトは157.19ドル(同4.55ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(12月27日〜31日)

週間と畜頭数 : 193.8万頭(前年比1.3%増)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比4セント安の77.63ドルだった。ロイン、ベリーは値上がりしたが、ハムとボストンバットは値下がりした。12月末にパッカーマージンが激減したことから、今後は日間処理頭数が減少する可能性もある。
※2010年12月31日 Hog Outlook(Ron Plain)
マーケットデータ
 
先物取引価格(12月17日現在)
 
 
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
 
 
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
 
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