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Volume 055 Jun 26, 2006
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対日米国産牛肉輸出再開の合意における米国農務省の発表に関する声明


2006年6月21日

米国食肉輸出連合会(USMEF) 会長 兼 CEO フィリップ・M・セング

本日発表された合意は、対日米国産牛肉輸出再開の重大な一歩である。両国政府により取り決められた責務は、米国の生産者と輸出関係者がともに、日本の輸入関係者および消費者の信頼を再構築するための基本となるものである。

我々は、日本の政府関係者が米国産牛肉の安全体制と手順の徹底的な確認を希望していると理解している。また、米国が、日本の高い水準を満たすかそれ以上の手順を実行していることをお分かりいただいていると確信している。

USMEFは、日本の大切な消費者の信頼回復のため、そして、業界関係者の方々との関係と信頼の再構築のため、これまで同様日本市場での努力を惜しむ事はない。日本市場を非常に重要だと思う気持ち、そして、米国の業界関係者が牛肉生産において日本の消費者に対する我々の敬意の念を表現すべく、USMEFは”We care”のテーマに基づき、 マーケティングキャンペー ンに取り組んで行く所存である。

USMEFはまた、日本の消費者と業界のメンバーが米国産牛肉は買って食べても安全だとご安心いただけるよう、農場から食卓までの米国牛肉業界の詳細を紹介するビーフヴァーチャルツアービデオを制作中である。

日本の業界関係者は、厳しい日本の条件と米国の規制を満たした米国産牛肉の供給に期待している。米国政府と業界は、米国産牛肉が世界で最も安全な商品であることを確保するため、牛肉生産工程と手順において多くの抜本的な改革を行ってきた。

米国産牛肉が日本のマーケットで成功するために、USMEFは利益効率の高い17の米国産牛肉のカットを推奨する。USMEFはアメリカと日本両国でこれら商品の説明会を予定している。

輸入再開に向けて、米国食肉輸出連合会(USMEF)は、信頼の再構築と米国産牛肉に30年近く親しんで頂いた消費者や企業と再び新しい関係を構築するため、日本の関係者との共同作業を楽しみにしている。

BSE関連ニュース
米国BSE感染牛2例は非定型の可能性
 

米国農務省(USDA)のクリフォード主任獣医は、6月中旬のマスコミの取材に対し「テキサス州とアラバマ州で発見された米国生まれのBSE感染牛は、2頭とも、カナダなど他の国で発見された一般的なBSEとは大きく異なる、非定型的なケースの可能性がある。プリオンのパターンが違い、BSE特有の病斑もない。しかし弧発性とはいえ、BSEとして対処する必要がある」と述べた。同様の非定型的なBSE感染牛は、欧州有数のプリオン研究者グループによってフランス、イタリア、スイスでも確認されている。テキサスとアラバマの場合と同じく、いずれも比較的月齢の高い牛が感染している。
※2006年6月12日 Meatingplace.com

OIEの新BSE国際基準、米国に追い風
 

OIE(国際獣疫事務局)は、5月末開催の総会でBSEに関する国際基準を改正し、リスクカテゴリーを「無視できるリスク」「管理されたリスク」「不明なリスク」に3分類した。これまで「無視」の該当要件には、「BSE発生後7年」の待機期間があったが、今後は一番最近に発見された国内産感染牛の「生年月日から11年」になる。この基準を適用すると、今年3月に発表された米国内3例目の感染牛は10才だったので、米国は2013年ではなく、2007年に「無視できるリスク」国として評価対象となる。日本は米国産牛肉の輸入に対し、既にOIE基準を大幅に超える制限を課しているので、基準改正は解禁を早める後押しにはならないが、ゆくゆくは世界各国に向けて、米国産牛肉の輸出がスムーズに進むだろう。これまでUSDAは一貫して「感染牛を発見した時期より、感染牛の年齢のほうが重要」と主張しており、「年齢に基づく新ガイドラインは意味のある重要な変更」と述べている。
※2006年6月5日 Cattle Buyers Weekly

韓国、米国に処理工程の改善策を提案
 

韓国農林水産省畜産局は、韓国向け米国産牛肉の輸出再開のためには、食肉加工工程の変更が必要と提案している。米国産とカナダ産、月齢29ヵ月以下とそれを超える場合とで処理ラインを別にし、また加工設備も月齢の高い肉牛からの感染リスクを減らすために、高齢牛と若齢牛で別のものを使用するよう要望している。
※2006年6月9日 Meatingplace.com

米国食肉市場ニュース
牛肉市況(6月5日〜9日)
週間と畜頭数 : 70.7万頭(前年比7.4%増)。
肥育牛の取引価格 (100ポンド[約45kg]当たり) :主要5市場では平均81.73ドル(前週比0.36ドル高)。
枝肉価格は平均128.47ドル(同0.59ドル安)。
牛肉価格 :歩留まり等級3(YG3)のチョイスは154.28ドル(前週比1.74ドル高)。YG2〜3のセレクトは130.75ドル(同0.41ドル安)。チョイスとセレクトの価格差23.53ドルは、2003年10月以来最大。
〜豚肉〜豚肉市況(6月6日〜10日)
豚肉市況(6月5日〜9日)
週間と畜頭数 :190.3万頭(前年比0.3%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で5〜6ドル高で推移。昨年8月以来の最高価格。気温の上昇で豚の成長が遅れ、新しい豚の入れ替えが進んで体重が減少しているのが大きな要因。カナダからの肉豚輸入は、肥育用はコンスタントに前年を上回っているが、処理加工用が5月に入り減少し、その影響も考えられる。夏場もこの状態が続く可能性もある。
 
市況ニュース
市場の動き低調に
 

本来、季節的にはよい時期だが、牛肉業界は元気がない。チョイスは供給を上回る需要高が続いている。小売業が強力な販促活動を展開しているので、6月一杯は安定した牛肉売上が見込まれる。しかしパッカーが生産調整をしないかぎり、卸売り価格の値下がりは止まらないだろう。補充目的の買い付けが終了した後には値下がりが始まると予想される。
 生体牛価格も5月中旬以来4〜5ドル(100ポンド当たり)回復したが、その後は頭打ちになったようだ。今後は7月4日の独立記念日に注目が集まるが、この時期はステーキよりハンバーガーの需要が中心なので、ミドルミート価格にはあまり効果はないだろう。チョイスの値上がりは6月2週も続いたが(100ポンド当たり約3ドル)、週後半には上げ止まった。製品は流通ルートに行き渡っていて、今後、消費者の需要レベルの真価がはっきりするだろう。6月中の販促活動でカットアウト売上へのプレッシャーは弱まるが、夏の暑い時期には、カットアウトは例年並に14.3%下がるとアナリストは見ている。
※2006年6月12日 Cattle Buyers Weekly

ポークニュース
カナダ産オメガ3豚肉、USDAの認証取得

米国内でヴェルダンシアファームズの商標で販売する、カナダのプレーリー・オーチャードファームズ社のオメガ3強化豚肉が、USDAの認可を取得した。オメガ3は血流を改善し、心臓疾患のリスク軽減、血中の中性脂肪の減少などの効果があるとされている。オメガ3豚肉の生産には、肉豚の飼料にフラックスシード、ビタミン類、ミネラル類を加える。これまでに心臓疾患のリスクが最高で44%軽減されたという調査結果も出ている。同社は1年前にカナダでオメガ3表示の認可を既に得ている。米国内ではアイオワ州のス−プリームパッカーズ社とウェブスターシティミート社が生産を担当し、「オメガ3含有」の表示で店頭に並ぶ。
※2006年6月9日 Meatingplace.com

業界ニュース
スミスフィールド社、工場統合進める

同社は、経営の効率化と、最先端のノースカロライナ工場の年内操業開始に合わせた生産体制整備のため、今年10月末までにフロリダ工場を閉鎖し、バージニア州の2工場も1拠点に統合する。米国市場は、蛋白源となる食品の供給過剰で、スミスフィールド社も2006年度第4四半期はかろうじて黒字。牛肉部門と海外事業はともに赤字で、豚肉の生産・加工部門の利益は前年から大幅に減少した。一方、同社は6億ドルを超える大規模投資で2010年までにルーマニアで豚肉事業を立ち上げる計画があり、国内では牛肉部門、海外では東ヨーロッパを中心とした事業の拡大を目指している。
※2006年6月9日 Meatingplace.com & 6月12日 Cattle Buyers Weekly

イベント情報
「アメリカン・ポーク オリジナルレシピコンテスト」−300通以上の応募の中から、グランプリ2作品が決定!

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、アメリカン・ポークの美味しさ、使いやすさといった魅力をより多くの方に知っていただく目的で、「アメリカン・ポーク オリジナルレシピコンテスト」を開催しました。

3月1日〜5月19日の期間で、ハッピーファミリー部門、ヘルシーライフ部門のレシピ募集を行った結果、両部門合わせて全国から300通を超える応募を頂きました。

全応募作品のなかから一次、二次の審査を経て、審査通過者が自ら調理してグランプリを決める最終審査会を、6月11日、代々木・服部栄養専門学校で開催し、グランプリおよび審査員特別賞の受賞作品が決定いたしました。

受賞レシピや最終審査会の詳細は以下米国食肉輸出連合会ホームページでご覧いただけます。
http://www.americanmeat.jp/event/recipe_con/index.html

 
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