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カナダ、韓国に自国産牛肉輸入再開を強く要請 |
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カナダ政府は韓国に対し、カナダ産牛肉の輸入再開に合意するか、WTO提訴を受けて立つかの選択を迫る最後通告を行った。2003年にカナダでBSE感染牛が発見されて以来、韓国は中国と並んでカナダ産牛肉の禁輸を続けている。ロイター通信によると、カナダのリッツ農相は、韓国の農林水産食品部チャン長官、外交通商部キム通商交渉部長とソウルで会談し、3月末までに現実的な輸入解禁日程に合意するよう求めた。
※2009年3月24日 usagnet
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海外市場動向 |
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【欧州委員会、米国産牛肉優先割り当ての倍増を提案】
ロイター通信はEU関係筋の話として、EUが十年来の貿易問題を解決するため、現在1万1,500トンの米国・カナダ産牛肉輸入割り当ての倍増計画を提示していると報じている。見返りに1億1,600万ドル相当のEU製品制裁措置の撤廃を求めている。しかし、成長ホルモンを投与された牛由来の牛肉の禁輸措置の撤廃は含まれていない。
※2009年3月18日 Meatingplace.com
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【香港、カナダ産ボンインビーフ輸入へ】
香港は、月齢30ヵ月未満の牛由来のカナダ産ボンインビーフの輸入手続きを始めた。香港は2004年11月に同条件のカナダ産ボンレスビーフ製品の輸入を解禁し、その1年以上後に米国産にもアクセスを認めた。それ以降は米国産のシェアが拡大し、カナダ産のシェアは縮小していた。しかしここにきてカナダは、ボンインショートリブの人気が高い香港市場に各種のカットを提供できる体制になっているため、今後市場シェアの動向は変わる可能性もある。
※2009年3月11日 Meatingplace.com
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【米国産牛肉、中国市場の将来性】
中国の年間牛肉生産量は700万トンを超え、世界3位だ。しかし生産の担い手は小規模でローテク運営の農家が主流で、大規模の畜産農場、食肉処理工場のシェアは各々11%と13%にすぎない。また近年は収益性の低い肥育牛の在庫・牛肉生産量の下降が続いている。大手牛肉会社でも施設稼働率はわずか20%で、生産停止か廃業を迫られる小規模会社との統合が進むだろう。一方で中国は、発展途上国としては一人当たりの牛肉消費量が比較的高いため、今後は中国人の所得の伸びに伴い、牛肉消費量の増加や利用する牛肉製品・カットの変化・拡大が期待される。今のところ中国の牛肉自給率は高いが、生産方法は非効率的でインフラや各種資源も乏しいため、現状の消費レベルを支えるには輸入に頼らざるを得ないだろう。
※2009年3月6日 MEATPOULTRY.com
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