ビーフ : 生産の流れ

2.肥育

栄養価の高い穀物飼料で、やわらかくジューシーな美味しい肉質に!

牧草をたっぷり食べて、母牛のもとでストレスなく育てられた子牛は、生後約1年で肥育場に移され、出荷までの約6ヶ月をここで過ごします。 肥育場ではトウモロコシや大豆など、アメリカ中西部の肥沃なコーンベルト地帯で収穫された栄養価の高い穀物飼料を使用。 体重や成長度に合わせた計画に沿って肥育することで、適度にサシの入ったやわらかくてジューシーな肉質になるのです。

飼料となる穀物の生産地で牛を肥育、新鮮なエサで高品質な牛肉に

肥育場のほとんどは穀物の生産地と同じコーンベルト地帯に多くあります。新鮮な飼料を与えることができ、飼料の輸送コストも抑えられる、というメリットがあります。

生産者による「牛肉品質保証(BQA)プログラム」の取り組み

アメリカでは、連邦政府や州政府が定めた規格基準のほかに、全米の肉牛生産者が独自に品質管理システムを定めています。これを「牛肉品質保証(Beef Quality Assurance、BQA)プログラム」と呼び、飼育中の家畜の疾病を予防したり、高品質で安全な牛肉生産のために、動物用医薬品や農薬の正しい使い方など、正しい飼育法を周知させることに活用されています。

牛の肥育用に使われるホルモン剤について

肥育場に移された牛には、飼料効率を向上させ体内のタンパク質の合成をスムーズにするため、ホルモン剤が使用されます。米国で許可されている肥育用のホルモン剤は、天然型と合成型あわせて7種類ありますが、いずれも直径2ミリ、長さ3ミリほどの小さなペレット状をしています。これを、肥育場に移してすぐに、牛の耳の皮下に植え込みます。これらのホルモン剤は、植え込まれてからだいたい2~3ヶ月のあいだ効果が持続します。一般的に肥育場での肥育期間は3~5ヶ月ですから、食用として出荷される頃には、ホルモン剤はほとんどなくなっています。ですから、食肉へのホルモンの残留は、ほとんどないのが実態です。また、残留基準はアメリカ食品医薬局によって定められ、厳しく監督されています。