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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 6/15〜19)
豚肉(豚肉市況 6/15〜19
市況ニュース 減り続ける家畜頭数に悩むパッカー
パッカーマージンは減少傾向
肉牛生産者、トウモロコシ高値に直面
トウモロコシ値上がりに苦しむ食品・エタノールメーカー
トレンドニュース 不況下、消費者は安値より質にこだわり
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(6月15日〜19日)
週間と畜頭数 : 67.2万頭(前年比3.2%減)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均81.19ドル(前週比0.03ドル安)。 枝肉価格は平均130.56ドル(同0.77ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは139.24ドル(前週比0.67ドル高)。Y2〜3のセレクトは132.37ドル(同0.34ドル安)。
豚肉 豚肉市況
(6月15日〜19日)
週間と畜頭数 : 206.2万頭(前年比1%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で0.75ドル〜4.00ドル高で推移。
成豚重量別取引価格 : 価格はばらつきがあり、一部前々週比で大幅安も見られた。取引された成豚はいずれも重量が50〜60ポンド級で、100ポンド当たり47〜93ドルで売買された。
 
市況ニュース
減り続ける家畜頭数に悩むパッカー
 

飼料費などのコスト上昇や、世界的不況による食肉需要の低迷に、最近では新型インフルエンザの影響も加わり、肉牛・成豚生産者はここ2年間で数十億ドルの損害を受けている。そのため商業用頭数の減少が続き、パッカーの懸念が強まっている。

一方で原産地表示義務制度(MCOOL)も頭数減少の一因になっている。カナダからの肥育・処理用の肉牛、成豚の輸入頭数の減少は、3月16日のMCOOL全面実施のかなり前から始まっていた。特に成豚は落ち込みが大きく、1月1日〜5月30日の期間で、輸入頭数は前年同期比で37.6%減少した。同様に牛は27.9%減だった。

成豚は生産面での大幅赤字を受けて、今後さらに頭数が激減するだろう。複数の国が米国産豚肉の禁輸措置をとったため、米国内市場に戻される豚肉量が増えている。内蔵肉を除く4月の豚肉輸出は輸出量で21%減少し、5月のカットアウト価格は前年比で26%値下がりした。

※2009年6月22日 Cattle Buyers Weekly
パッカーマージンは減少傾向
 

ビーフ・パッカーのマージンは、2,3月に牛肉卸価格と副産物価格値下がりのしわ寄せを受け、その後も低迷していたが、最近になって好転している。HedgerEdge.comの数字を見ても、ビーフのマージンは第1四半期がマイナス2.82ドルで、4月の1〜3週にさらに悪化し、その後持ち直した。第2四半期は、6月4週、5週の状況次第で若干プラスに転じる可能性もある。

一方ポーク・パッカーのマージンは、平均で昨年の5割減と大幅に落ち込んでいる。第1四半期は1頭当たり3.47ドルの赤字で、第2四半期は3.50ドルを超えるおそれもある。今年のポークのマージンは最悪で、成豚とカットアウトの価格差は 昨年10月から縮小が続いている。今年1月には10ドルを割り、2月には1990年代中頃以来の5ドルまで下がった。春には卸売りと副産物の価格微増でマージンは若干回復したが、新型インフルエンザの発生で行き詰まった。今後ポークのマージンは年末まで、従来のレベルを大幅に下回る状態が続きそうだ。

アナリスト達は、パッカーの苦戦はポークを中心に年内一杯続くと予想している。

※2009年6月22日 Cattle Buyers Weekly
肉牛生産者、トウモロコシ高値に直面
 

米国農務省(USDA)は「トウモロコシの収穫高は、春先の種まき時期の多雨の影響で当初の予測を下回る。トウモロコシの使用量は若干減るが、価格は1ブッシェル当たり20セント値上がりするだろう」と述べている。そのため、牛・豚の生産者は今年から来年にかけて、トウモロコシの高値に直面することになる。

今年のトウモロコシの作付けはほぼ完了しているが、6月7日時点で255万エーカーが未耕作のままだ。6月1週の推定総作付け面積は前月のままで、コーンベルト東部の降雨の影響を理由に1エーカー当たりの平均収穫高は2ブッシェル下がっている。

※2009年6月15日 Cattle Buyers Weekly
トウモロコシ値上がりに苦しむ食品・エタノールメーカー
 

エタノールのガソリンへの混合率の上昇と、来年に予定される再生可能燃料基準(RFS)の引き上げの影響で、エタノール・食品メーカーのコストが圧迫されるだろう。政府はRFSで一定量のエタノール需要を保障しているが、エタノール産業の成長には繋がっていない。2009年度のRFSを上回る需要がないため、3月31日時点で37ヵ所(業界の生産能力の17.6%相当)のエタノール工場が操業停止中だった。ガソリンのエタノール配合率を上げても抜本的な業界支援にはならず、食品製造業への経済的ダメージが拡大しそうだ。

エタノール生産にまわるトウモロコシの増加は、更なるトウモロコシの値上がりと、エタノール・食品の生産コストの上昇を招く。エタノール生産向けの需要増大で、トウモロコシ価格は2005〜2006年度の収穫期以来、2倍になっている。生産コストは2005年と2008年対比で、1ブッシェル当たり2ドル上がっている。総使用量を120億ブッシェルとすると、年間で240億ドルのコスト増加分を、食品・エタノールメーカーと輸出業者が負担することになる。その影響でエタノールメーカー最大手のベラサン社と、チキン加工業の最大手ピリグリムズ・プライド社が破産している。

※2009年6月15日 Cattle Buyers Weekly
トレンドニュース
不況下、消費者は安値より質にこだわり
 

不景気の影響で、多くの消費者の購買行動、特に生鮮食品の購入に変化が起きている。しかし消費者は、食費を節約するため単に安値を求めているわけではない。献立づくり、クーポン利用、食品表示を読むなど、食に対してこれまでになく高い関心を示している。

小売店の生鮮食品専門コンサルタント会社、ペリシャブル・グループ社は、そうした状況に対して以下のようなビジネスチャンスを挙げている:

  1. 小パッケージ化
    小人数世帯のニーズに対応し、小売価格を抑えることが可能。
  2. ヘルシーさなどの付加価値商品
    ヘルシーな食肉のカットや調理方法のパッケージ表示。
  3. 従来は固有な文化の料理とされていたフレーバー/トレンドが主流化
    これまで外食派・シーフード派のグルメ層が、最近は各種の食肉、斬新な味付けやカットに注目。この層は品質と品揃えに関心があり、家で食べる良質な上位品、ミドルカット等に価値を見いだす。
※2009年6月16日 Meatingplace.com
全米天候/作柄状況
各地の干ばつ監視・天気予報
 

6月18〜22日にかけて、中西部北部から五大湖北部、及び中部大西洋/ニューイングランド地方は例年より多い降水量が予想される。テキサスなどの干ばつが厳しい地域は注意が必要。南東部から中部大西洋、サザン・プレーンズ(オクラホマ南部-テキサス北部)にかけて気温は例年を上回る。

6月23〜27日にかけて、東海岸・西海岸沿岸はともに例年より涼しい。内陸部はサザン・プレーンズを中心に気温は例年を上回る。降水量は東海岸、北西部、ニューメキシコからワイオミングにかけて例年より多い。メキシコ湾沿いのニューメキシコからテキサス、アイオワにかけては降水量は例年より少ない。

※2009年6月19日 Market Perspective
マーケットデータ
先物取引価格(6月19日現在)
 
牛肉・牛バラエティミート対日輸出実績
 
豚肉・豚バラエティミート対日輸出実績
 
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