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NPPC、USDAに豚肉生産者救済を要請。進まぬ頭数削減 |
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全米豚肉生産者協議会(NPPC)は8月17日、豚肉生産者が2年近く続いている経済危機を乗り切れるよう、USDAに対し以下の救済を求めた。
- 2009年度予算を使い、各種連邦食糧計画向けに5,000万ドル分の豚肉を直ちに追加購入する。
- 支出法32項の支出上限を解除するよう議会に要請し、学校給食を含む食糧計画向けに5,000万ドル分の豚肉を購入する。
- 2010会計年度開始の10月1日に、USDA年間購入分の上乗せとして、新年予算で最低でも5,000万ドル分の豚肉を購入する。
- 新型インフルエンザ対策予算10億ドルのうち、1億ドルを養豚業界に割り当てる。
- 米通商代表部と連携して、新型インフルエンザを理由に不当に米国産豚肉禁輸を続ける国に解禁を働きかける。
- トウモロコシ原料のエタノール生産・使用拡大が畜産業界に与える影響を検証する。
一方で、未曾有の大幅赤字が続く中、雌豚の頭数削減は昨年を下回っており、対応の遅れを疑問視する声も多い。実際、重量級の雌豚は供給薄でここ数週間に値上がりしている。頭数削減の遅れの原因は以下の点にあると思われる。
- 今年前半のカナダからの成豚輸入が昨年より約208万頭少なく、大手生産者が12万7,000 頭処分したことで、他の生産者が十分な頭数削減がされたと考えた。
- USDAが米国内頭数を実際より少なくカウントしていた可能性がある。
- 雌豚の生産性向上、重量化。
※2009年8月18日 MEATPOULTRY.com & 2009年8月24 Cattle Buyers Weekly |