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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 6/28〜7/2)
豚肉(豚肉市況 6/28〜7/2)
市況ニュース 独立記念日以降、生体牛・牛肉市場は減退
業界ニュース JBS アリゾナ州のフィードロットを買収
米韓FTA合意は遠い道のり
米国産牛肉輸出の課題
ポーク関連ニュース 成豚・子豚頭数減でも輸出増加 −USDA集計
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格(7月2日現在)
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(6月28日〜7月2日)

週間と畜頭数 : 66.4万頭(前年比5.9%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均91.04ドル(前週比0.06ドル高)、枝肉価格は平均145.57ドル(同0.52ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは155.72ドル(前週比1.47ドル高)。Y2〜3のセレクトは147.00ドル(同0.53ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(6月28日〜7月2日)

週間と畜頭数 : 197.2万頭(前年比4.4%増)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は前週比1.94ドル安の82.32ドルだった。豚肉製品ではロイン、ベリー、ボストン・バットは値下がりしたが、ハムは値上がりした。
※2010年7月2日 Hog Outlook(Glenn Grimes & Ron Plain)
市況ニュース
 
独立記念日以降、生体牛・牛肉市場は減退
 

季節的に7月は暑さで牛肉消費と売り上げに影響が出るため、7月4日以降、生体牛・牛肉は値下がりするだろう。今年はそれに加えて国内外の景気回復が遅れている。米国では消費意欲が急落して消費者は買い控えしており、値段が高い牛肉は、豚肉・鶏肉と比較して苦戦している。

牛肉売り上げは、春先の極端な卸売価格高値の影響が続くだろう。小売店は通常価格を上げ牛肉の特売を減らした。一方で卸売価格は現在、特売を増やしてもやっていけるまでに下がっている。しかしこうした動きがはっきりと現れるのは8月中旬以降で、カットアウトは5ドル、生体牛は4〜5ドル下がって今年夏の最安値になるとアナリストは見ている。

※2010年7月5日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
JBS アリゾナ州のフィードロットを買収
 

JBS S.Aは、米国子会社のJBSファイブリバーズ・キャトルフィーディングを通じて、アリゾナ州のマケルハニー フィードヤード(McElhaney Feedyard)を2,400万ドルで買収する契約を結んだ。飼育規模13万頭で同社のトレソンの生産施設がある地域に立地している。

現在ファイブリバーズが所有する13ヵ所のフィードロット合計で83万8,000頭の飼育能力があり、今回の買収で15.5%増えて96万8,000頭になる。業界2位のカクタス・フィーダース(52万頭)の2倍近い規模だ。

この肥育施設は、米国内のフィードロットでは飼育可能頭数ベースで18番目の規模で、ホルスタイン牛の子牛の一貫生産を専門として年間約12万5,000頭を出荷している。地元の生産者・牧場主と連携し、米国内外のクライアントのニーズに合わせて飼料の特別注文に応じた飼育を行うという。

※2010年7月5日 Cattle Buyers Weekly
 
米韓FTA合意は遠い道のり
 

韓国との自由な牛肉貿易の実現はまだ先のようだ。オバマ大統領は6月3週に訪韓し、李大統領との会談で「11月までに韓国との自由貿易協定(FTA)を批准するよう議会に強く求める」と述べた。しかし、米国は牛肉と自動車に対する韓国市場のアクセスは不十分と見ている。一方で韓国側はFTAの再交渉はしないと明確に表明しているが、それに対し米議会は既に2回、韓国に市場アクセスの拡大を要請している。米国は月齢制限の撤廃を求めているが、韓国側はこの問題について譲歩はないという考えを示している。

※2010年7月5日 Cattle Buyers Weekly
 
米国産牛肉輸出の課題
 

弊連合会のアジア・パシフィック担当シニア・ヴァイス・プレジデント ジョエル・ハガードは、6月30日のオンラインセミナーで、米国が牛肉輸出で直面する課題について説明した。

海外市場で米国産牛肉の需要は増えているが、供給不足のため値上がりが起きている。

以前から韓国はショート・リブを中心に、米国産ビーフの最大の成長市場になっている。韓国の消費者はこれまで価格志向ではなかったが、ショートリブは1ポンド4ドルと過去最高値に達している。

また韓国をはじめ、アジア市場向けの米国産牛肉の輸出は伸びているが、実際にはBSEがらみの禁輸の影響が続いて、控えめに見積もっても140億ドルの損失が出ている。

※2010年6月30日 Meatingplace.com
ポーク関連ニュース
 
成豚・子豚頭数減でも輸出増加 −USDA集計
ー最新のUSDAレポートの要点と、豚肉供給に対する短・中期的な影響ー
 

6月1日現在、成豚・子豚頭数は6,440万頭(前年比3.6%減)、豚肥育頭数は578万8,000頭 (前年比3.0%減)。マージンの改善や成豚の高値を背景に、生産者が頭数を増やし始めたかと注目されたが、まだ十分な動きはない。予想された頭数で、来年の価格への影響は中程度と思われる。

出荷頭数は5,861万2,000頭(前年比3.7%減)。年初の分娩率とカナダ産肥育豚の減少が一因。2つの棒グラフを見ると、2008年のピークと比較して、今年の出荷頭数は大幅に落ち込んでいるが(4.4%減)、輸出頭数は回復しており(2.4%減)、今年後半は2008年に匹敵する輸出量が見込まれている。

米国の豚肉市場にとって、今後も輸出が鍵となる。生産者は来年に向けて増産すると思われるが、現在の輸出ペースが続くと、増産分は国内市場には回らないだろう。しかし輸出動向は「為替市場」「世界の経済成長」「エネルギー問題」「疾病の発生」に左右され、予想が難しい。

3〜5月期の1分娩当たりの子豚頭数は前年比2.1%増で、生産性の向上が続き、分娩率の大幅な低下をある程度相殺している。3〜5月期の分娩率は4.7%下がっているが、生まれた子豚頭数は2.8%減にとどまった。それでも子豚頭数の減少で今年下半期の出荷頭数と第4四半期の処理頭数が抑えられるだろう。こうした数字から、豚肉の増産は少なくとも2011年第2四半期まではないと予想する。

米国農務省(USDA)レポートとは別に、パデュ−大学エコノミスト、クリス・ハート氏は、「今夏、豚肉は供給不足から値上がりし、消費が減退する。景気回復の遅れと高い失業率の影響で、小売り需要は低迷し成豚価格が下がるだろう。成豚価格は当面50ドル後半が続き、9月に入り平年レベルに下がり始める。第3四半期は56〜59ドル、第4四半期は50〜53ドルになる」と見ている。

※2010年6月30日 Meatingplace.com & 2010年7月5日 NPB Newsletter
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

7月1〜5日は、ハリケーンアレックスの影響で、メキシコ湾沿岸地域の大半が豪雨になる。ルイジアナの南半分とテキサスの南部および南東部の大部分の地域では、最低でも2インチの雨が降り、テキサスのガルベストンの南側と西側の地域を合わせた雨量が4〜8インチになる可能性もある。テキサスの他の地域とルイジアナ、オクラホマ南西部、乾燥が続く五大湖周辺の大部分、南北カロライナの南東部では、0.5〜2インチの僅かな量の降雨が予想される。一方、モンタナの南側と西側地域の大半とノースカロライナ北方からニューヨーク中央部では、雨はほとんどまたは全く降らないだろう。

7月6〜10日の降雨量は、アラスカ半島部、メキシコ湾沿岸からテキサス北東、五大湖周辺中央及び東部にかけては平年を上回る可能性が高くなっている。一方でロッキー山脈北部、ロッキー山脈州西部、西海岸にかけては平年を下回る。現在、乾燥した天気や干ばつに見舞われている他の地域で、降雨量が異常に多いところや少ないところはない。

※2010年7月2日 Market Perspectives
マーケットデータ
 
先物取引価格(7月2日現在)
 
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