印刷する
http://www.americanmeat.jp
TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
BSE関連ニュース 米国産牛肉、全箱検査撤廃へ
米国産牛肉、韓国市場の状況
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 6/11〜15)
豚肉(豚肉市況 6/11〜15)
市況ニュース 生体牛価格、夏場の低下で肥育業者に損失
業界ニュース 米国トウモロコシエタノール市場動向
  2007年第1四半期の米国産食肉輸出動向
−米国産豚肉の輸出No.1市場は日本
BSE関連ニュース
米国産牛肉、全箱検査撤廃へ
 

日米両政府は、6月13日、これまで当面措置として実施してきた輸入業者による全箱検査を、今後は行わないと共同発表した。これは、今年5月13〜28日に実施した米国農務省(USDA)認定対日輸出施設の現地査察の良好な結果を踏まえたもので、輸入時の検疫所および動物検疫所における抽出検査は今後も継続し、輸出証明(EV)プログラム遵守の確認をしていく。

米国食肉輸出連合会(USMEF)のフィリップ・セング会長は「米国牛肉業界は勿論、日本の牛肉製品輸入業界も今回の決定を歓迎している。USMEFとしても、忍耐強くこの問題に取り組んだ両国政府ならびに対日輸出施設関係者の努力を称えたい。これまでは全箱確認のため、日本市場における米国産牛肉の流通が遅れていたが、今後は細心の注意を払い、安全でヘルシーな製品の迅速な供給に努めたい」と述べた。今年度第1四半期で、約1万1,000トンの米国産牛肉が日本に輸出されたが、USMEFは今後の輸出量は倍増すると予測している。

詳細は2007年6月13日厚生労働省・農林水産省共同プレスリリース「日本政府及び米国政府による対日輸出説明プログラムの検証期間終了についての共同発表」を参照。

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070613press_4.html

※2007年6月18日 USMEF Export Newsline
米国産牛肉、韓国市場の状況
 

5月末にタイソン社とカーギル社から輸入した牛肉の中に、韓国向け輸出証明(EV)プログラムでは認められていない牛肉が見つかった件で、韓国国立獣医科学検疫院(NVRQS)はUSDAに調査を依頼していた。その結果「カーギル社とタイソン社が国内市場向けに生産した牛肉が、誤って韓国に輸出された」と確認された。両社の国内市場向け牛肉を米国の輸出業者が購入し、韓国に輸出したのが原因。

その後、一連の調査の報告がUSDAより韓国政府になされ、6月26日付で韓国政府は輸入停止を解除した。

※2007年6月19日 韓国国立獣医科学検疫院プレスレリース
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(6月11日〜15日)
週間と畜頭数 :
  71.1万頭(前年比0.4%増)。
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均89.70ドル(前週比1.50ドル安)。枝肉価格は平均140.60ドル(同3.75ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり ):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは145.25ドル(前週比4.68ドル安)。Y2〜3のセレクトは139.43ドル(同3.53ドル安)。
豚肉 豚肉市況
(6月11日〜15日)
週間と畜頭数 : 192.4万頭(前年比5.7%増)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で0.75〜1.00ドル高の間で推移。
市況ニュース
生体牛価格、夏場の低下で肥育業者に損失
 

季節的な生体牛価格の下落が続き、肥育業者は例によって赤字になっている。6月第3週の生体牛価格は、サザン・プレーンズ(オクラホマ南部〜テキサス北部)では前週比1ドル安の90ドル、ネブラスカでは2ドル安の88.88ドルで、現金取引で1頭当たり12ドルの赤字を出したケースもあった。トウモロコシや肥育牛の値上がりの影響で「今後は月を追って採算点が上昇するので、向こう3ヵ月の損失は増加する」とアナリストは警告している。サザン・プレーンズで見ると、生体牛価格は5月中旬の高値97ドルからすでに7ドル下落している。7月下旬には更に4〜6ドル下がり、夏場の最安値の84〜86ドル台になる可能性もある。一方で採算点は、7月94ドル、8月95.50ドル、9月97.50ドルになるとアナリストは予測している。

※2007年6月18日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
米国トウモロコシエタノール市場動向
 
< 干ばつ懸念で2ヵ月ぶりの高値 >

米国のトウモロコシ地帯は、これまで19年周期で、長期の干ばつに見舞われている。そのため、6月11日のシカゴ商品取引所トウモロコシ先物市場は、深刻な干ばつへの不安から、2ヵ月前にUSDAがトウモロコシ播種計画を発表して以来の最高値に高騰した。

< 食肉業界、上院に長期的代替策を要請 >

一方、食肉業界では、2月に全米肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)が、エタノール生産に対する政府補助や輸入エタノールの関税(54%)の撤廃、トウモロコシからセルロースエタノールへの切り替えを政府に要請する施策を承認している。今回は、米国食肉協会(AMI)、全米鶏肉協会(NCC)、全国豚肉生産者協議会(NPPC)、NCBA、食料品メーカー/食品協会が合同で上院に書簡を送り、長期的エネルギー代替案を要請した。上院で提出されている生物燃料を5倍に増量する計画は、必然的にトウモロコシエタノールで対応されるが、適切な予防対策を実施しないと、食品や飼料、国民の健康、環境に影響を与えると指摘している。業界は、再生可能・代替エネルギーの推進は支持するが、トウモロコシエタノールの供給も限界に近づいているため、セルロースエタノールなど、その他の長期的な解決策を求めた。すでに食料品の供給、価格の面で影響が出ている。

< USDA、トウモロコシエタノール副産物の活用状況を調査 >

USDAは、6月29日、畜産業界におけるトウモロコシエタノール生産の副産物(主に蒸留かすとトウモロコシグルテン)の飼料としての活用状況調査の結果を発表する。調査は9,400カ所(12州)の畜産関連施設を対象に実施された。蒸留かすの供給量は来年までに670億ポンドになるが、配合比率は20%以下に抑え、豚の飼料では更に少ない配合にすべきだと述べている。

※2007年6月12、18日 Meatingplace.com
2007年第1四半期の米国産食肉輸出動向
− 米国産豚肉の輸出No.1市場は日本
 

米国産豚肉の対日輸出は、数年来好調で、USMEFの試算では、1992年以来452%の伸びになっている。最新の統計では、豚肉・豚肉バラエティ−ミートの輸出金額・量とも日本がNo.1市場になっている。第1四半期の豚肉輸出総額9億8,500万ドルのうち、対日輸出は39%の3億8,400万ドルを占め、2位メキシコ(15%)、3位カナダ(14%)が続いている。USMEFでは販促活動の一環として、2007年より「毎日おいしいアメリカン・ポーク」キャンペーンを展開中で、低脂肪タンパクの日替わりレシピを紹介し、好評を得ている。

一方、牛肉総輸出量は5月10日時点で1万2,200トンに達し、第1四半期の輸出金額・量はともに14%増で、回復傾向を示している。

※2007年6月13 Meatnews、6月14日 Meatingplace.com
米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp