主要市場での売り上げ急増の後押しを受けて、米国の7月度の牛肉・豚肉輸出は前年を40%近く上回った。1〜7月期も順調に推移した。(USDA統計に基づくUSMEF発表)
【牛肉】
輸出高は7月度が3億6,630万ドル(前年比25%増)、1〜7月期は21億9,000万ドル(同17%増)を超え、BSE前の最高値と同水準に達した。輸出量は1〜7月期は前年比15%増の58万8,030トンだった。2010年全体では17%伸びて102万5,136トン(22億6,000万ポンド)に達すると予測している(USDA)。
7月度は1位と2位の買い手であるメキシコとカナダ向け輸出は減少したが、韓国、ベトナム、ロシア向け輸出の大幅な増加で、ある程度埋め合わせできた。1〜7月期は韓国と日本に加え、ロシアやエジプトなどの中小市場向けの出荷が輸出増加を推進した。韓国、日本向け輸出は各々前年比で127%と21%伸びた。
米国産牛肉のマーケットシェアは現在、日本では16%で(オーストラリアは73%)、短長期的に拡大が予想される。韓国では30%(オーストラリア産52%)に達している。
【豚肉】
輸出高は4%増加して3億8,580万ドルに達し、今年1〜7月期累計を前年比8%増の27億4,000万ドルに押し上げたが、2008年に記録した過去最高値には1%足りなかった。7月度の輸出量は前年比で4%減少したが、1〜7月期は110万トンで前年を2%上回った。
豚肉輸出は日本、メキシコ、カナダの上位3ヵ国向けが順調で、韓国、ベトナム、中国、ロシアの不振を補い、昨年を上回る輸出ペースを維持した。
※2010年9月13日 Meatingplace.com & 2010年9月20日 MeatPoultry.com
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