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TRADER'S Be & Po
お知らせ

米国食肉輸出連合会は、今年も FOODEX JAPAN 2010 に出展します。是非ご来場下さい。
(3月2日(火)-5日(金):幕張メッセ)

NEWS CONTENTS
業界最前線 vol.2 読者インタビュー[ダイエー]
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 1/11〜15)
豚肉(豚肉市況 1/11〜15)
市況ニュース 米牛肉市場、今年も縮小傾向
フィードロットの供給は良好
牛肉市場 - 最大の課題は需要回復
業界ニュース 2010年は生産コスト上昇の見通し
業界団体、家畜ID制度の骨子を提案
牛・豚肉輸出の回復、豚肉の国内需要高続く
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格(1月15日現在)

業界最前線 vol.2 -読者インタビュー-

このコーナーは、業界の最前線で奮闘されている皆さまに日頃のアメリカン・ミート販売の工夫やノウハウなどを伺い、読者の皆さまにビジネスのヒントをご提供するほか、業界を盛り上げていくためのネットワークづくりをめざしています。

食べ方の提案を含めた情報提供が客単価アップのカギになる。

クロスMDや食べ方の提案で顧客を惹きつける、ダイエー流のアメリカン・ビーフ戦略をご紹介します。

記事全文はUSMEFsホームページでご覧いただけます。記事全文はこちら

米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(1月11日〜15日)

週間と畜頭数 : 65.2万頭(前年比5.7%増)。
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均84.97ドル(前週比0.80ドル高)、枝肉価格は平均136.91ドル(同0.44ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは145.24ドル(前週比3.34ドル高)。Y2〜3のセレクトは140.84ドル(同4.25ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(1月11日〜15日)

週間と畜頭数 : 217.6万頭(前年比5.8%減)。
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は73.05ドル(前週比2.73ドル高)で、ハム、ロイン、ポークベリー、ボストン・バットの豚肉製品はいずれも値上がりした。
※2010年1月15日 Hog Outlook (Glenn Grimes & Ron Plain)
市況ニュース
 
米牛肉市場、今年も縮小傾向
 

北米の肉牛頭数は数年連続で減少し、ここ2年だけで約500万頭の牛が牧場から消えている。米国、カナダのパッカーや肥育業者へのしわ寄せが強まっているが、今はまだ頭数の下げ止まりや回復の兆しが見えない。仮に今年中に頭数増加が始まっても、フィードロットや処理施設での数字に表れるのは早くても2013年だろう。

そのため、昨年を上回る牛肉需要の確保がさらに重要になっている。頭数減少はフィードロット閉鎖につながり、ビーフ加工業者は昨年同様にマージンの確保に苦戦する。頭数減少のしわ寄せは肉牛加工業者のほうが大きいだろう。今年の処理頭数は、昨年より60万頭減ると思われる。育成農家の平均収益は、赤字を出した過去2年よりやや改善するかもしれないが、生体牛と穀物価格の動向次第だ。

頭数減少は業界にとって最も深刻な構造的課題だ。肉牛が不足するとフィードロットやパッカー工場の効率的な運営が難しくなる。肉牛肥育業界の過剰生産能力はすでに30%に達し、売却するための空きフィードロットも多数あると言われている。特に、コストを分散できない中小フィードロット(飼育頭数5,000〜1万5,000規模)への影響が大きい。一方、パッカー業界の過剰生産能力は7%なので工場閉鎖はないだろうが、操業日数を週5日に減らすところが急速に増えている。

※2010年1月11日 Cattle Buyers Weekly
 
フィードロットの供給は良好
 

昨年12月は処理頭数が前年より2.2%(推定)多く、フィードロット出荷頭数は前年比で3%近く伸びて肉牛の供給体制は良い状態にある。これは、今年第1四半期に予想された出荷可能牛の頭数増加を抑えるのに役立っている。昨年7〜10月の導入頭数が前年より多く、頭数が増加していた。

家畜市場情報センター(LMIC)は、「生まれる子牛の減少による米国の肉牛頭数の縮小や冬期の悪天候の影響は、12月の導入頭数の前年割れで現れ始めた」と述べている。一般的に12月は年間で導入頭数が最も少ない月の一つだが、昨年は出荷頭数は多かった。しかし平均してフィードロットは利益を出していない。

※2010年1月18日 Cattle Buyers Weekly
 
牛肉市場 - 最大の課題は需要回復
 

昨年、牛肉需要は前年比10%減と大幅に落ち込んだ。今年は需要回復が重要となるが、景気や雇用が改善しない限り大きな期待はできない。とりわけフードサービス業での回復が不可欠だが、昨年は消費者が外食を減らしたため、高級・中級レストランが最大の打撃を受け、ミドルミート(リブとロイン)の卸売値が下がった。

