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パッカー上位10社ランキング |
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Cattle Buyers Weekly紙が実施した第22回ビーフパッキング業界の調査によると、全米のパッカー上位30社合計で、現在、日間13万3,015頭の処理能力がある。前年比で0.8%(1,115頭)増加しているが、2007年(13万4,755頭)より減少している。
日間最大生産量は上位3社合計で8万6,300頭(2007年:8万1,700頭、2008年:8万6,050頭)で、JBSの伸びが250頭だったため、ここ1年の増加はごくわずかにとどまっている。5位のアメリカンフーズグループが昨年の6,500頭から7,000頭と数字を伸ばしたことから、上位5社合計では10万7,300頭(2008年:10万6,550頭)で、前年よりやや増えてている。
順位 |
会 社 名 |
処理能力(頭数/1日当たり) |
全世界工場数(ヵ所) |
1 |
カーギル・ミートソリューションズ |
29,000 |
8 |
2 |
タイソンフーズ |
28,700 |
7 |
3 |
JBS USA |
28,600 |
8 |
4 |
ナショナル・ビーフパッキンング |
14,000 |
3 |
5 |
アメリカンフーズグループ |
7,000 |
5 |
6 |
グレイターオマハ・パッキング |
2,900 |
1 |
7 |
ネブラスカビーフ |
2,600 |
1 |
8 |
XLフォースタービーフ |
2,300 |
2 |
9 |
ABフーズ |
1,600 |
1 |
9 |
サムケイン・ビーフプロセッサーズ |
1,600 |
1 |
※2009年11月30日 Cattle Buyers Weekly
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レストラン業界の見通しにばらつき |
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牛肉業界はレストラン経営の好転を示す兆候があるかどうかに注目しているが、ステーキ専門店や高級レストランを中心に、短期見通しは一様ではない。ビーフ料理がメインでないカジュアルレストランの今後2〜3ヵ月の回復が最も有望に見える。関連産業の中で、需要が一番低迷しているフードサービス業界全体の回復は、牛肉業界にとって非常に重要だ。フードサービス業の不振はミドルミート価格への影響が大きく、エンドミートと比較して過去最安値で売買されたこともある。またUSDAプライム・ビーフが、コストコのようなウェアハウスチェーンで初めて、期間限定ではなく常時販売されるようになった。消費者は、家での食事より外食時のほうがビーフの消費量・金額が多くなる傾向があるので、フードサービスの業績が好転すれば牛肉需要も上向くはずと、アナリストは述べている。
そうした経営環境の中で、レストラン業界はこれまでの低価格やバリューキャンペーン活動から路線変更して、2010年は昔ながらのおいしい料理とドリンクの基本に戻り、品質重視に回帰する動きが見られる。(ミンテル社調査) 「従来のシンプルさ」「自家製」「小売店での販売」「栄養たっぷり」「地域特化のエスニック」などがキーワードとして挙げられている。
※2009年11月27日 Meatingplace.com & 2009年12月7日 Cattle Buyers Weekly |
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トウモロコシ値上がりの見通し-2010 |
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エタノール生産用のトウモロコシ使用量が増えることから、2010年下半期に肉牛肥育業はトウモロコシの高値に直面するだろう。
今年のトウモロコシの収穫は大幅に遅れているが、収穫量は130億ブッシェルを超える見込みだ。畑での目減り分の報告はごく僅かで、収穫高は良好と言われ、最終的な収穫量は米国農務省(USDA)の最新予測値の129億ブッシェルを超えそうだ。しかし来年中頃までには、政府がガソリンのエタノール配合率を最高15%まで認める決定をする可能性が高まっている。畜産業者は1ブッシェル4ドルに合わせて経営をやりくりしているが、ことによると来年は1ブッシェル5ドルに値上がりする可能性もある。
※2009年12月7日 Cattle Buyers Weekly
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米国食肉輸出連合会は、「焼肉ビジネスフェア2010」(1月27日(水)〜28日(木)サンシャインコンベンションセンター)に出展します。招待券は上記サイトから入手可能です。是非ご来場下さい。