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消費者動向 |
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先日開催されたワールドワイド・フードエキスポより:
【不況でもフレッシュミート売り上げ順調】
- 3分の2が「セール品を買う」「安い商品を買う」など購買行動に変化。
- 高いカットの買い控えや調理時の使用量減で、「食肉/鶏肉の購入量が減った」。
- 第3四半期のフレッシュミート/鶏肉購買量が、前年比で12.3%増加。
- 購入場所が従来型のスーパーに回帰。
- ブランドミートの購入が増加。
(今年1月と9月に消費者500名を対象に実施したインターネット調査と、マーケティング会社の小売売り上げデータの分析に基づく)
※2009年10月30日 Meatingplace.com
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【高齢化への対応求められる食品加工業】
- 消費者の購入食品は味、ヘルシー、パッケージの扱いやすさの観点から変化。
- 1人〜2人世帯の増加で小パッケージ化の需要高まる。
- 50〜64才の米国民の6割が持病を抱えている。
- 健康志向の団塊世代は、骨/心臓の健康、認知機能を促進する食品、低塩/低コレステロール食品を求める。
- 高齢者の食肉摂取量は、筋肉を付け維持するには不十分。
- 高齢者の食肉摂取方法は、インスタントやレンジ加熱食品よりフレッシュミートが多い。
- 一般層に比べ、子牛肉、ミート香辛料/スプレッド、ミートマリネ/ソース/調味料を好む。
- はっきりした味や旨みをきかせた食品を好むが、香辛料が強いものは敬遠。
- 関節炎の人もいるので、パッケージはつかむ、開ける、閉めるが容易であること。表示の文字は大きくする。
(USDA/業界データ、ニールセン調査結果に基づく)
※2009年11月2日 Meatingplace.com
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消費者は食品に「何が入っていないか」に関心 |
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マーケティング会社が実施した最近の調査によると、食料品やPOPに表示された製品情報で消費者にとって最も重要なのは、「オーガニック」「放し飼い」「グラスフェッド」といったプラス要素より、「農薬、抗生物質、水銀、人口ホルモンなど、食品に入っていてほしくない成分を含有していないという確証」であることが分かった。
購入決定はやはり低価格が最大の要因だが、回答者の60%が「より健康的で安全、高い職業倫理基準で製造された食品なら10%増しでも買う」、さらに14%は「10%以上割高でも買う」と述べている。「米国の食品の安全性をとても心配している」は57%に達している。
(全米主要都市に住む、年齢20〜64才の有職者男女600名を対象に、2009年9月に実施したインターネット調査)
※2009年10月30日 Meatingplace.com
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景気は回復傾向にあり、食肉需要も低価格帯を中心に動きやすいと言われている。安全性にこだわっていた消費者も、価格をより重視するようになった。こうした動きは流動的なものなのか、構造的な変化なのか。分析して企業戦略を構築し直す時期だ。