多少でもレストラン事業の回復はプラス効果になるが、牛肉業界は付加価値のついた低価格のエンドミートなどの提供に取り組む必要がある。この点で、皮革や内臓肉の副産物の価格が生体牛価格決定の要因になるだろう。昨年、副産物価格の下落で去勢雄牛価格は約2.8ドル下がった。

今年の生体牛・肥育牛価格がどの程度伸びるかは、牛肉需要の動向にかかっている。昨年は牛肉需要が過去最大に落ち込んだため、生体牛価格は当初の予想値を大幅に下回った。平均価格は83〜84ドルで、2008年比で9〜10ドル安だった。今年は処理頭数が横這いで牛肉生産量が減るので、価格はいくぶん高値になる見通しだ。

※2010年1月11日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
2010年は生産コスト上昇の見通し
 

農産業・天候関連のニュースを配信する米DTN社のシニア・アナリストは、商品価格は石油価格の動向に左右されるので、2010年の農産業の投入原価は、石油値上がりの影響で若干高くなると予測している。

今年の初売り日(1月4日)の石油価格は1バレル81ドルで、昨年12月上旬の71ドル、4年来の最安値となった一昨年12月の36ドルより上がっている。2010年は景気回復や例年にない冬の寒さで、石油はさらに値上がりが予想されている。農産業の投入物価は長期的には下がる可能性もあるが、今後春までに肥料価格は昨年比で値上がりが予想される。

各種価格と生産量が高水準にとどまり、価格や投入原価が固定できれば、投入コストの状況は対処可能だ。冬には肥料の値下がりもあり得る。

米国農業連合会(AFBF)のチーフ・エコノミストは「2009年の農家の純利益は、1945年以来ワースト10に入る低レベルで、いまだ2008年の生産コスト高の後遺症を引きずっている」と指摘する。

商品価格は2007年から2008年初期の高値から下がったが、投入原価は同じペースでは下落しなかった。商品価格がまだ比較的高いとしても、農家の収入は圧迫されている。

※2010年1月11日 FB News Vol. 89
 
業界団体、家畜ID制度の骨子を提案
 

家畜市場組合(LMA)など業界8団体は、計画中の肉牛疾病トレーサビリティー制度に盛り込むべき12項目からなる骨子をまとめ、政府に提案した。制度の運用で最も影響を受ける現場との共通理解とアプローチにより、制度の強化を目指す。

項目として、業界の追加負担コストは最小限にする、必要なID情報のみ収集する、州レベルで機密管理する、海外からの家畜疾病の流入防止を再強化する、多様な肥育・販売・加工方法を考慮して各品種に特化したIDシステムにする等が含まれている。

※2010年1月18日 Cattle Buyers Weekly
 
牛・豚肉輸出の回復、豚肉の国内需要高続く
 

昨年11月の米国産牛・豚肉輸出は年初の低迷からの回復が続いて、豚肉は2009年の月間実績で最高となり、牛肉は前年比で4%増加した(米国食肉輸出連合会調べ)。豚肉輸出量(マッスル+バラエティーミート)は16万9,547トンで、記録更新の2008年実績と肩を並べた。牛肉輸出量は7万6,693トンで、マッスルミートは前年比23%増加、バラエティーミートは27%減少した。

輸出増加は世界的に経済指標が上昇傾向にある好ましい兆候だが、依然として豚肉は輸出量で10%、輸出高で13%、牛肉は輸出量で10%、輸出高で16%、2008年実績を下回っている。

一方、米国農務省(USDA)は最新の世界家畜需給推定月報で、今年も2009年後半の需要高が続くと期待して、ブロイラーと成豚価格の推定値を上げた。牛・豚肉輸出の2009年実績と2010年予測についてはいずれもビーフは上方修正し、ロシアの規制の影響があるポークは下方修正している。

※2010年1月12日 Meatingplace.com & 2010年1月15日 MeatPoultry.com

 

全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

1月19日までは、ほぼ全国的に暖かく良い天気が続き、大平原地帯北部の気温は平年を10〜20度(華氏)上回る見込みだ。そのほかの地域では気温がわずかながら上昇して、ここ数週間の厳しい寒さから一息つけるだろう。太平洋岸北西部とカリフォルニア北部全域では、待望の1インチ以上のしっかりした降雨が確実に期待できる。それ以外では、干ばつ被害を受けているテキサス南部全域で恵みの雨がありそうだ。

1月19〜23日にかけては、エル・ニーニョの影響で降雨量は良い予報が出ている。西部の大半の地域で平年を上回る降雨の可能性が高い。この期間、テキサス西部では乾燥した天気が続く模様だ。フロリダ南部を除く米国本土の東半分は、中西部北部と五大湖地域を中心に平年を上回る気温になりそうだ。

※2010年1月15日 Market Perspectives
マーケットデータ
 
先物取引価格(1月15日現在)
 
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