印刷する
http://www.americanmeat.jp
TRADER'S Be & Po
編集前記

米国食肉輸出連合会は、「焼肉ビジネスフェア2010」(1月27日(水)〜28日(木)サンシャインコンベンションセンター)に出展します。招待券は上記サイトから入手可能です。是非ご来場下さい。

NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 11/30〜12/4)
豚肉(豚肉市況 11/30〜12/4)
市況ニュース 生体牛・牛肉卸売市場、年末商戦につまずき
業界ニュース パッカー上位10社ランキング
レストラン業界の見通しにばらつき
トウモロコシ値上がりの見通し-2010
セーフティー関連ニュース 肉牛対象O-157ワクチンの大規模テスト始まる
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
次号(vol.134)の配信日は、2010年1月18日(月)になります。
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(11月30日〜12月4日)

週間と畜頭数 : 63.8万頭(前年比3.1%増)。
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均81.62ドル(前週比1.16ドル安)、枝肉価格は平均130.03ドル(同0.02ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは136.69ドル(前週比5.19ドル安)。Y2〜3のセレクトは131.41ドル(同0.71ドル安)。
豚肉

豚肉市況
(11月30日〜12月4日)

週間と畜頭数 : 226.7万頭(前年比4.3%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で1.50〜3.50ドル高で推移。
成豚重量別取引価格 : 前々週比で50ポンド級は高値、60ポンド級は安値で価格にばらつきがあった。
重量50〜60ポンド級は100ポンド当たり72.00〜91.00ドル、60ポンド級は60.00ドルで売買された。
市況ニュース
 
生体牛・牛肉卸売市場、年末商戦につまずき
 

感謝祭から年末に向けた需要で、生体牛・牛肉卸売価格は多少回復すると期待されていた。しかし、感謝祭の週は牛肉の小売販売が振るわず、スポット市場の牛肉価格は下がり、牛肉生産量が前年比約8%減少したにもかかわらず、リブ製品を中心にカットアウト(枝肉相当価格)が値下がりした。

例年12月1〜2週はリブが高値になるので、ボックスビーフ価格の若干の回復が期待された。しかし、12月1週のチョイス価格は上がらず、前週比4.35ドル安の137.45ドルだった。通常ならこの価格レベルで新たな仕入れを誘引できるが、最近数週間の牛肉売り上げはフードサービス、小売りともに低迷が続いている。

こうした動きは、10月から続く牛肉小売の売り上げ減退を反映しているとアナリスト達は指摘する。ある大手スーパーは、リブ売上高は前年比で30%減ったと述べており、他のスーパーは全ての牛肉品目が低迷していると言う。食費をカットして、その分をクリスマスプレゼントに使っているという意見もある。高級スーパーの業績は比較的堅調に推移しており、クリスマス商戦も例年並の売れ行きに近いと予想する向きもある。

※2009年12月7日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
パッカー上位10社ランキング
 

Cattle Buyers Weekly紙が実施した第22回ビーフパッキング業界の調査によると、全米のパッカー上位30社合計で、現在、日間13万3,015頭の処理能力がある。前年比で0.8%(1,115頭)増加しているが、2007年(13万4,755頭)より減少している。

日間最大生産量は上位3社合計で8万6,300頭(2007年:8万1,700頭、2008年:8万6,050頭)で、JBSの伸びが250頭だったため、ここ1年の増加はごくわずかにとどまっている。5位のアメリカンフーズグループが昨年の6,500頭から7,000頭と数字を伸ばしたことから、上位5社合計では10万7,300頭(2008年:10万6,550頭)で、前年よりやや増えてている。

順位 会 社 名 処理能力(頭数/1日当たり) 全世界工場数(ヵ所)
1 カーギル・ミートソリューションズ 29,000 8
2 タイソンフーズ 28,700 7
3 JBS USA 28,600 8
4 ナショナル・ビーフパッキンング 14,000 3
5 アメリカンフーズグループ 7,000 5
6 グレイターオマハ・パッキング 2,900 1
7 ネブラスカビーフ 2,600 1
8 XLフォースタービーフ 2,300 2
9 ABフーズ 1,600 1
9 サムケイン・ビーフプロセッサーズ 1,600 1
※2009年11月30日 Cattle Buyers Weekly
 
レストラン業界の見通しにばらつき
 

牛肉業界はレストラン経営の好転を示す兆候があるかどうかに注目しているが、ステーキ専門店や高級レストランを中心に、短期見通しは一様ではない。ビーフ料理がメインでないカジュアルレストランの今後2〜3ヵ月の回復が最も有望に見える。関連産業の中で、需要が一番低迷しているフードサービス業界全体の回復は、牛肉業界にとって非常に重要だ。フードサービス業の不振はミドルミート価格への影響が大きく、エンドミートと比較して過去最安値で売買されたこともある。またUSDAプライム・ビーフが、コストコのようなウェアハウスチェーンで初めて、期間限定ではなく常時販売されるようになった。消費者は、家での食事より外食時のほうがビーフの消費量・金額が多くなる傾向があるので、フードサービスの業績が好転すれば牛肉需要も上向くはずと、アナリストは述べている。

