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http://www.americanmeat.jp
TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 4/13〜17)
豚肉(豚肉市況 4/13〜17)
市況ニュース 生体牛、春期の価格上昇始まる
フィードロット肉牛の体重増加
業界ニュース 米農務長官、全国家畜個体識別制度への現場意見聴取
2月度ビーフ・ポーク輸出好調
海外市場動向 - 韓国
セーフティ関連ニュース 豚から初のエボラウイルス検出
トレンドニュース 新パッケージングで消費者が扱いやすい商品の販売を促進

インフルエンザA(H1N1)に関する情報は幣連合会ウェブサイトでもご覧になれます。
http://www.americanmeat.jp/index_trd.html

米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(4月13日〜17日)
週間と畜頭数 : 60.6万頭(前年比10.5%減)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均88.91ドル(前週比2.90ドル高)。枝肉価格は平均142.21ドル(同4.95ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは149.29ドル(前週比10.81ドル高)。Y2〜3のセレクトは147.50ドル(同9.15ドル高)。
豚肉 豚肉市況
(4月13日〜17日)
週間と畜頭数 : 212.2万頭(前年比8.5%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で0.75〜1.50ドル高で推移。
 
市況ニュース
生体牛、春期の価格上昇始まる
 

4月に入り、供給サイドの後押しを受けて生体牛の値上がりが始まっている。3週のコーンベルトの生体牛価格は前週比3〜4ドル高の89〜90ドルだった。サザン・プレーンズ(オクラホマ南部-テキサス北部)でも2〜3ドルの値上がりが見込まれる。

予想を上回る生体牛現金取引価格の値上がりで、高値とその時期の予測がさらに難しくなっている。冬場の安値80ドルからの動きが鈍いため、3週前半の時点でパッカーは87〜88ドル以上はのまないとアナリストは見ていた。フィードロットのショーリストが前週より多かったため、パッカーはその前の4週間、処理頭数を大幅に削減していた。そのため、パッカーの手元の肉牛頭数は少なかったが、利用可能な頭数は多いと思われた。

価格上昇のきっかけはカットアウトの急騰だ。パッカーマージンが黒字転換し、肥育業者が望む89〜90ドルを可能にした。4週、5週で更に5〜7ドル値上がりするようなら、パッカーは1頭当たり92〜93ドル台の価格を受け入れ、肥育業者のマージンは1年半ぶりにプラスに転じることになるだろう。ボックスビーフ価格がさらに上昇すると、昨年のように生体牛価格は5月か6月にさらに値上がりする可能性もある。

※2009年4月20日 Cattle Buyers Weekly
フィードロット肉牛の体重増加
 

4月17日付のCattle On Feed(米国農務省)によると、フィードロット内頭数と導入頭数は予想通りのレベルだったが、牛の体重は思ったより重かった。フィードロット内の牛の31.6%が体重800ポンド以上で、10年平均の25.3%を上回っている。アナリストは、これで大量の牛が出荷される6月頃には値が下がり、その後は値上がりが期待できるとみている。CMEグループの畜産日報は「飼料の値上がりがなければ、導入頭数が多い状況が続くと出荷牛の重量化が続き、等級制度の変更もあいまって、しばらくはチョイス級の牛が多くなる」と予測している。

※2009年4月20日 Meatingplace.com
業界ニュース
米農務長官、全国家畜個体識別制度への現場意見聴取
 

ビルサック農務長官は4月中旬、20を超える関連団体の代表者が参加した会議で、全国家畜個体識別制度(NAIS)への賛否両論に耳を傾けた。この集会を皮切りに、同長官は各地を回って現場からのフィードバック、インプットを集め、NAISとトレーサビリティーの今後の方向性決定の参考にする意向だ。会議前、同長官は「現在の自主制度は上手く機能しておらず、家畜疾病の発生やバイオテロリズムの脅威に対し無防備だ」とする議会有力メンバーの意見を受けて、NAIS支持に傾いていたようだった。NCBA(全国肉牛生産者・牛肉協会)などの複数の肉牛関連団体は、コスト高、プライバシー、法的問題を理由に、自主制度を支持している。ビルサック長官はそうした懸念があることを認識していると表明しており、「政府と業界が率直な意見交換をはかり、懸念解消とトレーサビリティー推進に協同で取り組むべきだ」と述べている。

※2009年4月20日 Cattle Buyers Weekly
2月度ビーフ・ポーク輸出好調
 

【ビーフ】

韓国やベトナムが極めて好調で、メキシコやカナダの減少分を補っている。前年比で輸出量は4%、輸出額はほぼ1%増加した。ポークとは逆の傾向で、マッスルカットは9%伸びバラエティーミートは若干落ち込んだ。

【ポーク】

2月はバラエティーミート輸出が45%伸びてマッスルカットの1%減少分を埋め合わせ、ポーク輸出額は前年比で4.7%増加した。日本は引き続き輸出額で米国産豚肉のNo.1市場で、2月度対日輸出量は3万7,774トン、輸出額は1億3,860万ドルで、各々前年比で18%、32%伸びた。中国をはじめ一部市場では前年より大幅な減少が予想されたが、日本やメキシコなど主要市場では好調が続く見込みだ。

※2009年4月10日 Meatingplace.com
海外市場動向 - 韓国
 

【カナダ産牛肉解禁は難航】

カナダ政府は4月8日、韓国のカナダ産牛肉の輸入解禁拒否について審議を開始するよう、WTO(世界貿易機関)に要請した。カナダ側は「韓国は確固たる貿易パートナーで、話し合いで見解の相違を解消したいと望んでいたので、今回の措置は残念だ」と表明している。

※2009年4月9日 Meatingplace.com
 

【米国産牛肉の信頼回復へ】

昨年4月17日、米韓両国は5年ぶりに米国産牛肉輸入再開に合意したが、韓国消費者は依然として手頃な価格の米国産牛肉を買い控えている。最近実施した調査(回答者1,163名)では、「米国産牛肉購入の意向なし」は35%(昨年度52%)で、うち80%がBSEへの懸念を不買理由に挙げている。輸入再開以来、入荷量は増加しており、昨年10月には輸入額でオーストラリアを上回った。ウォン安のため今のところ輸入量は抑えられているが、今後徐々に増える見込みだ。しかし韓国消費者の信頼回復には、もう少し時間がかかるかもれない。

※2009年4月17日 Korea Times
セーフティ関連ニュース
豚から初のエボラウイルス検出
 

フィリピンで豚にエボラウイルスが検出されたことを受けて、FAO(食糧農業機関)、OIE(国際獣疫事務局)、WHO(世界保健機構)は、専門家を派遣して状況の把握に努める予定だ。

フィリピン国内の2県で2007年から2008年にかけて、養豚場で豚の死亡率が増加したためラボ実験を開始した。2008年5、6、9月に病気の豚から採取した標本を国際参照ラボに送ったところ、10月下旬豚が強毒性のPRRS(豚繁殖・呼吸症候群)とエボラウイルスに感染していることが確認された。豚の重感染は珍しくはないが、豚からエボラウイルスを取り出したのは世界的にも初めてだった。上記の国際機関チームはフィリピン当局と連携して、ラボ、フィールドの両面での検査を実施し、感染源や経路、毒性、生息環境を解明して、人や家畜の健康保護への適切な指導を行っていく。

※2009年1月 Fleischwirtschaft International Vol. 24
トレンドニュース
新パッケージングで消費者が扱いやすい商品の販売を促進
 

健康志向、利便性、個人主義といった多様な消費者傾向の高まりが、商品の選択を左右している。最近登場した開けやすい缶詰は、普通のコストで消費者ニーズに対応している。

昔は缶切りを使用していたが、約15年前にイージーオープン(プルトップタイプ)缶詰が登場した。そして最近ではクラウン社がプルトップに指が入れやすいEasylift™や、リッドがはがせるフォイルタイプのPeelSeam™を開発している。こうした技術で、缶詰の強度、重ねて陳列可能、密封性に、テイクアウトした際の利便性が加わった。加熱・調理が不要、保存料なしでも栄養価が損なわれず、手も汚れない、捨てやすいとメリットは多い。開けやすさはテイクアウト時の便利さだけでなく、西欧諸国で現在は2割、2050年までには3割と言われる高齢者にもやさしい。

※2009年1月 MEAT Internationall Vol.19 No.1
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