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米国対デンマーク、豚肉輸出で争う |
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今年の豚肉貿易は、世界全体では横這いが予想されている。しかし共に極東とロシアを主力市場とする、最大の豚肉輸出国の米国とデンマークでは、生産量は増加している。最終的にはドル安に乗じて米国が市場の大半を獲得するのか、もしくはユーロ高にも関わらずデンマークの輸出相手国が支持を続けるかが注目される。 |
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2007年のデンマークの豚肉輸出量は2006年実績の186万4,600トンを上回り、上質カットの落ち込みもないと見られる。しかし米国、カナダ、ブラジルとの競争激化で、2008年の状況は未知数だ。USDAは最新の報告書で、「今年の世界全体の予想豚肉生産量は1%減の約9,300万トン、米国の輸出量は初めてEUを抜いて140万トンに達するが、貿易は停滞に向かう」と警告している。一番の要因はドル安とユーロ高とみられる。
※MEAT 2008年 Vol.18 No.4 |