そうした経営環境の中で、レストラン業界はこれまでの低価格やバリューキャンペーン活動から路線変更して、2010年は昔ながらのおいしい料理とドリンクの基本に戻り、品質重視に回帰する動きが見られる。(ミンテル社調査) 「従来のシンプルさ」「自家製」「小売店での販売」「栄養たっぷり」「地域特化のエスニック」などがキーワードとして挙げられている。

※2009年11月27日 Meatingplace.com & 2009年12月7日 Cattle Buyers Weekly
 
トウモロコシ値上がりの見通し-2010
 

エタノール生産用のトウモロコシ使用量が増えることから、2010年下半期に肉牛肥育業はトウモロコシの高値に直面するだろう。

今年のトウモロコシの収穫は大幅に遅れているが、収穫量は130億ブッシェルを超える見込みだ。畑での目減り分の報告はごく僅かで、収穫高は良好と言われ、最終的な収穫量は米国農務省(USDA)の最新予測値の129億ブッシェルを超えそうだ。しかし来年中頃までには、政府がガソリンのエタノール配合率を最高15%まで認める決定をする可能性が高まっている。畜産業者は1ブッシェル4ドルに合わせて経営をやりくりしているが、ことによると来年は1ブッシェル5ドルに値上がりする可能性もある。

※2009年12月7日 Cattle Buyers Weekly
セーフティー関連ニュース
 
肉牛対象O-157ワクチンの大規模テスト始まる
 

政府の縦割り行政のため実施が遅れていた、腸管出血性大腸菌(O-157:H7)ワクチンの大規模テストがようやくスタートした。主に大腸菌の変種O-157:H7による食中毒はこれまで繰り返し発生しており、米国内の年間患者数は7万3,000人、死者は61人に達している。また、大腸菌に汚染された牛肉のリコール件数は2007年1月以来52件で、その前の3年間の20件から大幅に増加している。

多くの科学者が、大腸菌ワクチン投与で保菌牛頭数が65%〜75%減り、また「強力散布者」と呼ばれる、異常に高レベルの保菌牛の頭数も少なくなると考えている。カンザス州立大学で食品安全を専門とするマーズデン教授は、「他の予防策と合わせて実施すれば、全体的解決策になる」と述べている。

※2009年12月7日 FOODMARKET
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

12月3〜7日にかけて、勢力を増しながら五大湖地域にかかる低気圧がニューイングランドに小雨か中程度の降雨をもたらし、金曜朝にカナダ沿海州南部に移動する。この低気圧の影響で、五大湖の風下にある昔からの豪雪地帯では、雪が降ったり止んだりするだろう。関連する寒冷前線がフロリダ半島を横断して南下するのにつれて、数インチの恵みの雨があるだろう。週末にかけては、新たな前線がセントラルプレーンズとノーザンハイプレーンズに小雨をもたらす。一方、テキサス沿岸を横断する陸上の気流で、この地域は小雨になる可能性がある。週末は太平洋低気圧が陸に向かって移動するに伴い、オレゴンと北部・中部カリフォルニアは、雨と山に積もった雪で覆われるだろう。山間部南とノースウエスト内陸部は、概ね広い範囲で乾燥した状態になるだろう。

気象予報センター(CPC)の6〜10日間(12月8〜12日)気温予報によると、北部・中部の米国隣接地域とアラスカ東部の大半は例年を下回り、フロリダ、サウスイースト沿岸、サウスウエスト、アラスカ西部は例年を上回る。

南部大西洋岸州、メキシコ湾地域東部及び西部の大半では例年を上回る降雨の予報が出ている。一方、グレートプレーンズ南部・中部の大半、ミズーリ・アーカンソーの大部分、及び最も西寄りの地区を除いたアラスカでは、例年を下回る降雨が予報されている。

※2009年12月4日 Market Perspectives
「心からありがとう」をこめて

2009年も残すところわずかになりました。
この一年間多くの皆様に支えられ本年を終えようとしています。
これもひとえに皆様方のお陰であると心より感謝しております。
今年もアメリカン・ビーフ、アメリカン・ポークをより多くの日本の皆様にお試しいただけるよう協力企業毎のアプローチや生活者の皆様の生の声を取り入れ、より能動的なプログラムを展開して参りました。
おかげさまで、アメリカン・ビーフは対日輸出量も増加し健闘することができました。
アメリカン・ポークは皆様のご協力により引き続き輸入数量もナンバーワンになることができそうです。
昨年以来景気低迷の下、安全と企業・商品への信頼が強く求められておりますが、私共はこの状況をチャンスと捉え、より創意工夫し精進して参る所存です。
今後も業界最新情報をいち早く正確に配信すべく努力して参りますので、引き続きTrader's Be & Poのご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。
皆様方にとりまして来年が実り多き明るい年になりますようお祈りいたします。

2009年12月21日 米国食肉輸出連合会

Trader's Be&Po 無料定期購読のお申し込みはこちら
米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp