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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 3/31〜4/4)
豚肉(豚肉市況 3/31〜4/4)
市況ニュース 肥育牛価格が値下がり
春先の低温、雨で、トウモロコシ収穫に懸念
豚の在庫増で先物相場下がる
業界ニュース WTO、EUの米国産牛肉禁輸を不当と裁定
米韓自由貿易協定の最新状況
北米の素牛貿易プロトコルで合意
EU輸入制限でブラジル牛肉業界に損失
セーフティ関連ニュース 乾燥蒸留カス飼料でO-157の増殖なし
イベント情報 USMEF、「アメリカン・ミート コミュニケーション・トレーニング・セミナー」を開催
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(3月31日〜4月4日)
週間と畜頭数 :62.4万頭(前年比3.8%増)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均85.85ドル(前週比2.12ドル安)。枝肉価格は平均138.25ドル(同2.50ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは137.13ドル(前週比1.20ドル安)。Y2〜3のセレクトは136.51ドル(同1.79ドル安)。
豚肉 豚肉市況
(3月31日〜4月4日)
週間と畜頭数 : 228.6万頭(前年比11.4%増)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で0.50〜1.00ドル高で推移。
 
 
市況ニュース
肥育牛価格が値下がり
 

肉牛肥育の大幅赤字と過去最高のトウモロコシ価格に押され、肥育牛・肥育素牛価格の値下がりが予想される。肥育牛価格はすでに前年同期比で5〜7%下がっているが、肥育業者からの需要や供給不足気味なことから、予想より持ちこたえている。しかし今後は、1週間で1億ドルとも予想される肥育事業の赤字や、1ブッシェル5.50ドルを超えるトウモロコシ価格の高騰で、肥育牛価格が急落して飼育牛価格を下回る可能性もある。米国農務省(USDA)からは、全国トウモロコシ作付予定面積は、予想より少ないという報告が出されている。仮に昨年を上回る収穫量があっても、需要を満たすには不十分と見られる。そのため、備蓄トウモロコシの量が過去最低に落ち込み、トウモロコシ価格の更なる値上がりは避けられない。2009年は1ブッシェル7ドルもあり得るという予測もある。そこまで値上がりすると使用が制限されるが、その前に肥育のマージンと肥育牛価格が大打撃を受けるだろう。

※2008年4月7日 Cattle Buyers Weekly
春先の低温、雨で、トウモロコシ収穫に懸念
 

トウモロコシの需要が増大するなか、今年の予定作付面積は8,600万エーカーで、当初予想より140万エーカー、昨年実績より8%少ない(第1回USDAトウモロコシ作付予定報告書)。そのため、期末の在庫量が大幅に減少するのは確実とアナリスト達は見ている。1ブッシェル7.50ドルまで値上がりする可能性もあるため、肥育業者は年内の値上がりを見込んで、必要量のトウモロコシを確保する必要がある。

今のところ低温と雨のためコーンベルト地帯で植え付けが遅れ、収穫量への影響が心配される。また肉牛、豚、鶏の飼育事業に大幅赤字が出ている。今後は食肉生産量が減少して、2008年後半から2009年には飼料としての需要が鈍るだろう。しかし、2009年にエタノール向けの需要が減っても、今年の作付面積や前期収穫分の在庫減少で、2008〜2009年の期末供給量は多くはないだろう。

一方、トウモロコシ価格が1ブッシェル5ドル後半まで値上がりが進むと、フィードロット・コストは、95〜100ドル(100ポンド当たり)まで上昇しそうだ。

※2008年4月7日 Cattle Buyers Weekly
豚の在庫増で先物相場下がる
 

USDA発行 Hogs & Pigs Report最新号によると、予想を上回る豚の在庫量で、豚の先物相場が値下がりしている。3月1日現在の在庫は、アナリスト予測の前年比4.5%増を上回り、7%増となった。また、2007年12月〜2008年2月期の子豚産出量は前年比6%増だった。同期は雌豚が多く生まれ、同腹の子豚の数も多かった。関係者は、9月までは大量の供給が続いて成豚価格を圧迫し、一方トウモロコシ作付面積の減少で飼育コストが上昇すると見ている。唯一の朗報は、雌豚頭数に減少の兆しがあることで、出産予定は3〜5月期が前年より微増、6〜8月期は2%減少と報じている。

