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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 7/26〜7/30)
豚肉(豚肉市況 7/26〜7/30)
市況ニュース 生体牛価格、やはり夏期は安値に
肥育業者の競争激化
業界ニュース 本年度牛肉輸出は増加 - USDA予測
米議会、価格報告義務を再認可へ
韓国、米国産Tボーンステーキ販売開始
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格(7月30日現在)
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(7月26日〜30日)

週間と畜頭数 : 65.4 万頭(前年比2.3%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均92.87ドル(前週比1.92ドル安)、枝肉価格は平均147.85ドル(同2.60ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは154.21ドル(前週比0.27ドル安)。Y2〜3のセレクトは144.65ドル(同0.08ドル安)。
豚肉

豚肉市況
(7月26日〜30日)

週間と畜頭数 : 194.9万頭(前年比7.3%減)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は前週比3.87ドル高の89.38ドルだった。豚肉製品ではロイン、ハム、ボストン・バット、ベリーはいずれも値上がりした。
※2010年7月30日 Hog Outlook(Glenn Grimes & Ron Plain)
市況ニュース
 
生体牛価格、やはり夏期は安値に
 

生体牛価格は7月に初夏の安値から例年にない回復を見せたが、ここにきて安値に転じ、パッカーは肥育業者に対し優位に立っている。7月28日のネブラスカ市場では、100ポンド当たりの価格は牛肉が平均147.73ドル(前週比2.65ドル安)、生体牛は93ドル(同2ドル安)、翌29日のカンザスとテキサス市場でも、生体牛価格は93ドル(同2ドル安)だった。

一方で牛肉卸売価格は、7月中は予想より安定していたが、5週半ばのスポット市場カットアウトは2ドル安と見られ、夏場の低迷が始まっている。8月1週の価格下落幅は、パッカーが生産量を削減するかどうかに左右されるとアナリストは見ている。

※2010年8月2日 Cattle Buyers Weekly
 
肥育業者の競争激化
 

肥育牛の頭数減少とフィードロットの生産能力過剰が続いているため、頭数確保をめぐる競争が激しくなるだろう。米国農務省(USDA)発行の牛総頭数中間報告書によると、7月1日現在のフィードロット外肥育牛・子牛頭数は前年比で100万頭(2.6%)少なく、USDAは今年の子牛出産頭数は昨年より41万9,000頭(1.2%)減少すると見ている。また同じく7月1日時点の母牛入れ替え頭数は10万頭(2.2%)減っており、肥育牛の供給量は2011年以降も縮小すると予測している。

7月1日時点で、飼養頭数1,000頭以上のフィードロット内頭数は前年比で3.3%多かったが、稼働率は60%にとどまった。コーンベルトを中心に、1,000頭以下の小規模フィードロットでの飼育が増えているが、その分は集計に入っていないため実数は不明だ。

※2010年8月2日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
本年度牛肉輸出は増加 - USDA予測
 

USDAは最新の「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」で、2010年度の予想牛肉輸出量を前年比12%増の20億9,000万ポンドに上方修正した。これは2003年のBSE以前のレベルの83%に相当する。

USDAはさらに、第2四半期と第3四半期は各々15%(5億4,000万ポンド)と11%(5億5,000万ポンド)の伸びを見込んでおり「アジア市場が好調で、ドル高により需要が弱まることはない」と述べている。

今年1〜5月期の米国産牛肉輸出は、日本(24%)、韓国(74%)、台湾(54%)、香港(126%)の伸びに支えられ前年比で26%増加した。

オーストラリアなどのライバル市場が供給量で対応できないこともプラス要因になっている。

※2010年7月22日 Meatingplace.com
 
米議会、価格報告義務を再認可へ
 

米下院農業委員会は、9月30日に有効期間が終了する畜産価格報告義務(MPR)を、今後5年間再認可する手続きを進めており、上院農業委員会も同僚法案を提出する。牛、牛肉価格の報告義務内容に変更はないが、事業経営や生産上の判断の参考にしたいという豚肉生産者からの要請を受けて、新たに豚肉の輸出価格と量、卸売りポークカットが対象に加えられた。

MPRの目的は、生産者の出荷方法を規制したり市場の仕組みを決めることではなく、畜産市場に透明性と確実性をもたらし自由な競争で市場を繁栄させることだ。

また、全米農業者連盟(National Farmers Union)や、主流の業界団体と関連のある米国肉牛生産者協会(U.S. Cattlemen's Association)が法の支持にまわっていることも注目される。

※2010年8月2日 Cattle Buyers Weekly
 
韓国で米国産Tボーンステーキ販売開始
 

韓国の大手スーパー、ロッテマートは、米国産牛肉の輸入再開後初めて、Tボーンステーキの販売を全国85店で開始した。「消費者向けにはプラスイメージ作りや積極的なプロモーション活動を実施し、業界向けにはビーフセミナーやコンペ優秀者数名の米国視察派遣を含む協働作業を行った結果、米国産牛肉が消費者の幅広い支持を得た」と米国食肉輸出連合会(USMEF)は説明している。

最近ロッテマートは、高級レストランで上質なステーキの人気が復活し、小売りでも成功する可能性が高いことに注目した。4日間のプロモーションではTボーンステーキ、リブアイ、ストリップロインを合わせて9万1,000ドルを超える売り上げを達成したが、その9割近くはTボーンが占めた。現在冷蔵で6カット、冷凍で8アイテムを扱っている。「今後もサンプリングやレシピパンフレットの配布など、一貫した店内活動を実施して売り上げアップを目指す」とロッテマート側は話している。

今年1〜5月期で、韓国向け牛肉輸出量は3位(約8,200万ポンド)、輸出高は4位(1億6,280万ドル)に上昇し、各々前年比で66%、94%伸びている。USDA/FAS(海外農業局)の週報によると、最近の韓国の米国産牛肉輸入のペースは1位のメキシコと同レベルになっている。

※2010年7月 USMEFニュース
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

7月28日から8月1日にかけて、北部州にある一連の寒冷前線がコーンベルト西部と中央部に不要な雨を、大西洋沿岸地域には恵みの雨を降らすだろう。南西モンスーンは引き続き活発で、さらに西に進んでアリゾナ、ユタ、コロラド西部を中心に雨をもたらすだろう。極西部地方は降雨はほとんどないが、大平原諸州の南半分、ミシシピ川渓谷、南東部の西側、ニューイングランドはわずかな降雨がある。本土南東部全域は平年を上回る気温が続くが、中西部北部、ニューイングランド、活発なモンスーンが居座る南西部、西海岸沿いの気温は例年を下回るだろう。

気象予報センター(CPC)の8月2日から6日までの10日間予報によると、テキサスからフロリダにかけた南部州の降雨量は平年を下回る。一方、ロッキー山脈地帯南部から北東方向に進んだ大平原州北部、コーンベルトから東に進んだ中部大西洋沿岸地域では、例年を上回る降雨量が見込まれる。本土の東半分では北東部を除いて季節外れの暖かさが予想されている。西海岸沿いとアラスカのアリューシャンでは、平年を下回る気温が続く。

※2010年7月30日 Market Perspectives
マーケットデータ
 
先物取引価格(7月30日現在)
 
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