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NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 9/13〜9/17)
豚肉(豚肉市況 9/13〜9/17)
市況ニュース 世界的な肉牛不足
肥育業者を脅かすトウモロコシの高値
フィードロット、8月は積極的に出荷
業界ニュース 1〜7月期、米国産牛肉・豚肉の輸出伸びる
オーストラリアの対米牛肉輸出大幅減へ
JBS社、ロックデール社買収の承認得る
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格(9月17日現在)
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(9月13日〜17日)

週間と畜頭数 : 67.5万頭(前年比4.7%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均97.57ドル(前週比0.65ドル高)、枝肉価格は平均153.81ドル(同0.91ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは156.82ドル(前週比4.15ドル安)。Y2〜3のセレクトは151.67ドル(同1.58ドル安)。
豚肉

豚肉市況
(9月13日〜17日)

週間と畜頭数 : 216.4万頭(前年比6.4%減)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比1.56ドル高の91.81ドルだった。豚肉製品では、ベリーが過去最高の平均157.25ドルに上昇し、ロイン、ハムも値上がりしたが、ボストン・バットは値を下げた。
※2010年9月17日 Hog Outlook(Glenn Grimes & Ron Plain)
市況ニュース
 
世界的な肉牛不足
 

昨年の不況の影響で世界的に落ち込んでいた牛肉需要が回復している。しかし肉牛頭数の減少は続いており、来年1月までには、過去最少だった1958年に並ぶ9,200万頭になりそうだ。こうした予測は生体牛・牛肉卸売価格には朗報だが、一方で国内外の消費者の牛肉離れが進む可能性もある。主要牛肉生産国は、生産者に頭数拡大を促す方法を模索しているが、すぐに対策を講じても、実際に頭数が増加するのには数年はかかるだろう。

現在、牛肉の売り上げが伸びているのは、アジア、中東、ロシア、EU市場だが、将来的には中国が最も重要なマーケットになるだろう。アジアで最大の影響力があるJBS社は、中国市場に極めて明るい見通しを立てている。ブラジルは引き続き世界最大の牛肉輸出国だが、増産しても国内消費・需要の伸びで相殺され、輸出量は伸びないだろう。これによってブラジルの牛肉価格が上昇し、世界的に牛肉価格を下支えすることになりそうだ。

※2010年9月20日 Cattle Buyers Weekly
 
肥育業者を脅かすトウモロコシの高値
 

生体牛現金取引価格はじりじり上がり、一部地域で100ポンド当たり98ドルをつけ、9月3週はボックスビーフの値下がりが続く中、安定していた。そのためパッカーマージンは大幅に減少した。3週は辛うじて黒字だったが、4週は赤字になるかもしれない。生体牛市場は順調で肥育業者には利益が出ているが、トウモロコシ価格高騰の心配がある。9月2週のトウモロコシ現金取引価格(オマハ市場)は、平均1ブッシェル4.24ドルだったが、先物相場12月分は4.64ドル、9月15日には4.974ドルに上がった。これは2008年10月以来の最高値で、今年6月末から3.5ドル上昇している。同日の2011年分契約は、いずれも5ドルを超えた。値上がりは米国農務省(USDA)が今年のトウモロコシ予想収穫高と期末在庫量を下方修正した後に起きている。

今後トウモロコシ価格は4ドル台が続き、期末在庫が現在の最少レベルより下がると急上昇するだろう。さらに値上がりすると、特に肉牛飼料育用は供給が割り当てになり、フィードロットでは軽量の肥育牛の需要が抑えられると、オクラホマ州立大学のピール氏は述べている。

※2010年9月20日 Cattle Buyers Weekly
 
フィードロット、8月は積極的に出荷
 

予想を上回る生体牛の高値を受けて、フィードロットは8月に積極的に牛を出荷したため、新旧の牛の入れ替えはきわめて順調だ。9月17日付のCOFレポートによると、肉牛出荷頭数は、年初に導入頭数が少なかった割には多く、前年比で7%上回った。9月に入り肥育日数120日以上の牛の初回供給量が良好だった。残り4ヵ月の供給はここ2〜3年より多くなるだろう。

しかし繰り延べプレミアムがきっかけとなり、生産者が出荷ペースを抑えて高重量になるまで肥育を続ける可能性もある。穀物飼料の高値が生体牛の繰り延べ先物相場を支える状況が続くだろう。

※2010年9月20日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
1〜7月期、米国産牛肉・豚肉の輸出伸びる
 

主要市場での売り上げ急増の後押しを受けて、米国の7月度の牛肉・豚肉輸出は前年を40%近く上回った。1〜7月期も順調に推移した。(USDA統計に基づくUSMEF発表)

【牛肉】

輸出高は7月度が3億6,630万ドル(前年比25%増)、1〜7月期は21億9,000万ドル(同17%増)を超え、BSE前の最高値と同水準に達した。輸出量は1〜7月期は前年比15%増の58万8,030トンだった。2010年全体では17%伸びて102万5,136トン(22億6,000万ポンド)に達すると予測している(USDA)。

7月度は1位と2位の買い手であるメキシコとカナダ向け輸出は減少したが、韓国、ベトナム、ロシア向け輸出の大幅な増加で、ある程度埋め合わせできた。1〜7月期は韓国と日本に加え、ロシアやエジプトなどの中小市場向けの出荷が輸出増加を推進した。韓国、日本向け輸出は各々前年比で127%と21%伸びた。

米国産牛肉のマーケットシェアは現在、日本では16%で(オーストラリアは73%)、短長期的に拡大が予想される。韓国では30%(オーストラリア産52%)に達している。

【豚肉】

輸出高は4%増加して3億8,580万ドルに達し、今年1〜7月期累計を前年比8%増の27億4,000万ドルに押し上げたが、2008年に記録した過去最高値には1%足りなかった。7月度の輸出量は前年比で4%減少したが、1〜7月期は110万トンで前年を2%上回った。

豚肉輸出は日本、メキシコ、カナダの上位3ヵ国向けが順調で、韓国、ベトナム、中国、ロシアの不振を補い、昨年を上回る輸出ペースを維持した。

※2010年9月13日 Meatingplace.com & 2010年9月20日 MeatPoultry.com
 
オーストラリアの対米牛肉輸出、大幅減へ
 

2009年7月から2010年6月までの米国向け牛肉輸出量は、前年比25%減の21万514トンで、1996〜97年期以来最少となった。今年の1〜6月期の輸出量は前年より40%落ち込み、7月に若干持ち直したが、その後再び前年比で減少している。2010暦年度の対米輸出量は20万トン台前半の見込みで、ニュージーランドの対米輸出量を下回るかもしれない。

減少の主な原因はオーストラリアドル高(対米ドル)で、米国の牛肉卸売価格の高値にもかかわらず、オーストラリアの輸出業者は米国以外への出荷を増やしている。オーストラリアドル高は2011年に入っても続く見込みで、米国向け輸出量は少ない状態が続くだろう。

このことは米国内の牛肉総供給量に大きく影響する。国内の年初来の牛肉生産量は0.5%減で、輸出が増えて輸入が減り、総供給量は予想を下回っている。第2四半期は前年比で3.8%減少した。第3、第4四半期はさらに落ち込むかもしれない。

※2010年9月13日 Cattle Buyers Weekly
 
JBS社、ロックデール社買収の承認得る
 

JBS社は今年3月にオーストラリアのロックデール社(肉牛肥育・処理業)の買収に同意していたが、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は9月2週、この買収を承認した。これでJBS社は、アジア市場での事業展開にさらに注力できることになる。承認にあたりACCCは、肉牛生産者、フィードロット経営者、食肉処理会社、スーパー、サプライヤー、バイヤーなど、幅広く関係者の意見を求めた結果、業界の競争力への悪影響はないと述べている。

※2010年9月13日 Cattle Buyers Weekly
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

水文気象予報センターは、太平洋岸北西部全域と、グレート・プレーンズ中央部から五大湖、本土北東部にかけて雨になる予報を出している。さらにテキサス最南部とフロリダ全域も雨になるだろう。9月4週に入ると、ニューメキシコ、コロラド、ユタ、アリゾナが接する地点全域と、ミシシッピ渓谷南部から高気圧帯の影響を受けている中部大西洋岸にかけては乾いた天気になる。大気中の水分がメキシコ湾から高気圧帯周辺まで北方に流れ、複数の前線境界と交わって雨を降らすので、太平洋岸北西部から五大湖に至る米国〜カナダの国境地域は、平年より多湿な天気になる。

※2010年9月17日 Market Perspectives
マーケットデータ
 
先物取引価格(9月17日現在)
 
 
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
 
 
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
 
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