※2008年4月1日 Meatingplace.com
業界ニュース
WTO、EUの米国産牛肉禁輸を不当と裁定
 

米通商代表部(USTR)は3月31日、「EUが2003年から続けている米国産牛肉の禁輸措置は、科学的正当性がないと世界貿易機関(WTO)が裁定した」と発表した。WTOは「EUの禁輸は衛生植物検疫措置の要件を満たしておらず、EUが実施した科学的調査も、EUの主張の裏付けになっていない」と判断した。USTRは「今回の裁定で輸出が解禁になるわけではないが、米国の農場・牧場経営者にとって重要な勝利だ。EUは世界で2番目の米国産牛肉の輸入市場で、米国の肉牛生産者・輸出業者のみならず、EUの輸入業者・消費者にもプラスになるだろう」と述べている。

※AMI会報 2008年4月号
米韓自由貿易協定の最新状況
 

2月の政権発足後初の総選挙を終えた韓国の李明博新大統領は、4月17、18日に訪米してブッシュ大統領と首脳会談を行う。これに先がけ、米韓の事務レベルでの牛肉輸入条件について話し合いがなされたがこれまでに何ら合意するものは出ていない。また米国産牛肉問題、米韓自由貿易協定(KORUS・FTA)ともに今回の選挙の争点ではなかったが、後者は韓国議会の承認が期待されている。2007年度の米国産食肉の対韓輸出実績は、ポークが9,763トン、ビーフが3,896トン(いずれもバラエティーミートを含む)に達している。

※AMI会報 2008年4月号
北米の素牛貿易プロトコルで合意
 

アメリカ、カナダ、メキシコは3月29日、素牛取引に関するプロトコルに合意した。これは国際獣疫事務局(OIE)の基準に沿った内容で、1999年1月1日以降生まれの素牛が対象となる。今回の合意で、「BSEリスクを効果的に管理するOIE基準を各国が順守することで、安全な牛の取引が可能となる」という米国の姿勢が再確認された。プロトコルは素牛取引に必要な認可、証明、検疫などの諸条件を説明している。

※2008年4月2日 States News Service
EU輸入制限でブラジル牛肉業界に損失
 

今年1月にEUがブラジル産牛肉輸入に加えた制限により、ブラジルは既に30万ドルの損失を被っている(牛肉輸出協会-Abiec概算)。最近EUが実施した査察の結果、EU向け輸出認定施設を106から97ヵ所に減らすよう求められた。「EU向け輸出に合格した家畜の確保に奮闘しており、EUの需要を満たす十分な供給量の流通ができない」と関係者は語っている。5月にブラジルの省庁が実施する査察後に、輸出認定施設は増えると期待されている。一方で、現在120名の連邦査察官がEU規格の研修を受けており、終了後は認定施設は更に追加される。1月の時点ではトレーサビリティーに若干問題があったが、現在はもっと厳格に対応しており、EUも納得しているという。

※2008年3月31日 Meatingplace.com
セーフティ関連ニュース
乾燥蒸留カス飼料でO-157の増殖なし
 

カンザス州立大学が実施した最新の研究で、牛の餌が蒸したフレーク状トウモロコシのみの場合と、乾燥蒸留カス(DGDS)を25%配合した場合とでは、腸管出血性大腸菌O-157やサルモネラ菌の広がりに差がないという結論が出た。これは「エタノール生産の副産物であるDGDSを餌に与えると、牛の糞便に大腸菌の排出が増える」という、同大学の過去の研究からの示唆と矛盾する。これとは別にネブラスカ大学の研究では、40〜50%配合の場合、大腸菌は増えるが、10〜30%配合飼料では100%トウモロコシの飼料より大腸菌のレベルは低いという結果になっている。USDAも同様の研究を進めており、今年後半に結果が出る予定。

※2008年3月27日 Meatingplace.com
イベント情報

●USMEF、「アメリカン・ミート コミュニケーション・トレーニング・セミナー」を開催

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、レストラン等でアメリカン・ビーフを扱われる際に、お客様からの質問にどのように答えるか、またお客様の意見をどのように吸い上げるかといったコミュニケーション力を、講師と参加者とのやり取りを通して身につけて頂く事を目的に構成された「アメリカン・ミート コミュニケーション・トレーニング・セミナー」を開催いたします。今回開発したコミュニケーション支援プログラムは、業界でも初めての試みとなりますので、実際にアメリカン・ミートを販売・提供される方は是非ご参加ください。

【開催概要】
■日 時:2008年4月23日(水)14:00〜17:00(受付開始13:30)
■会 場:ホテルオークラ東京 本館1階「コンチネンタルルーム」
■講 師:脇 吉美氏(富士ゼロックス総合教育研究所)
■参加費:無料(1社2名様までご参加いただけます)
■お問い合わせ:米国食肉輸出連合会 セミナー事務局(コスモ・ピーアール内)
■担当:大貫、佐々木、山本
■TEL:03-5561-2915
■FAX:03-5561-2912
米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp