6月28日(月)、ぐるなび加盟店を対象とした「アメリカン・ビーフ カッティングセミナー」が開催されます。アメリカン・ビーフのカッティング実演、チャックアイロール等を使った外食向けのメニュー提案を行います。
牛肉市況(5月31日〜6月4日)
豚肉市況(5月31日〜6月4日)
パッカーの牛肉価格設定や販売方法は、これまでのスポット方式からフォーミュラ方式の取引が主流になってきている。フォーミュラ取引は、前週のUSDA加重平均スポット市場価格をベースにしたもの。売り手も買い手も毎週価格を算定する手間が省ける一方、バイヤーにとっては予測値が外れる心配がなく、双方とも取引コストの節減にもなる。
ここ10年間、ボックスビーフはスポット(0〜21日で販売)が4割以上を占めていた。しかし2008年5月以降はほとんどの月で、フォーミュラ算出価格での販売の割合が最も多く、今年に入っても毎月の売上高でトップになっている。
こうした動きは、肉牛頭数と牛肉生産量が減少する中で十分な供給量を確保し、リスク回避をしたいバイヤーの要望と、価格の流動性が原因になっている。
フォーミュラ販売の増加の影響もあり、スポット販売は減少している。過去10年間の先売り(22日以上)と先渡契約分の割合は両方合わせて20%と比較的小さいが、先売りが増えるとその分スポット市場の供給量が減ることになる。そのためスポット市場の方が高く売れることがあり、ひいてはフォーミュラ方式で売った方が儲かる計算になる。パッカーはフォーミュラ方式を活用するために先売りしているわけではないというが、フォーミュラ方式での販売が多いとマージンのやりくりがしやすいとアナリストは述べている。
北米の肉牛頭数は今年150万頭減少すると見られ、それに伴い牛肉生産量も減少が予想されるため、今後もフォーミュラ方式での販売の増加が続くだろうと、パッカーもアナリストも見ている。
テキサスA&M大学アグリライフ研究センターのスミス博士のグループが行った研究で、グラスフェッド(牧草肥育)牛の挽肉には、「血漿中脂質が少ないというメリットは見られない」ことが分かった。
一方で、一価不飽和脂肪が多いグレインフェッド(穀物肥育)牛の挽肉では、HDLコレステロールが増加し、LDLの粒径が増大してインシュリンが減少したことから、「グレインフェッド牛は健康によい高蛋白源だ」とスミス博士は述べている。
グラスフェッドとグレインフェッドを比べて、LDL/HDLコレステロールへの影響が異なるかどうか文献を調べたが、オメガ3脂肪酸をネズミに与えた実験以外は、グラスフェッドの方がヘルシーだという意見を証明するものはなかったという。
全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)の資金援助で実施された今回の研究では、グループ1のアンガス牛には月齢20ヵ月まで牧草と補充に干し草を与え、グループ2は、USDAチョイス級の体重に達する16ヵ月まで通常のフィードロットでトウモロコシ主体の飼料を与え、グループ3はUSDAプライム級の体重に達するまで、最も長くトウモロコシ主体の飼料を与えた。霜降りが多い牛の脂肪は、過剰に摂取すると血中コレステロール値を上げる飽和脂肪とトランス脂肪が少なく、オリーブ油などに多く含まれる一価不飽和脂肪が多い。「グレインフェッドの挽肉を食べても、健康に悪影響はない」と同博士は述べている。
Focus Taiwan Newsによると、日本で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)・貿易担当相会議に出席した台湾保健省大臣は6月6日、「8月か9月に担当官を米国に派遣して、台湾に米国産牛肉を輸出しているパッカー工場5〜10ヵ所を査察する予定がある」と述べた。
台湾の米国処理施設査察は今回が初めてで、米国産牛肉製品が台湾の輸入基準に従い、適切な表示がされているか確認する。「今後は検疫や通関が迅速になるだろう」と大臣は述べている。
台湾は今年4月に一部の米国産牛内臓肉の輸入を認め、全面開放に向けて一歩前進していた。
アイダホ大学が最近行った実験は、腸管出血性大腸菌(O157:H7)が牛の胃腸管に定着するのを妨害することで、加熱が不十分の食肉を食べて人が発病するのを防げる可能性を示唆している。
実験を進める中で、大腸菌が胃腸管に定着するメカニズムが分かった。大腸菌は生き残るために牛の体外、第一胃、胃腸管の最後部など各々の箇所で遺伝子を活性化する。今回の実験では、牛の体内に入った大腸菌が化学的伝達シグナルを発信して周辺の環境を感知し、各々にあった遺伝子を始動する仕組みを初めて実証した。菌体数感知というプロセスを通して、大腸菌はAHLというアシル化ホムセリンラクトンを感知し反応する。AHLが遺伝子を活性化し大腸菌の定着を助けるというものだ。そのシグナルを妨害すれば、菌が体内に住みつくことを防げる可能性がある。その方法としては、AHLの発生を制限するか、細菌がAHL信号を受信するのをブロックする飼料添加物などが考えられるという。
調査会社のNPD(National Purchase Diary)グループが実施した調査によると、今年第1四半期のレストラン客数は7期連続で減少した。しかし一部の業態では、減少率が前期に比べ緩和している。
商業用飲食店の客数は前年同期比で2%、消費者支出は同0.3%下がった。その中で朝食時間帯とピザ部門を中心にファーストフードの業績が回復した分、客数減少が緩やかになった。
客数は全業態で減退したが、ファーストフード2%減、カジュアルレストラン3%減、中流レストラン4%減、高級レストラン・ホテル6%減で、価格の低い順に減少幅が小さかった。しかし中流レストランを除き、前期比で見た落ち込みは2009年第4四半期の方が大きかった。
業務用飲食施設の客数は、今期若干持ち直したが、第1四半期は前年を7%下回った。中高学校給食は前年レベルを維持したが、事業所・工場・自販機は景気の影響による落ち込みが最も大きかった。景気改善の兆しはあるが、まだ安心できない。あと2期は客数低下が続くだろうとNPDは予測している。
6月3〜7日は、気温は米本土の大部分で平年を大きく上回るだろう。南西部から気圧の尾根が形成され、テキサス西部とニューメキシコにかけては大気異常が激しく、気温は平年を9〜12度上回る見込みだ。降雨域は米本土の東半分の大半に広がり、特にイリノイ、オハイオ、メキシコ湾岸地域で雨量が最も多くなる。太平洋岸北西部は複数の気象系の影響で、他の地域より雨天が多く涼しくなる。気象予報センター(CPC)発表の6月8〜13日の予報によると、米本土南部の気温は平年を大きく上回り、テキサス周辺が特にその可能性が高い。反対にニューメキシコ北部と太平洋岸北西部では平年を下回る可能性が高い。大平原地帯北部から中西部は降雨の可能性が高く、テキサスやアラスカの降雨量は平年を下回るだろう。
6月28日(月)、ぐるなび加盟店を対象とした「アメリカン・ビーフ カッティングセミナー」が開催されます。アメリカン・ビーフのカッティング実演、チャックアイロール等を使った外食向けのメニュー提案を行います。