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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 10/29〜11/2)
豚肉(豚肉市況 10/29〜11/2)
市況ニュース パッカー、年末まで苦戦続くか
牛肉需要の増加は一時的
業界ニュース USMEFシンポジウム「グローバル市場の展望」開催
韓国の米国産牛肉輸入の見通し
ブッシュ大統領、新農務長官を指名
セーフティ関連ニュース USDA、O-157感染源をほぼ特定
イベント情報 USMEF、「アメリカン・ビーフ ホテル業界コミュニケーション・セミナー」を後援
USMEF、「アメリカン・ビーフ」セミナー開催
国際シンポジウム「食の安全確保のための疫学研究と科学的リスク評価」のお知らせ
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市場
(10月29日〜11月2日)
週間と畜頭数 :
  67.1万頭(前年比2.6%増)。
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり) :
  主要5市場では平均89.90ドル(前週比0.20ドル安)。 枝肉価格は平均141.73ドル(同1.00ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり ) :
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは138.38ドル(前週比4.06ドル安)。Y2〜3のセレクトは127.06ドル(同2.36ドル安)。
豚肉 豚肉市場
(10月29日〜11月2日)
週間と畜頭数 :232.2万頭(前年比6.2%増)。
肉豚の現金取引価格 :前週比で1.00〜3.75ドル安で推移。
市況ニュース
パッカー、年末まで苦戦続くか
 

周期的に見て出荷可能牛が不足する時期に入っているため、生体牛の高値が続きそうだ。パッカーは、年末までの残りの期間、ボックスビーフ価格の値上げに苦労するだろう。チョイスは10月4週は143.39ドルだったが、今後150ドルを上回るとは思えない。処理頭数が減る12月に値上がりする可能性もあるが、それには全パッカーが一斉に処理頭数を削減する必要がある。

※2007年10月29日 Cattle Buyers Weekly
牛肉需要の増加は一時的
 

第3四半期、小売市場は牛肉価格が前年を上回り、売上高も伸び、牛肉需要は予想外に高かったが、年明けに向けて下がる模様だ。卸売価格も前年を上回ったが、生体牛価格をはじめ、パッカーサイドのコスト上昇を相殺するには及ばなかった。そのため、パッカーの赤字が続いている。

米国の景気が減退するなか、8月下旬以降は豚肉と鶏肉との競争が激化し、他の食肉は来年一杯は過去最高の状態が続く見込みで、最近発表されたレッドミートとガンの因果関係を指摘した報告書の影響も気掛かりだ。そのため第3四半期の好業績は来年は期待できない。

需要が減退するも、パッカーが生産量を減らしていないため、11月1週のボックスビーフは、チョイスが4.44ドル、セレクトが2.21ドル値下がりし、どの部位も不振だった。

JBSスイフト社が4工場フル稼働を目指して操業している影響で、パッカーのマーケットシェア争いが続いている。同社のフル稼働生産量は日間2万500頭で、現状85〜90%の稼働率と見られる。11月中旬以降は出荷可能牛が不足し、また食品安全手順の厳格化で処理加工ラインのチェーン速度が遅くなるため、週間処理頭数は減少するだろう。

※2007年11月5日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
USMEFシンポジウム「グローバル市場の展望」開催
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)主催の、第1回「グローバル市場の展望」シンポジウムが10月29日、ワシントンDCで開催された。米国産レッドミート輸出の今後をテーマに、米国農務省(USDA)からはグローバル予測、USMEFからは主要市場のディレクターが各国の最新状況と2008以降の予測、リサーチ担当者から競合分析が報告され、レッドミート輸出の概観と課題を確認した。

今年度の米国産牛肉輸出量は、全米の牛肉総生産量の6%と予測され、1998年の8%、2003年の10%に比べ減少している。BSEの影響による牛肉輸出損失額は約103億ドルに上っているが、日本、韓国、中国、ロシア市場の回復が進めば、輸出は好転すると見ている。世界的に食肉生産量が減少し自給率が下がるなか、上記地域は人口が増加しており、米国の食肉輸出の増加が期待されると報告している。

※2007年9月17日 USMEF プレスリリース & 2007年11月1日 MEATPOULTRY.com
韓国の米国産牛肉輸入の見通し
 

ソウルのUSDA海外農業サービス局(FAS)の報告書によると、韓国は、米国産牛肉の輸入量(ボンインビーフを除く)を今年度は約3万トン、来年度は最大で6万トンと予想している。米国の輸出入業者に韓国の検疫制度が徹底すれば、輸入量は増加すると思われる。現在韓国では、大手ディスカウント店を含む、18の小売店が米国産牛肉を販売している。米国産を含む牛肉の総輸入量は、2007年が28万トン、2008年は30万トンを見込んでいる。

来年度は、牛肉輸入が伸びる一方で、豚肉は減少すると見られる。米国産豚肉輸入量は今年の約12万トンが来年度は9万7トンに、総輸入量は2007年の40万トンから2008年は35万トンに落ちると予測している。

※2007年10月30日 Meatingplace.com
ブッシュ大統領、新農務長官を指名
 

ブッシュ大統領は11月1日、来年の上院議員選挙出馬のため9月に退任したジョハンズ前農務長官の後任に、エドワード・シェイファー氏を指名した。同氏は農業州として知られるノースダコタの州知事を2期務め、在任中は貿易使節団の先頭に立ち、また州内の再生可能エネルギー政策や農村開発を促進した。

※2007年11月1日 Meatingplace.com
セーフティ関連ニュース
USDA、O-157感染源をほぼ特定
 

米国農務省食品安全検査局(FSIS)は、カナダ食品検査庁(CFIA)との共同調査で、全米8州で確認されたビーフパティーの出血性大腸菌(O-157:H7)の感染源をほぼ特定した。10月4週、CFIAより提供されたカナダのランチャーズ・ビーフ社製品のDNA指紋をPulseNet*で照合したところ、感染患者のそれと一致した。同社はこれまで米国のトップス・ミート社に切り落とし肉を供給してきたが、8月15日に営業を停止している。

この結果を受けてFSISは、10月20日付で輸出認証施設リストからランチャーズ・ビーフ社を削除し、同社の切り落とし肉から生産した製品を調査終了まで保留するよう、業界と各処理施設常駐のUSDA検査官に通達した。またカナダ産食肉の輸入条件を追加して検査体制の強化を進める一方、カナダの食品安全体制の監査を直ちに開始した。早速11月2週からは、サルモネラ菌、リステリア菌、出血性大腸菌(O-157:H7)の検査が増強され、検査結果が出るまでカナダ産製品は保留される。

* PulseNetは米国の疾病対策予防センター(CDC)が管理する、感染患者・食品のDNA指紋を集めたデータベース

※2007年10月29日、11月5日 Meatingplace.com
イベント情報

●USMEF、「アメリカン・ビーフ ホテル業界コミュニケーション・セミナー」を後援

USMEFは、11月21日(水)に開催される「アメリカン・ビーフ ホテル業界コミユニケーションセミナー(主催:株式会社オータパブリケイションズ)」を後援します。

セミナーでは、ホテルおよび外食産業に携わる方々に、アメリカン・ビーフの最新情報を踏まえたうえで消費者に「安全・安心」をどう伝えるべきか等、各界の論客を迎え、分かりやすく解説いたします。

●USMEF、「アメリカン・ビーフ」セミナー開催

USMEFは、11月28日(水)、「アメリカン・ビーフ−2008年の牛肉マーケット予測と展望」セミナーを開催いたします。会場では、「2008年の牛肉マーケット予測と展望」「日本市場においてアメリカン・ビーフが果たす役割」「アメリカン・ビーフ/各アイテムの有効活用」「2008/USMEFのプロモーション提案」など興味深いテーマを中心に講演いたします。

●国際シンポジウム「食の安全確保のための疫学研究と科学的リスク評価」のお知らせ

■日程:2007年11月19日(月)、20日(火)      ■会場:東京大学農学部 弥生講堂 一条ホール

■主催:東京大学大学院 農学生命科学研究科/食の安全研究センター  ※自由参加、参加費無料

プログラム及び詳細は下記サイトをご覧下さい。

URL:http://www.frc.a.u-tokyo.ac.jp/event/071119-20.html

米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp