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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 8/4〜8)
豚肉(豚肉市況 8/4〜8)
市況ニュース 生体牛・ボックスビーフ市場上向く
生体牛価格、今後3年は高値続く - アナリスト予測
穀物価格下落でパッカー株が上昇
USDA、史上2番目のトウモロコシ豊作を予測
セーフティ関連ニュース 原産地表示(COOL)、初年度費用は25億ドル
業界ニュース 米国産食肉の海外市場回復進む
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(8月4日〜8日)
週間と畜頭数 :66.8万頭(前年比0.6%減)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均99.55ドル(前週比4.47ドル高)。 枝肉価格は平均158.15ドル(同6.90ドル高)。
牛肉価格: 歩留まり等級3(YG3)のチョイスは162.21ドル(前週比3.85ドル高)。
Y2〜3のセレクトは156.03ドル(同4.37ドル高)。
豚肉 豚肉市況
(8月4日〜8 日)
週間と畜頭数 : 212.8万頭(前年比6.1%増)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で2.25ドル〜5.00ドル高で推移。
   
市況ニュース
生体牛・ボックスビーフ市場上向く
 

好調な輸出と8月後半に予想される出荷可能牛の不足を背景に、生体牛・ボックスビーフ市場は、夏場の安値から高値へ動いている。8月2週には、チョイス・セレクト価格は連日上昇し、金曜から翌週木曜にかけて各々3.46ドル、3.12ドル値上がりした。生体牛先物市場の終値は8月分が101.45ドル、10月分は107.20ドルだった。高値を期待して肥育業者が出荷を控えれば、上昇傾向は今後も続きそうだ。アナリスト達は「予想を上回る生体牛の高値を受けて、6月のようなハイペースではないが、チョイス・セレクトは最終的に秋には170ドル中盤まで上がるのでは」と予測している。

※2008年8月4、11日 Cattle Buyers Weekly
生体牛価格、今後3年は高値続く - アナリスト予測
 

パデュー大学のエコノミスト、ハート氏は「今年の第4四半期には生体牛価格が過去最高に達し、その後2009年も記録的な高値が続く」と予測している。氏は「今後の牛肉供給量は第3四半期に2%伸びた後、第4四半期に5%下がる。生体牛の平均価格が第3四半期が約97ドル、第4四半期はほぼ100ドルと想定すると、2008年全体では95ドル(前年比3ドル高)」とみている。また、ドル安を前提とした牛肉輸出回復傾向の継続や飼料コスト高騰の収まりにも期待している。

その他、2009年度の見通し:

  • 保全回復プログラム対象期限が終了し、作物生産用に戻る農地の増加。
  • 干し草づくり、放牧が許可される同プログラム対象農地の増加。
  • トウモロコシ原料エタノールの需要急増が小休止。
※2008年8月4日 Meatingplace.com
穀物価格下落でパッカー株が上昇
 

8月5日、家畜飼料値下がりの見通しに投機家がプラスに反応して、上場している大手パッカーの株が急騰した(ピルグリムズ・プライド社18%、スミスフィールド・フーズ社11%、タイソン・フーズ社7%)。原油価格値下がりによる、ウォール街全般の上昇傾向も追い風になった。過去1年で59%も値上がりしたトウモロコシ先物市場は、シカゴ商品取引所の最新の4セッションで12%下落し、業界全体が一息ついた。

※2008年8月5日 Meatingplace.com
USDA、史上2番目のトウモロコシ豊作を予測
 

米国農務省(USDA)は、今年のトウモロコシ収穫高が史上2番目の123億ブッシェル(業界予測値は119.4億ブッシェル)になると予測している。これを受けて、8月12日のシカゴ商品取引所のトウモロコシ価格は下落した。またUSDAは年度末在庫を11億ブッシェルに上方修正し、季節平均のトウモロコシ農場価格を1ブッシェル4.90〜5.90ドル幅に引き下げた。

6月に主要産地が洪水の被害を受けたが、その後7・8月と良好な作況が続いて作柄予想も改善した。飼料の値上がりの影響を受けていた家畜生産者やパッカーにとって、豊作の予測は朗報だ。

※2008年8月12日 Meatingplace.com
セーフティ関連ニュース
原産地表示(COOL)、初年度費用は25億ドル
 

今年9月30日に発効する原産地表示制度によって、2008年7月15日以前に米国にいた家畜は、いずれも「原産地:米国」とみなされるが、7月16日以降に売買された家畜は全て、原産地を証明する記録が必要になる。16日以降、すでに100万頭以上の肥育牛が売買されているが、その大半は付帯書類がなく、処理施設に来たときに原産地を証明できない可能性がある。一番最初に原産地表示義務を課せられるパッカーは、証明書のない肉牛をより分け、表示義務のないフードサービスに限定して販売するが、おそらく大幅な値引きになるだろう。表示義務制度は小売り対象に、9月30日以降に生産された食肉製品に適用されるが、書類不足の肉牛がそれ以前に処理・加工されることはない。USDAには原産地が証明できない肉牛が取り残されない仕組みづくりが求められる。

制度発効初年度の参加者負担費用は25億ドル。牛肉業界の負担は、肉牛生産者が1頭につき9ドル、パッカーと卸売業者は牛肉1ポンド当たり1.5セント、小売業者は1ポンド当たり7セントで、業界全体のコストは12億5,200万ドルになる。

※2008年8月4日、11日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
米国産食肉の海外市場回復進む
 

米国産食肉の輸出は6月度も好調が続き、いずれも前年比で牛肉は35%増加(8万9,054トン、3億2,800万ドル)、ポークは倍増(19万2,667トン、4億5,100万ドル)した。その結果、今年上半期、牛肉は30%増(44万5,036トン、15億8,000万ドル)、豚肉は67%増(101万8,467トン、23億ドル)を記録した。2003年同期実績と比較すると、牛肉は輸出量で71%、輸出額で87%まで回復し、豚肉は178%増加している。

上半期の国別状況は以下の通り(前年比):

【豚肉】

  • 日本:21%増加 (22万1,081トン、7億1,230万ドル)輸出額ベースでNo.1市場
  • メキシコ:23%増加 (16万3,307トン、2億7,037万ドル)
  • ロシア: 137%増加 (9万3,531トン、1億9,770万ドル)特にマッスルカットは143%増加(7万5,730トン)。EUからの輸出も増加しブラジルからの輸出減少分(1〜5月で12.5%減)を十分埋め合わせた。
  • カナダ:22%増加 (8万253トン、2億5,800万ドル)
  • 韓国:35%増加 (7万2,058トン、1億5,000万ドル)
  • オーストラリア/ニュージーランド:18%増加 (2万5,164トン)
  • EU:157%増加 (2万2,761トン) 

【牛肉】

  • メキシコ:13%増加 (10万5,532トン、4億67万ドル)
  • カナダ:38%増加 (7万2,030トン、3億5,670万ドル
  • 日本:60%増加 (3万2,039トン、1億6,570万ドル)輸出額ベースでNo.1市場
  • 台湾:37%増加 (1万3,685トン、6,675万ドル)
  • 香港/中国:変動なし(4,621トン)
  • ロシア:3,102トン(2003年は通年で3,568トン)1〜7月で9,000トン
※2008年8月15日 USMEFニュース
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