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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 3/16〜3/20)
豚肉(豚肉市況 3/16〜3/20)
市況ニュース フィードロット出荷に遅れ
業界ニュース カナダ、韓国に自国産牛肉輸入再開を強く要請
海外市場動向
ポーク関連ニュース 米国産豚肉輸出、中国・ロシア向け今年は足踏み
セーフティ関連ニュース 家畜への抗生物質使用低減の法案提出-米下院
トレンドニュース 米消費者、クーポンやPB商品の利用増える
米国消費者の食肉購買トレンド
食肉のマーケティングは世代別訴求
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(3月16日〜20日)
週間と畜頭数 : 61.5万頭(前年比4.5%減)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均81.91ドル(前週比1.22ドル高)。枝肉価格は平均132.45ドル(同2.92ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは132.93ドル(前週比3.67ドル安)。Y2〜3のセレクトは132.75ドル(同2.70ドル安)。
豚肉 豚肉市況
(3月16日〜20日)
週間と畜頭数 : 215.5万頭(前年比6.4%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で3.50〜6.00ドル安で推移。
 
市況ニュース
フィードロット出荷に遅れ
 

市場低迷と肉牛処理頭数の減少を受けて、フィードロットの出荷が滞っている。その影響で枝肉重量やチョイス級の牛の割合が過去最高になっている。3月3週のCattle On Feedレポートでは、2月出荷頭数は前年比1%減の165万〜167万頭になる見込みだ。

肥育事業の大幅赤字や処理頭数の昨年比4%減少で、肥育業者は困窮している。需要薄の時期に牛肉生産量を増やすと市場が溢れてしまうので、生体牛価格を下げても、パッカーの買い付けが増える保証はない。春のバーベキューシーズンに入るまで、生体牛価格への圧迫はあと1ヵ月は続き、80ドルを割り込むこともあり得る。

※2009年3月16日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
カナダ、韓国に自国産牛肉輸入再開を強く要請
 

カナダ政府は韓国に対し、カナダ産牛肉の輸入再開に合意するか、WTO提訴を受けて立つかの選択を迫る最後通告を行った。2003年にカナダでBSE感染牛が発見されて以来、韓国は中国と並んでカナダ産牛肉の禁輸を続けている。ロイター通信によると、カナダのリッツ農相は、韓国の農林水産食品部チャン長官、外交通商部キム通商交渉部長とソウルで会談し、3月末までに現実的な輸入解禁日程に合意するよう求めた。

※2009年3月24日 usagnet
海外市場動向
 

【欧州委員会、米国産牛肉優先割り当ての倍増を提案】

ロイター通信はEU関係筋の話として、EUが十年来の貿易問題を解決するため、現在1万1,500トンの米国・カナダ産牛肉輸入割り当ての倍増計画を提示していると報じている。見返りに1億1,600万ドル相当のEU製品制裁措置の撤廃を求めている。しかし、成長ホルモンを投与された牛由来の牛肉の禁輸措置の撤廃は含まれていない。

※2009年3月18日 Meatingplace.com
 

【香港、カナダ産ボンインビーフ輸入へ】

香港は、月齢30ヵ月未満の牛由来のカナダ産ボンインビーフの輸入手続きを始めた。香港は2004年11月に同条件のカナダ産ボンレスビーフ製品の輸入を解禁し、その1年以上後に米国産にもアクセスを認めた。それ以降は米国産のシェアが拡大し、カナダ産のシェアは縮小していた。しかしここにきてカナダは、ボンインショートリブの人気が高い香港市場に各種のカットを提供できる体制になっているため、今後市場シェアの動向は変わる可能性もある。

※2009年3月11日 Meatingplace.com
 

【米国産牛肉、中国市場の将来性】

中国の年間牛肉生産量は700万トンを超え、世界3位だ。しかし生産の担い手は小規模でローテク運営の農家が主流で、大規模の畜産農場、食肉処理工場のシェアは各々11%と13%にすぎない。また近年は収益性の低い肥育牛の在庫・牛肉生産量の下降が続いている。大手牛肉会社でも施設稼働率はわずか20%で、生産停止か廃業を迫られる小規模会社との統合が進むだろう。一方で中国は、発展途上国としては一人当たりの牛肉消費量が比較的高いため、今後は中国人の所得の伸びに伴い、牛肉消費量の増加や利用する牛肉製品・カットの変化・拡大が期待される。今のところ中国の牛肉自給率は高いが、生産方法は非効率的でインフラや各種資源も乏しいため、現状の消費レベルを支えるには輸入に頼らざるを得ないだろう。

※2009年3月6日 MEATPOULTRY.com
ポーク関連ニュース
米国産豚肉輸出、中国・ロシア向け今年は足踏み
 

昨年の米国産豚肉輸出は、好調な中国・ロシア向けも手伝って、輸出金額は55%増加して17期連続の伸びとなり、食肉輸出を推進した。米国は現在、世界最大の豚肉輸出国だが、今年は努力が必要なようだ。

昨年、豚肉輸出量は豚肉生産量の25%を占め、中国・香港は米国産豚肉の第2位の市場として浮上した。しかし既に中国国内の豚肉生産量は6%、肥育豚頭数は12%増加しており、昨年のような数字は達成できないだろう。一方ロシアは、米国内33ヵ所の豚肉工場と、処理加工施設の5割を輸出認可リストから除外している。この措置が石油価格の大幅下落とロシア経済が2%縮小した時期と重なり、需要の冷え込みと市場アクセス制限のダブルパンチで、今年の輸出は苦戦しそうだ。

※2009年3月13日 MEATPOULTRY.com
セーフティ関連ニュース
家畜への抗生物質使用低減の法案提出-米下院
 

米下院議会で3月17日、民主党のスローター議員が、家畜に使用する抗生物質が人体に悪影響がないよう安全を確保するため、製薬会社に新たな承認手続きを義務付ける法案を提出した。同議員は「畜産場での抗生物質の常用が薬物耐性に繋がることを示す、多数の証拠がある。多くの医療専門家が、従来の薬剤では死滅しない超強力な細菌、スーパーバグの発生を恐れている」と説明している。

※2009年3月18日 CattleNetwork
トレンドニュース
米消費者、クーポンやPB商品の利用増える
 

米最大手食料スーパーのクローガー社は、不況により外食を控え、スーパーでの食材購入が増えた消費者の行動変化を次のように説明している。

  • 欲しいものではなく必要なものを買う。
  • PB食品・割引クーポン・フードスタンプ(低所得者向け食料費補助)の利用増加。
  • 食肉は低価格へ切り替え。
  • 総菜・ベーカリー製品売り上げが増加し、非食品売り上げが減少。

同社最新の四半期業績で、PB食品は販売量で全体の35%、販売高で27%を占めた。

景気低迷の食肉への影響は、昨年11月実施の米国食肉協会(AMI)・米食品マーケティング協会(FMI)共同調査「Power of Meat」の結果にも出ている。前回と比べ、食肉を購入する小売店タイプ、カット、ブランド、量に変化が見られる。1週間の食料費は約91ドルと変わらないが、クーポン利用・必要なアイテムのみ購入・PB食品に切り替える(50%)、以前よりチラシをよく読んで食肉を購入する(71%)、セール時にまとめ買いをする(69%)、安いカットをよく購入する(67%)など使い方に変化があった。「ナショナルブランドが好き」は前回調査の37%から29%に減った。

※2009年3月16日 Cattle Buyers Weekly
米国消費者の食肉購買トレンド
 

最新データによると、2008年10月〜2009年1月期で、消費者の食肉購買量は牛肉で3.9%、豚肉は3%増え、安価なカットに切り替えている。

【ビーフ】

牛肉離れよりも安価なカットへの移行が多い。外食をしないかわりに、自分へのごちそうとして上級ステーキカットを購入(4.7%増、レギュラーステーキは1%減)。

【ポーク】

安価なボンインへ切り替え。昨年第2四半期は販売量ベースでボンインチョップは14.6%増、ボンインローストは6.6.%増加。

また最近の外食から内食への回帰を反映して、割高の調理済み食品よりもフレッシュミートの購入が増えている。お金はないが時間はあること、暗いニュースが続くなか、家庭の味を食卓に並べると気分が前向きになるからではないかと思われる。

※2009年3月9、10日 Meatingplace.com
食肉のマーケティングは世代別訴求
 

各世代の文化、世界観は、それぞれ育った時代の影響を受けて形成されるため、食肉のマーケティングも各世代の食意識に対応した訴求が必要だ。

【サイレント世代 : 66〜83才】

社会・経済的に最も上向き/強い中流意識の中で成長/洗練された味覚でしゃれた料理を好む

フードテーマ : 料理好き/一緒に食事を楽しむ

【ベビーブーム世代 : 48〜65才】

反権威/元祖自己中心世代/個人主義/強い価値志向

フードテーマ : 軽食/テイクアウト/ヘルシー

【X世代(ジェネレーションX) : 27〜47才】

世代との関連づけを嫌う/離婚・学校崩壊・子育ての意義喪失の時代/元鍵っ子

フードテーマ : 便利/効率/コスト/カジュアル/マルチカルチャー/アーバン

【新世紀世代(ミレニアル) : 26才以下】

ベビーブーム世代の親の過保護/家族・チーム志向/バランスを求める/テクノロジー

フードテーマ : 肉はバランスのとれた健康的な生活の一部/肉調理は人の和づくりの共同作業

※2009年3月9日 Meatingplace.com
米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp