|
|
|
|
● |
牛肉(牛肉市況 12/28〜31) |
● |
豚肉(豚肉市況 12/28〜31) |
|
|
● |
年明けの市場回復は不透明 |
|
|
● |
製品輸出の拡大を狙うブラジル - 最大市場はアジア |
|
|
● |
景気好転でも倹約傾向続く - 2010米国消費トレンド予測 |
● |
記憶に残る食品記事は食品衛生・安全関連 |
|
|
● |
先物取引価格(1月8日現在) |
● |
牛肉・牛バラエティーミート対日輸出実績 |
● |
豚肉・豚バラエティーミート対日輸出実績 |
|
|
2009年は景気低迷、新政権による政治的方向変換とそれによる社会的変革への期待と不安が混在する一年でした。海外のマスコミは麻生自民党政権から鳩山民主党政権への主導権移行を「革命」とまで表現するほどで、大きな前進への変化を予感させるところもありました。しかしながらデフレスパイラルは寧ろ逆の予感を強めつつあります。低価格競争による一部での品質訴求の崩壊、一方ではプライベートブランドによる差別化の強化など、両極端とも思える状況が明確になってきています。消費者の意識(イメージ)調査でも、これまで注目を呼んでいた安全性は、最近の調査で購買基準のはるかに下位に位置し、価格や美味しさが上位を独占するまでに変化してきています。
私共では、この数年間、業界の皆さんのご協力を得ながら、消費者の信頼回復に努めてまいりました。販促コンテスト、各企業との共同広告、商品開発チームの渡米支援、主要ホテルでのロイン系導入活動など、あらゆる活動において「We Care」のメッセージを基盤に展開いたしました。お蔭様でアメリカン・ビーフもその安全性に対する信頼性が改善し、BSE発生時以前の受け入れ状態に近づきつつあるようです。輸入量は年々増加し、今年の1-10月は、前年対比30%アップとなりました。アメリカン・ビーフへの需要は緩やかではありますが、確実に増加しつつあります。
一方、アメリカン・ポークは、世界的供給過多といわれる中、国内の余剰在庫や景気低迷により対日輸出量の若干の下げは否定できないものの、「選ばれてNo.1」をスローガンに消費者のお手軽な日常的たんぱく源として訴求するため、様々なマーケティング活動をしました。例えば、毎日のおかずメニューとしてのメニュー提案、あるいは、新規商材としてバックリブを導入しました。脂が少なく旨味のある「バックリブ」は外食店から好評を得て小売店での取り扱いも拡大し、消費者から「市民権」を頂戴しました。また、アメリカン・ポークのソーセージ等を含め加工商品をご紹介することにより、今後の安定的市場拡大の礎を築きつつあります。
2010年も平穏を予想するには余りある年となるでしょう。時代の流れは、適切な消費者啓発と綿密なコミュニケーションをますます要求してきています。
常に逆境への準備を怠ることなく、冷静な状況判断をもってがんばってゆきたいものです。
これからもアメリカン・ミートを宜しくお願いいたします。
米国食肉輸出連合会 会長 フィリップ M セング
|
|
● |
年明けの市場回復は不透明 |
|
牛肉業界は、年末から市場が回復して牛肉卸売値・生体牛価格の引き上げに繋がることを期待している。例年ボックスビーフは1月上旬の2週間に値上がりするが、今年は「1月中旬の2週間に4〜5ドル上がる」「いや牛肉需要低迷と生産量増加で値上がりは殆どない」とアナリストの予測は分かれている。
12月の牛肉卸売価格が予想を下回り、スーパーでは1月に顧客誘引力のある販促活動を計画している。それでも牛肉小売価格は豚肉の1.5倍だ。消費者は相対的価値より絶対的価格を基準に食肉を購入するので、小売りとフードサービスの牛肉売り上げは1月も低調が続くとアナリストは見ている。
こうした市況でボックスビーフ価格を上げるためには、パッカーは引き続き生産量を抑えざるを得ないかもしれない。推定処理頭数はクリスマスの週が46万5,000(昨年45万)頭、2009年最終週は52万5,000(同51万6,300)頭、1月1週は63万(同60万9,000)頭といずれも前年より多くなっている。需要薄や消費者の節約志向を考えると、流通する牛肉の量が過剰になる恐れがある。
※2010年1月4日 Cattle Buyers Weekly
|
|
|
|
● |
製品輸出の拡大を狙うブラジル - 最大市場はアジア |
|
ブラジルはコーヒー、牛肉・鶏肉、フルーツジュース、砂糖・サトウキビの輸出量が世界1位で、既に重要な商品輸出国としての位置を確立している。さらに今後は、付加価値と品質基準の高い製品の輸出事業を拡大する可能性が高い。
コンサルタント会社、アーンスト・アンド・ヤング・ブラジルとヘトゥリオ・バルガス財団の合同調査によると、ブラジルのアグリビジネス関連の輸出は2030年まで年平均1.3%の成長が続き、着実にマーケットシェアが拡大するという。
過去の実績では1995〜2005年のアグリビジネスの伸びは年率10.2%を記録した。この伸び率は主要輸出国の間ではトップで、グローバル平均4.4%の2倍以上にもなっている。また1960〜2005年にかけては、農業と肉牛肥育部門の生産性の伸びが年率2%を超えて世界最高となり、中国(1.8%)、インド・アルゼンチン(1.5%)、米国・カナダ(0.8%)を上回った。
ブラジル農畜産・食糧省によると、2008年9月〜2009年8月期のアグリビジネス関連輸出総額は669億ドル、累積貿易黒字は565億ドルに達した。2009年1〜8月期の輸出総額は436億ドルで、特にアジア(16.7%)、中東(15.3%)、アフリカ(5.2%)が堅調な伸びを示している。
※2009年4号Vol. 26 ASIA & Middle East FOOD TRADE
|
|
|
|
● |
景気好転でも倹約傾向続く - 2010米国消費トレンド予測 |
|
最新のニールセン調査によると、回答者の30%が「景気回復でもクレジット払いは控える」19%が「貯蓄を増やす」と述べ、2010年も米国の消費者の節約志向は続くようだ。例えば、2009年の第1〜3四半期のクーポン回収率は前年比で26%上昇した。また外食を控え、家で調理・食事することが増えたため、食品売り上げが健康・美容、雑貨類の非食品部門を上回った。ストアブランドは「満足できる」「好ましい」として消費者の大きな支持を受けて売り上げが伸びた。一方、全商品カテゴリーを通じて「トレードダウン」(安い方の商品に切り替えること)が起き、ビーフ、シーフードよりチキン、ターキー、ポークが好まれている。
【2010年5大消費トレンド】
- 消費の自制
真っ先に頭に思い浮かぶことは「貯蓄、失業、経済危機」
- バリューが最優先
バリュー訴求には価格に加えて差別化ポイントも入れる。
- ストアブランドの伸びが続く
スーパーの値下げで2009年末のストアブランド売上高シェアは低迷したが、売上個数シェア は増加が続き、ストアブランドの重要性が高まっている。
- 食品スーパーの統合が激化
ローカル・リージョナルチェーンが吸収され、大手のナショナル・リージョナルチェーンは不採 算業態を売却して儲かる部門に投資を集中する。
- 売り場での生存競争が激化
売り場簡素化のため、中小ブランドが整理の対象に。有名ブランド重視と品揃え最適化でもれ たブランドを見つけ、主要スーパーと連携して取り組む。
※2010年1月1日 Meatingplace.com
|
|
● |
記憶に残る食品記事は食品衛生・安全関連 |
|
米国のPR会社が実施した恒例の年末意識調査で、米国の消費者は、昨年報道された食品記事で最も印象に残ったのは「食品衛生・安全に関する記事」と回答した。
【最も印象的な食品報道 - 2009 (上位3件)】
- 食品安全への不安
腸管出血性大腸菌(O-157:H7)やサルモネラ菌等による食中毒が発生し、ベビーフードからネギにいたるまで、汚染源となった食品が回収された。
- 炊き出しに新貧困層の長い列
景気後退で困窮者が急増し、フードバンク(食料銀行)の需要が増した。米国最大の饑餓救済団体 のフィーディング・アメリカは、2009年は緊急食料援助の要請が3割増加したと報告している。
- 消費者は食費を大幅カット
消費者が外食回数を減らして、家で調理や食事をし、ジェネリック(ノーブランド)製品を選ぶよう になり、食品メーカー、スーパー、レストランの売り上げ・利益が打撃を受けた。
別の調査*によると、ほぼ75%の消費者が食料費を非常に気にしている。ここ10年間で米国消費者の買い物・外食行動、食品への意識は劇的に変化し、栄養や食品安全面の関心が上位を占めた。(*18才以上の成人1,000名対象のネット調査)
※2009年12月16日 MeatPoultry.com
|
|
|
|
● |
先物取引価格(1月8日現在) |
|
|
|
● |
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績 |
|
|
|
● |
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績 |
|
|
|
米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp
米国食肉輸出連合会は、「焼肉ビジネスフェア2010」(1月27日(水)〜28日(木)サンシャインコンベンションセンター)に出展します。招待券は上記サイトから入手可能です。是非ご来場下さい。