「実は、アメリカン・ポークは和食にも合うんです。」
美味しいものを作りたい。栄養バランスを考えたものを作りたい。でも、できたら手間は最小限で。
どの年代の方にも喜ばれる和の食卓を、アメリカン・ポークと行正り香さんのレシピでかなえてください。
昔の日本人は、炭水化物、たんぱく質、野菜などがバランスよく行きわたる「一汁三菜」という型を作りました。 お盆の上に4つの器があれば、そこにメニューをはめていけばいい。すばらしいアイデアです。 一方で、現代の忙しい私たちが、“ごはんを炊こう、お味噌汁を作ろう、おかずを二品作ろう”と思うと、 夕ご飯を作るのに、かなりハードルが高くなってしまいます。
料理は無理をしすぎると続きません。 なのでがんばって4品作るより、まずは体にとって大切な、 たんぱく質とビタミンを補うための2品に汁ものを加えた3品を作るので十分かな、と思います。 例えば、汁ものにたっぷりの野菜と、良質なたんぱく質を豊富に含むアメリカン・ポークを入れる。 そうしたらあとはごはんと、冷奴くらいでいい。 または、ごはんをポークの炊きこみごはんにして、たんぱく質をたっぷり加えてしまえば、あとは野菜たっぷりの汁ものと、お新香くらいでよい。 お肉だからメインのおかずに、一緒にごはんや汁ものも合わせなければ、などとしばられることなく、 少しだけ柔らかく考えてみれば、栄養バランスを確保しながら、作る品数を減らすことができるのです。
今回こちらでご紹介したレシピは、おかずもありますが、汁ものやごはん、和え物もあります。 それはお肉だからメインのおかずにしようとするのでなく、アメリカン・ポークを使って栄養バランスが良く主菜にもなり得る汁ものやごはんを作り、 料理の品数を減らしてみましょう、という提案です。洗う食器の数が減ったならば、のんびりできる時間がふえます。 “余裕があるときにいろんなものを作ればよく、余裕がないときは無理をしない。”これが料理を好きであり続けられる、大切な秘訣かもしれません。
アメリカン・ポークの最大の特長は、お肉の旨味がありながらさっぱりしていることです。 それは脂質が少なく、良質なたんぱく質をたくさん含んでいるお肉だから。 薄切りであれば、脂質が少ない分さっと火をとおし、柔らかくいただくのがおすすめ。
かたまり肉ならば、圧力鍋などを活用して煮込んでいくのもおすすめです。 肉の味にクセがないので、しょうゆ、みりん、さとう、酒という日本の調味料にぴったり合うアメリカン・ポーク。 出汁で楽しむ薄味の和食にも相性が良いというのは、とっても魅力的。揚げて、蒸して、煮て、焼いて、お好きな料理法でお楽しみくださいね。