USMEFは3月2日(火)-5日(金)の4日間、 幕張メッセで開催されるFOODEX JAPAN2010に出展します。USAパビリオンにブースを構え、“Differentiation”(差異化)を今年のテーマとして、アメリカン・ミートならではの提案を行う予定です。
牛肉市況(1月25日〜29日)
豚肉市況(1月25日〜29日)
ここ2ヵ月はフィードロットの出荷が活発だ。12月の出荷頭数は前年比3.5%増で過去5年間で最多となり、1月も処理頭数が前年を大幅に上回ったことで出荷頭数は前年より多くなるだろう。春に向けて生体牛値下がりに歯止めがかかるが、需要低迷で価格へのプラス効果も限定的だろう。アナリストは今年は概ね80〜90ドルの価格帯で取引されると予想しているが、1月は高値レベルには達せず、また年間で最も需要薄の2月には現在の価格レベルから下がるだろう。
一方、最新のCattle on Feedレポートを見ると、肉牛肥育業界の継続的な傾向としてコーンベルト州の肥育頭数が多い。月間実績を発表するアイオワ州は、12月度導入頭数が前年比29%増の1万9,000頭、1月度フィードロット内総頭数は前年比14%増の7万頭だった。飼料用穀物の値下がりで、今後もコーンベルトに牛が集まるとアナリストは指摘する。コーンベルト東部の飼育頭数は毎年前年を上回っている。
ボックスビーフ価格が値下がりし、2月の牛肉売り上げは苦戦が予想される中、1月最終週の生体牛先物市場・現金取引価格は低迷した。パッカーは前倒しで牛肉を売り出したが、今年の2月の小売りやフードサービスが例年より好調という兆しはない。そのため先物価格が下落した。
2009年、米国は牛肉輸出量ベースで世界3位にとどまった。いずれも速報値で、輸出量は89万1,000トン(前年比10%減)、輸出高は30億7,000万ドル(同16%減)だった。ブラジルは前年比9%減ながら92万6,082トン。オーストラリアは前年比3%減の92万7,277トンで、インドネシアを中心に東南アジア向け輸出を伸ばした。
ビーフカット、バラエティーミート、子牛肉、加工ミートを含めた最終的数字では、ブラジルが僅差でオーストラリアを抜いて1位になるだろう。ブラジルは加工ミートの輸出が多く、2004年に世界1位になっている。アルゼンチンは処理頭数の増加と輸出規制の緩和で輸出量を50%伸ばしたが、輸出高は11%増にとどまった。
最新の「Livestock, Dairy & Poultry Outlook](米国農務省発行)によると、2009年秋の穀物収穫の遅れや大平原州の悪天候の影響で、冬期の飼料費と死亡による肉牛の消失が増える一方で肉牛の体重が減っている。その結果、枝肉の平均重量が例年以上に下がり、生体牛・牛肉が若干値上がりした。
牛肉輸出は2009年末にアジア市場の需要回復によって増加し、最終的な2009年総輸出量の前年割れは小幅になるだろう。
成豚の生産性が上がり豚の分娩件数の落ち込みが少なかったことで、12月の飼育頭数減少がほぼ相殺された。2010年の豚肉生産量は前年比では減少するが、減少幅は12月の予測値より少ない見込みだ。2009年11月の豚肉輸出量は前年比で11%伸びた。
同社は、フレッシュポーク製品シリーズ「シンプリー・ナチュラル」で、米国農務省(USDA)が定めた製造工程証明制度の認定1号となった。「NE3」(Never Ever 3)と呼ばれるこの制度は、出生から処理までの過程で抗生物質、各種成長促進剤、動物由来成分を使用していないことを証明するもの。NE3は国際標準化機構のISO9000基準に基づいて、一貫した監査を徹底するため製造工程の記録管理の評価を行い、監査結果が国際的に認められるよう促進する。
マクドナルドはコンサルタント会社E-CO2プロジェクトと共同で、温室効果ガス排出量の少ない肉牛の飼育・牧場運営を探る研究をスタートした。英国とアイルランドにある350ヵ所の牧場を対象に、3年に渡り進められる。E-CO2プロジェクトがデータ収集し、メタンガス排出レベルを3年間段階的に発表していく。実査ではE-CO2プロジェクト等が開発した政府公認のガス測定器が使われ、また自然農法やサプライチェーンの効率化も合わせて取り入れている。
マクドナルドは「すでに事業の様々な側面で地球温暖化ガス削減に成功しているが、このプロジェクトで牛肉供給プロセスでのさらなる削減を促進する。農家には実質的な経済的メリットもある」と述べている。マクドナルドは年間35万頭相当の英国産ビーフを使用している。
全国レストラン協会(NRA)が1月20日に発表した「2010年レストラン業界予測」によると、米国レストラン業界は2年連続でマイナス成長(-1.2%、-2.9%)を示したが、今年は徐々に回復する見通しだ。
総売上は前年比2.5%増の5,800億ドルが見込まれ、インフレ調整すると横ばいになる。既存店売上高は19カ月連続でマイナス成長を記録しているが、昨年12月には前年比増としたのは11月期の 24%から35%と大きく伸び、前年比減は同65%から49%に減っている。客数も前年比増が30%(11月期21%)に増え、前年比減は47%(同62%)と大幅に下がっている。
業態別売上では消費者のバリュー志向を反映してファーストフードは3%、フルサービスレストランは1.2%、営業給食が4.5%、小売店に付帯した営業形態(ガソリンスタンド、スーパー等)は最高の4.9%の増加が見込まれている。3割以上のレストラン経営者が「半年以内に売り上げが増加する」と期待している。
先日開催された畜産業界コンベンションで発表されたレポートによると、赤身肉とガンの因果関係にまつわる疫学的根拠を検討した結果、確固たる関係は解明されなかった。
研究を担当した疫学の専門家であるアレキサンダー博士は、発ガンの根本要素を突き止める難しさに言及した上で、「ヒトを対象とした研究で、ガン発生のリスクを高める原因となる赤身肉の働きは立証されなかった」と述べている。
解明にあたり同氏は、あらゆる種類のガンに関する疫学的研究数百件を分析した。全米肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)栄養調査部長マクニール氏は「検討結果は業界関係者、栄養学者、教育・コミュニケーション関係者にとって、赤身肉とガンの問題に関する包括的なリソースとして役立つ」と話している。
2月1日までは暴風雨圏が南西部から大平原地帯中南部、南東部、大西洋沖まで東に進んで、米本土南部州に中程度の降雨か大雨をもたらすだろう。ロッキー山脈南部、大平原地帯中南部、デルタ地帯北部、テネシー、オハイオ渓谷南部、中部大西洋岸は大雪、テキサスのレッド・リバーバレー、オクラホマ一帯は寒い雨の予報が出ている。雪になる地域の南側は大雨になるだろう。弱い太平洋気団の影響で、北西部は小雨が予想される。南カリフォルニアと中北部州は乾燥した天気が広がる。この期間、南部48州の大半で気温は例年を下回るだろう。
2月2〜6日にかけては、カリフォルニア、グレートベースン、ハイプレーンズから五大湖地方東部、メキシコ湾・大西洋沿岸州(テキサス南部を含む)では、例年より多い降雨の可能性が高くなっている。大平原地帯中部とロッキー山脈南部の降雨は例年より少ないだろう。グレートベースン、フォー・コーナーズ(ニューメキシコ、アリゾナ、コロラド、ユタ4州が接する地域)、大平原地帯北部は季節外れの寒い天気になる。一方、太平洋岸北西部、五大湖地方西部、ニューイングランド南部、メキシコ湾岸東部の気温は例年を上回る予報になっている。
USMEFは3月2日(火)-5日(金)の4日間、 幕張メッセで開催されるFOODEX JAPAN2010に出展します。USAパビリオンにブースを構え、“Differentiation”(差異化)を今年のテーマとして、アメリカン・ミートならではの提案を行う予定です。