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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 9/10〜9/14)
豚肉(豚肉市況 9/10〜9/14)
BSE関連ニュース 米国、カナダ産生体牛解禁へ
市況ニュース パッカー、世界各地で苦戦
生体牛の供給不足続く
MEFニュース 7月度米国産豚肉・牛肉輸出実績
ブラジル、中国と牛肉輸出の契約進める
USDA予測:トウモロコシの収穫量増加、エタノール用消費減少
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市場
(9月10日〜9月14日)
週間と畜頭数 :
  64.3万頭(前年比3.6%減)。
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均91.40ドル(前週比2.10ドル安)。枝肉価格は平均144.90ドル(同2.35ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり ):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは145.68ドル(前週比2.10ドル安)。Y2〜3のセレクトは138.88ドル(同3.17ドル安)。
豚肉 豚肉市場
(9月10日〜9月14日)
週間と畜頭数 : 222.6万頭(前年比4.1%増)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で横這い〜1.00ドル高の間で推移。
成豚の重量別取引価格 : 電話取引における重量別取引価格は思いのほか好調で、前々週比で15〜20ドル値上がりしたが、全般的には圧迫されている。
BSE関連ニュース
米国、カナダ産生体牛解禁へ
 

米国農務省(USDA)は9月14日、国際獣疫事務局(OIE)の基準に基づき「BSE最小リスク国」と認められる、カナダとの生体牛取引を正常化する最終規則を発表した。これによりカナダは、1999年3月の飼料規制実施以降に生まれた生体牛の米国への輸出が可能となった。牛の月齢認定はカナダ政府が行い、牛には原産国を示す焼き印か入れ墨と、カナダ産という耳標が付けられる。しかし月齢を証明する記録がない、出産を控えているなどの理由で、対象牛の数は限られるため、米国相場への大きな影響はないと思われる。動植物衛生検疫局(APHIS)は、以前のような大量のカナダ牛の流入はないと判断し、2008年度の予測頭数を当初の65万頭から7万5,000頭に修正した。

※2007年9月14日 USDAニュースリリース & 9月14日 Meatingplace com & 9月19日 MEFニュース
市況ニュース
パッカー、世界各地で苦戦
 

牛肉需要は世界的に伸びているが、パッカーの状況改善には役立っていない。牛肉加工のマージンは、ブラジルとアルゼンチンを除いて、米国、カナダ、オーストラリアはいずれもマイナスで、この状況は年末から来年にかけて続く可能性もある。

各国共通の悩みは、出荷可能牛の不足と、生体牛の高値を十分埋め合わせする高値では牛肉が売れないことだ。それに追い打ちをかけているのが過剰生産能力で、前述3ヵ国のパッカー達は更なる合理化が必至と述べている。すでにカナダのアルバータではRancher Beef社が8月18日に新工場を閉鎖している。

米国のパッカーは日本と韓国への輸出拡大でマージンが回復することを期待しているが、実際にそうなっても、プラス効果が出てくるのは今年末か来年早々になる。今年上半期のマージンは、プラス(1頭当たり4.64ドル)とはいえ、昨年(8.39ドル)の半分で、第3四半期は、昨年のプラス0.18ドルから今年はマイナス9.52ドルと、さらに減少している。

※2007年9月17日 Cattle Buyers Weekly
生体牛の供給不足続く
 

出荷可能牛の供給は今後数ヵ月間に一旦増加するが、再度不足すると見られる。そのため、第4四半期中の生体牛価格は、90〜100ドル台が続くとアナリスト達は予測している。9月21日発行のCattle on Feedレポートでは、8月の導入頭数は前年を6〜8%下回る見込みで、導入頭数が少ない月が3ヵ月続くことになる。

6〜8月期の導入頭数が前年より80万頭減少したため、11月中旬には出荷可能牛が激減する。その結果、予想される生体牛不足が、12月・2月の先物相場の高いプレミアムの一因になっている。しかしこのプレミアムがあることで、肥育業者が生体牛、特にヘッジ用の肉牛の出荷を抑えると、第4四半期中の供給が安定する。また7〜8月期導入頭数の減少分の9割が体重700ポンド以下だったことで、肥育業者は第4四半期に向けて、重量級の牛を相当数導入している。

※2007年9月17日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
7月度米国産豚肉・牛肉輸出実績
 

USDAは9月11日、牛肉・豚肉を含む農産物の7月の輸出実績を発表した。

そのうち豚肉全体(生鮮、冷凍、調理済み、バラエティーミートを含む)の輸出量は9万1,432トン(前年比1.5%増)で、今年1月以来初めて前年を上回った。生鮮・冷凍の部分肉・くず肉は6万8,621トン(前年比3.2%増)だった。日本とメキシコ向け生鮮・冷凍豚肉の輸出は、各々2.7%と12.1%減少したが、中国、香港および2〜3の小規模市場向けの輸出が引き続き伸びて、十分埋め合わせできている。バラエティーミートは1万7,237トン(前年比10.8%増)で6月から堅調な伸びが続いている。中国向け輸出は6〜7月で、前年の約3,000トンから1万トン近くまで増加した。

牛肉は、日本と韓国市場の規制緩和も手伝って、生鮮・冷凍牛肉合計で5万1,226トン(前年比60.9%増)と大幅に増加した。メキシコ向け輸出は10.4%減少したが、カナダ(同45%増)、韓国(0から1万1,039トン)をはじめ、他市場向けは大きく伸びた。日本向けも増えているが、以前の輸出量の20%に止まっている。

一方、今年1〜7月期の海外市場全体では、牛肉・牛肉バラエティーミートの輸出額は27%増の14億2,000万ドル、輸出量は16%増の42万5,394トンに達した。豚肉・豚肉バラエティーミートの輸出額は5%増の17億万ドル、輸出量は5%減の70万4,138トンだった。

※2007年9月14日 Meatingplace.com & 9月17日 Profit Maximizer
ブラジル、中国と牛肉輸出の契約進める
 

ブラジル農務省によると、ブラジルと中国両国は9月末の中国代表団の来訪時に、中国にブラジル産牛肉を輸出する契約を結ぶ予定だ。滞在中にリオグランデドスル州の処理・加工施設の視察も行う。同州の農務局長は、豚肉輸出契約のとりまとめも目指していると述べている。

※2007年9月14日 Meatingplace.com
USDA予測:トウモロコシの収穫量増加、エタノール用消費減少
 

USDAは、今年のトウモロコシ収穫量は過去最高の133億ブッシェルになるという予測を発表した。これは8月に発表した予測値より2%増、昨年実績の26%増となる。最近、米国北部および中部のグレート・プレーンズと北西部のコーンベルト全域に待望の大雨が降り、収穫量の増加が見込まれるためだ。

一方、9月1日に始まった営業年度中にエタノール生産に使われるトウモロコシの量を、8月予測値の34億ブッシェルから33億ブッシェルに下方修正した。工場稼働率の低下や新規事業の予想より遅い操業開始ペースを理由に挙げている。8月31日期末の営業年度のエタノール用トウモロコシ消費量は21億ブッシェルと推定される。前年は16億ブッシェッルだった。

※2007年8月16日 Meatingplace.com
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